2023-05-01から1ヶ月間の記事一覧
さて15人目は鹿の毛皮をまとった剡子です。 剡子の絵や彫刻では猟人が放った矢を剡子が手で掴んでいる構図を時々みかけます。この絵もそうじゃないかなー。馬を引っ張っているように見えますが。剡子と馬の間にあるのは鹿のミルクを入れる容器でしょうね。 …
14番目の孝子は呉猛くん。服・・・着てるよね?? ↓ この文章を見ると、確かに「服を脱いだ」とは書いてない・・・。「蚊を追い払わなかった」とは書いてあるけれど。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 呉猛夏夜無帷帳 蚊多不敢揮恣渠…
13人目は唐夫人。 中国のサイトで唐夫人の銅像について説明しているのを翻訳してみたら、「姑に乳をあげるという彫刻は、二十四孝のひとつで、昔の先祖が代々受け継いできたもので、今の若い人には理解できないかもしれませんね」と書いてありました。 昔の…
12番目の孝子は蔡順。カゴは二つ。一つに見えるけれど二つ。積み重ねてるのかしら。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 蔡順黑椹奉親闈 啼飢涙滿衣赤眉知孝順 告米贈君歸蔡順汝南人 王莽未 天下大荒 順拾桑椹赤黒異器盛之 赤眉賊見而問…
11人目の孝子は姜詩。さあ三人のうち、どれが姜詩でしょう。 右側の女性は姜詩の奥さんですね。魚が二匹水面から顔を出しています。多分左の人物が姜詩の母親で、中心にいるのが姜詩だと思います。中心の姜詩が左の母親に飲み物を手渡しているところかな?鯉…
董永。右の天女の前にあるものは雲ですよね。ということはお別れの場面ですね。すでに乗っているのか、今しも雲に乗るところなのか、どちらにも見えます。一人乗りって感じですね。お付きの人もいません。董永が「僕も一緒に」と言っても定員オーバーで却下…
9人目は黄香。団扇で布団を扇いでます。お父さん不在。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 黄香冬月温衾煖 炎天扇枕凉兒童知子職 千古一黄香黄香 字文強 年九歳而失母 事父尽孝 暑則扇其床枕寒則以身温被 太守劉護表而異之 ーーー
社寺彫刻でお馴染みの孟宗。竹を前にして泣いています。 奥にタケノコが生えはじめている・・・のかな。鍬もないですね。雪が積もっている感じもないです。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 孟宗涙滴朔風寒 瀟々竹數竿須臾春筍出 天…
7人目の孝子は丁蘭です。丁蘭は泣いているのでしょうか。 両親の像がほぼ実物大なので、話を知らない人は家族団らんの絵かと思うような気がします。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 丁蘭 刻木爲父母 形容在日身寄言諸子姪 聞早孝其…
六人目は老莱子。 子どものふりして踊っている老莱子。中心のお父さんがニコニコと隣のお母さんに話しかけています。でもお母さんは心なしか伏し目がち。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 老莱子 戯舞學嬌癡 春風動綵衣雙親開口笑 喜…
5番目の孝子は王祥。木に脱いだ服が掛けられ、割れた氷からは鯉が二匹顔を出す。この王道の構図はおそらくここから始まったんでしょうね。 氷を自分の体温で解かして魚を捕まえるという、画期的かつ無謀な漁法。命がけな親孝行。 中国国家図書館•中国国家デ…
4人目は曽参。お母さん、指は噛んでないのね。 座っている曽参。後ろに薪がなかったら朱壽昌と間違えそう。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 曽参 母指纔方噛 兒心痛不禁負薪歸未晩 骨肉至情深曾子 名參字子輿 其母一日有親客至 家…
3番目は閔損。左端で立っているのがお父さん。その右で膝をついているのが主人公の閔損。右側の女性は継子の閔損をいじめたため、子供二人を連れて追い出されそうになっているところです。 自分に冷たくあたった継母をかばう閔損。 中国国家図書館•中国国家…
二番目は漢文帝。食事は味見してから母親の薄太后に渡します。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 漢文帝 仁孝臨天下 巍々冠百王漢廷事賢母 湯藥必親甞 前漢文帝 高祖之子 母薄太后 帝(本?)養无怠 湯藥(必?)見嘗而後進母 乃爲仁…
