二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・9 陸績

陸績。

画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より

陸績 懐橘遺母
陸績字は公紀は。三国の時。呉の孫権につかへし人なり。博学や多識にして。星歴算数をも兼通じたり。はじめ六歳の時。九江郡といふ所なる。袁術とて。当時威勢あるものの方へ行けるに。橘を出しもてなしければ。陸績ひそかに三枚を懐にす。帰る時。腰をかがめ礼拝するとて地におとせり。袁術これを見て。貴方は賓客となりて、いかにかく尾籠の事をし給ふとはづかしめければ。陸績跪て。児が為に出し給ふ珍菓をむげにくらはん事ををしみ。持かへり。母におくらんと存してなりと。をとなしくこたへければ。袁術をはじめ。満座の人々。幼きものの。孝を含んで。其ことわりを述。且長者に対するの礼を知て。跪き答ふる。其孝悌の天性なる事を感じけり。さればこそ千載の後までも。孝子の名を施しける

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文中では橘の実を3つ持ち帰ったことになっていますが、この絵で落ちているのは二つ。一つはまだ袖の中?

 

成田山釈迦堂の陸績。玉山の絵とほぼ同じですね。

 

成田山の彫刻も、やっぱり橘は二個。

親孝行の話だとはわかっていても、説明がないとどんなお話かわからないでしょうね。