王裒。お馴染みの雷神は描かれていませんね。
画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より
王裒 聞雷泣墓
晋の王裒字は偉元。少き時より心に操を立。博学多能なる人なり。父王儀罪なくして。文帝に害せられしより。終身に西に向て坐せず。文帝西に都するを以てなり 其朝に臣たらざる事を示し。父母の墓のそばに小廬を造り。朝夕墓前に至て拝し跪き。信に植たる栢樹を攀て。父の罪なくして死せるを泣悲しむ。涕涙にて栢樹終に枯けり。又母存生の時。甚だ雷を畏れける故。没しても雷の鳴る時は。昼夜をいはず。輙(すなはち)墓前に至りて。裒ここにあり。裒ここにありと云て。生るに事るがごとくせり。其身隠居して。経術を生徒に授るに。詩経蓼莪篇の。哀々父母。生我劬勞。といふに至て。三復して涙を流されける故。門人皆此の篇を除きけるとなん。素り富貴を願はず。躬耕して。其操を守けり
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お墓が二つ。お父さんとお母さんのお墓ですね。