曽参。左右の絵の曽参、衣装と顔は違えど構図、人体のポーズはほぼ同じ。
国立国会図書館デジタルコレクションより
曽参
曽参 齧指痛心 曽子は孔子の弟子にして大孝行の人なり 故に孔子此人に孝経を授け給ふとぞ 或時曽しん山へ行き薪を取に行きたりし跡へ母の親(したし)きへ(人?)来り 母もてなしをせまし思へども心に任ず 曽しんは早く返りし(返れかし?)と自ら指をかみけるが山の中に曽しんは痛心けるに おたふ急ぎ立帰に曽子其故を語けるに孝子親を忘ささるの誠と感じ給へけり 実に類なき孝子とぞ言可し
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上の文章は意味不明な箇所がいくつかありますね。「修身二十四孝・3曽参」がよく似た文章なのでご参照ください。
曽子は孔子の弟子にして大孝行の人なり ゆへに孔子この人に孝経を授けたまふとぞ あるとき曽參 山へ薪を採りに行きたりしあとへ 母の親しき人来たりければ 母もてなしを せんと思へども 心にまかせず 曽參は 早く帰れかしと 思ひて 自ら指を嚙みけるが 山のなかにをりし曽子は胸を痛みけるに おたふた急ぎたちか(へ?)るに客はすでに 帰れり 曽子そのゆへを語りけるに 孝子親を忘れざるの誠なりと感じたまひけり 実にたぐひまれなる孝子とぞ云ふべし