二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)

明日からは梅堂(ばいどう)国政の筆による繪本廿四孝(全)金壽堂版をご紹介していきます。梅堂国政さんは前回の「ゑほん廿四孝」の絵師・竹内栄久さんと同一人物のようです。

ウィキペディアによると、梅堂国政さんは竹内栄久という名前の他にも一寿斎国政、四代目歌川国政、三代目歌川国貞、香蝶楼、豊斎などのいろんな名前をお持ちだったそうです。

国立国会図書館デジタルコレクションより

右側が前回ご紹介した書籍「ゑほん廿四孝」で、左が今回の「繪本廿四孝」の日付の記載部分です。「御届」の日にちが「ゑほん」のほうは明治17(1884)年12月、「繪本」は明治18(1885)年の12月。ちょうど「ゑほん」の一年後ですね。出版日は書いてありません。

 

トップの虞舜のページには「明治19年1月21日内務省贈付」と書かれています。そして象の頭あたりには大きなハンコ。「東京図書館蔵」とあります。東京図書館国立国会図書館の前身で、このハンコは1882(明治15)~1897(明治30)年の間に使われていた蔵書印だそうです。