トップは大舜。素朴な絵ですね。鍬を持った少年と象、空には鳥。象は前を向いてます。 右側が大舜、左は明日ご紹介する漢文帝。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 全相二十四孝詩選 延平尤溪郭居敬撰 大舜 隊隊耕春象 紛紛耘草禽 嗣堯…
明日からご紹介する郭居敬の「全相二十四孝詩選」。出版時期が1368~1424年ということで、これまで当ブログでご紹介してきた書籍の、どれよりも古いものになります。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 二十四孝 奉親詩選 郭 居敬作 二…
いよいよラスト。黄庭堅。この構図には既視感が。 これですね。19の姜詩。床下浸水中。 黄庭堅(左の絵)の母親は病床にいるはずなのですが、この絵の母親はシャンシャンしてそうに見えます。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇滌親…
採取した桑の実を分別していた理由を賊に説明する蔡順。こっちの黒いのは熟してて美味しいから母親にあげるの。で、赤い実はまだ熟してないから僕が食べるの。 山の中のアジトとは思えない立派な室内。桑の実の入った籠が一つ。籠の前の四角い箱はお米だと思…
父親の布団を仰いで涼しくする黄香。 長袖で扇いでいたら汗だくでしょうね。労力に比べて布団が冷える効果は大して期待できないような。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇扇枕温衾後漢黃香 字文強 年九歲 失母 思慕惟切 鄉人稱其孝…
ゆ黔婁。祭壇の上の道具が不鮮明。おそらく燭台とか香炉みたいなものとか。 テーブルの脚、手前の一本が浮いてる・・・。なぜ室内の、こんな場所から北天の星に祈っているのか。 左の黄香も背景の窓や手前の床の二段積みレンガはほとんど一緒ですね。黄香も…
裸で氷の上に横たわる王祥。左の人物はだあれ? 鯉二匹が氷の上に顔を出してますね。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇臥氷求鯉晋王祥 字休徵 早喪母 繼母朱氏不慈 父前数譖之 由是失愛於父母 嘗欲食生魚 時天寒氷凍 祥觧衣臥氷求…
姜詩。水を汲まされている奥さんは画面の中にはいませんね。姜詩が手に持って母親に捧げているものは何でしょう。お皿に乗せた鯉? ↓こちらは初頴日記故事の姜詩と母。 姜詩の手元を拡大。これはサカナみたいですね。 鯉つながり(?)で、右は姜詩、左は王…
孟宗。竹にすがって泣いています。孝心が天に届いてタケノコ3本ほど、はえてきました。 竹、細くない?こういう種類? 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇哭竹生笋晋孟宗 字恭武 少孤 母老疾篤 冬月思笋煮羹食 宗無計可得 乃往竹林中…
丁蘭。木像の両親は何やら話し合っている感じ。嫁が憎たらしいわね、息子の丁蘭は騙されてるのよ、とかなんとか。 お嫁さんはニコニコしているけれど木像を針でつついたりしてます。丁蘭は木像が涙目になっているのを見て奥さんを問い詰め、木像への虐待(?…
雷鳴轟く中、母親のお墓を見守る王裒。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇聞雷泣墓魏王裒。字偉元。事親至孝。母存日。性怕雷。既卒。裒殯葬於山林。每遇風雨。聞阿香响震之聲。即奔至墓所拜跪。泣告曰。裒在此。母親勿懼。 詩曰 慈…
実母と50年ぶりの対面、朱壽昌。 右が朱壽昌、左は王裒。同じ人物デッサンから絵を起こしたのかな。 閔損と陸績もほぼ同じポーズ。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇棄官尋母宋朱壽昌。年七歲。生母劉氏。為嫡母所妬。出嫁。母子不…
素手で猛虎に立ち向かう武闘派の楊香。猛獣の矜持を打ちのめしたようです。 父親に矜持はなさそうです。すたこら。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇搤虎救親楊香。年十四歲。嘗隨父豊。往田獲粟。父為虎曳去。時香手無寸鉄。惟知…