2022-08-01から1ヶ月間の記事一覧
他界した母親の木像を作って、生きている人に対するように世話をした丁蘭。奥様は嫌々ながら、という表情。 国立国会図書館デジタルコレクションより 丁蘭刻木為父母 形容在日新寄言諸子姪 聞早孝其親 丁蘭は。かだい(河内)の。やわう(野王)といふ所の人…
漢文帝。母親の薄太后に、帝自ら味見を済ませた食事を運んでます。 国立国会図書館デジタルコレクションより 漢文帝仁孝臨天下 巍々冠百王漢廷事賢母 湯薬必親嘗 漢文帝は。漢の高祖の。御子なり。いとけなき御名をば。ごう(恒)とぞ申はんべりき。御母。薄…
一番初めは大舜。白象と黒象、鍬を担ぐ大舜。鳥は飛んでいるのと、枝でくつろいでいるのがいますね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 大舜隊々耕春象 紛々耘草禽嗣尭登宝位 孝感動天心 大舜はいたつて孝行なる人なり。父の名は。こそうといへる。一…
明日から、「二十四孝」 出版社 中野市右衛門 (寛永9、1632)を紹介していきます。かなり古い本ですね。 国立国会図書館デジタルコレクションより
ラストは唐夫人。左半分は大木ですね。この木の代わりにもう一つ二十四孝の彫刻を作れるような気がする。 お母さん貫禄ありますね。一方、嫁の乳を飲むお姑さんは小柄なのでまるで子供のようです。 ーーー 三石山観音寺の二十四孝彫刻 終 ーーー
両親の木像を敬う丁蘭です。 木像はお母さんだけだったり、両親揃っていたりします。こちらは両親バージョン。 お雛様みたい。隣人の張淑さんが怪訝に思うのもわかる気がする。
真冬にタケノコを求めて竹林に来た孟宗。 雪が積もってます。 赤枠の中にタケノコ。袖の下に出っ張りがありますね。黄枠のあたりには鍬があったのかな?
パッと見は朱壽昌。 でも仲由に見えなくもない。背負っているのは米袋なのか、旅の荷物なのか。 朱壽昌なら久しぶりに会う母親を見て腰を低くする図が多いんですよね。 母親の姿を確認する直前の朱壽昌? これは母親・・・ですよね?父親も一緒にいるなら仲…
釜を掘り当てた郭巨。 天に感謝する郭巨、幼子を抱いて釜のほうへ身を乗り出す妻。 郭巨の鍬がありますね。釜は形がよくわからないです。
君津市の山の上のお寺、観音寺。大きな岩が圧巻です。 本堂には彫刻がいっぱいです。 正面の彫刻。龍虎とか、鳳凰が飛んできたり、亀に乗ったり、鶴の舞う仙人たち。 奥の院(といっても本堂からの登山時間は2-3分)には縁結び祈願のハンカチがたくさん結ば…
トリは黄庭堅。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 黄庭堅 滌親溺器 宋の黄庭堅字は魯直自ら山谷道人と号す。幼にして警悟。博学にして。文章をよくし。尤も詩に長ぜり。東坡の門に遊ぶといへども。其名を等くして。蘓黄と称せられ。天下の文宗た…
泣いている孟宗。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 孟宗 泣竹生笋 呉の孟仁 本の名は宗といふ 字は恭武。江夏の人なり。少して学をつとめ。孫皓につかへて司空となれり。呉滅て晋に降り。監池司馬とて。池奉行となるにより。手づから網して魚を…
丁蘭。隣人トラブルバージョン。絵の中には丁蘭本人は不在。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 丁蘭 刻木祀親 漢の丁蘭は。河内の人なり。少して父母を喪ひ。思慕のふかきより。木に刻て其かたちを造り。これに事ること生るにつかふるがごとく。…
王裒。お馴染みの雷神は描かれていませんね。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 王裒 聞雷泣墓 晋の王裒字は偉元。少き時より心に操を立。博学多能なる人なり。父王儀罪なくして。文帝に害せられしより。終身に西に向て坐せず。文帝西に都するを…
母親用と自分用に果実をより分けていたとき盗賊に襲われるも、親孝行ぶりに免じて解放され、お土産まで貰った蔡順。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 蔡順 拾椹供親 後漢の蔡順字は君仲は。汝南の人なり。幼少にて父にはなれ。母につかへて。孝…
年老いた両親の前で老莱子が踊っています。楊香や王祥のように身体を張ってはいない、まあ踊っているだけの親孝行。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 老莱子 戯綵娯親 老莱子は。周の代。楚国の人なり。少き時より。孝行を尽して。父母をやしな…
姜詩。奥さんが良くできた人。姜詩本人はこの絵の中には登場してません。姜詩さんって二十四孝の中でいちばん存在感薄いような気がする。健気な姜詩の奥さんは存在感ありますけどねー。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 姜詩 湧泉踊鯉 後漢の姜…
父親の寝床を仰いで涼しくしている黄香。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 黄香 扇枕温衾 後漢の黄香字は文強は。経典を学び。道術を究め。文章を能するを以て。其名高し。九歳の時。母を失ひ。其悲みに。やせおとろへ。命も危きに至れり。素り…
ゆ黔婁走る。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より ゆ黔婁 嘗糞憂心 ゆ黔婁は。南齊の時の人なり。出て扇陵といふ所の令となれり。いまだ十日も過ざるに。忽ちむなさわぎしきりにして。身より汗出ければ。これただ事にあらず。故郷の父の病に臥し給…
トラの首根っこに巻き付く楊香。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 楊香 搤虎救父 楊香は。魯国にて。楊豊といへるもののむすめなり。幼より孝心深く。父につかへてしばらくも離れず。或時父にしたがひて。山に入て薪を採るに。大なる虎来りて父…
わが子よりも母親が大事。郭巨。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 郭巨 為母埋児 後漢の郭巨。字は文挙。家貧ければ。老母を養ふに。其食の不足ならん事を悲めり。一子あり。已に三歳。老母これを愛し。我食の中を分ちあたふ。郭巨いよいよ母の…
鯉二匹を下げ、橋を渡って帰宅する王祥。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 王祥 臥冰求鯉晋の王祥字は休徴。天性至孝の人なり。継母不慈なれども。恨とせず。愈恭謹にせり。父母疾ある時は。晝夜側にありて。帯を解ず。湯薬をも先嘗味ははざれ…
朱壽昌。ここは一体どこなんでしょう。母親の家の玄関先には見えない。左手は海が広がってるんでしょうか。奥は断崖絶壁? 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 朱壽昌 棄官尋母 宋朱壽昌七歳の比。父新に美女を娶て。壽昌が母を去ける。それより母…
蚊に身体中刺されて大変なことになっていても耐え忍ぶ呉猛。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 呉猛 恣蚊飽血 呉猛は。いづれの時の人といふ事を詳にせず。八才にして。孝行の名。世に高し。其家もとより貧く。夏の比。蚊帳をたるる事だになけれ…
姑に良く仕えた唐夫人。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 唐夫人 乳姑不怠 唐夫人は。唐の博陵なる崔南(さいなん)といふ人の妻にて。姑の長孫夫人につかへて孝を尽くせり。姑年老歯なくて。食事心のままならざるか故。朝夕乳をふくめて。心を…
陸績。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 陸績 懐橘遺母陸績字は公紀は。三国の時。呉の孫権につかへし人なり。博学や多識にして。星歴算数をも兼通じたり。はじめ六歳の時。九江郡といふ所なる。袁術とて。当時威勢あるものの方へ行けるに。橘…