二十四孝以外の彫刻
さてこちらは西王母の反対側の胴羽目の彫刻です。桃の実を持ち、脇には鹿を従えている男性。雲の上に乗っています。 鹿を連れた老人ということで「寿老人」として紹介もされているようですが、「東方朔」の可能性はないでしょうか? 東方朔は学者で、西王母…
観世流「西王母」では 「黄錦の御衣を着し 剱を腰にさげ 眞纓の冠を著(き)、玉觴(ぎょくしょう・・・玉杯のこと)に盛れる桃を侍女が手より取りかはし・・・」と表現されている西王母。 西王母 雲に乗って登場。西王母の桃は三千年に一度しか実がならない…
社寺彫刻では中国の神仙も多く見かけますね。「不老長寿」がテーマのものも多いです。 山奥へ幽閉された少年が妙文を菊の葉に書き写して川に流すと、その川の水は不老長寿の薬水となりました。その水を飲んでいた少年は童子の姿のまま800歳に齢を重ねていた…
この府馬愛宕神社の玉垣は二十四孝の彫刻と、それ以外の彫刻が混在しています。これは子供が遊んでいる場面ですね。左二人は獅子舞で遊び、右の二人は楽器で演奏しています。右から二人目の子は右手に何か鳴り物を持ってたのかな、と思います。
これは寺社彫刻でちょくちょく見かける題材ですね。子供の頃、遊んでいて水瓶に落ちた友達を救うため、咄嗟に石で瓶を割った温公。 左から2番目の子が温公ですね。 ほかの社寺の温公瓶割りの彫刻を3点紹介します。 こちらは船橋海神の龍神社の彫刻です。右…
3人の子供と花で溢れた車。これは二十四孝にはない題材ですね。 左の子は鳴り物、真ん中の子は扇を持っています。縁起のいい柄で、着物に用いられたりするそうです。描かれた物語の背景などに思いを巡らす必要もなく、こういう純粋に華やかで楽しそうな彫刻…
華やかに彩られた社殿の脇に、特に説明のない古いお堂がありました。ちょっと傾いています。屋根は銅葺きで修復されているようです。 こちらは十二支の彫刻が施されています。どれも動物と人間が描かれていて興味深いのですが、解説がなくて淋しいです。「子…