薪を担いで帰宅を急ぐ曽参。なんとなくMr.マリックに似ている。
画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より
内容:
・曽参が山へ薪採りに行っている間、母親はお留守番。
・そこへ友人来訪。でも貧しくておもてなしが出来ず母困る。
・「曽参早く帰れ」と願い、母は指を噛む。
・曽参は母の祈りをナイスキャッチ。飛んで家に帰る。
・このように母が指を噛んだことが遠く離れた曽参に伝わるのは曽参が特に親孝行で、親子の情けが深いしるしですねー。
東置賜郡 貞泉寺の曽参。この本を参考にしたものと思われます。
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♪♪おまけ♪♪
こちらは前半に登場する日本の二十四孝の中の一人、樵夫(きこり)喜十郎さん。・・・って、誰???この絵だけ見たら曽参にしか見えない。
樵夫(きこり)喜十郎
備中の国和気郡(さうこう)村の者なり
父は早く世を去り母につかへて孝心ふかく 其の妻 母に仕ふることおろそかなりとて ことも三人までありしを離別なし 再びかへさず 日ごと山に入 柴を刈り これをしろなしていとまづしく母をやしなふ
かつて父が忌日にあたれば しばをかりとり 旦那寺の門に
もちゆき ひそかにさし置きてかへる 従僧それとさとり一礼をいふに われはしらじとこたへける
かくすることまいどなり そのほ(か)善根を尽くすこと国守にきこへ多くのほうびをたまはりける
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上の曽参が担いでいるのは薪、下の樵夫喜十郎さんが担いでいるのは柴。この絵を見ても違いがわかりませんが。こちらの喜十郎さんは、姑と折り合いの悪かった妻を追い出してバツ1のようです。
「樵夫喜十郎」さんや「さうこう村」について調べましたが、さっぱりわかりませんでした。