二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

2022-01-01から1ヶ月間の記事一覧

東置賜郡 貞泉寺・14 庾黔婁

相変わらず残念な画像ですが彫刻は立派です。庾黔婁です。 庾黔婁の姿勢や腰の刀、崖の上で祈るところなど、やはり葛飾戴斗の絵を参考にしているのかな、と思います。 1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵

東置賜郡 貞泉寺・13 姜詩

湧きだす泉から顔を出す魚が二匹。「姜詩」ですね。 お魚はこのあたり↑↑おわかりいただけるでしょうか。例によって姜詩本人は不在ですね。親孝行は奥さんの担当だとでもいうのでしょうか。

東置賜郡 貞泉寺・12 董永

こちらも内陣の彫刻。董永ですね。 董永の足元には白い反物があります。 1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵 貞泉寺さんのHPの画像を見ると、この挿絵との天女の類似がよくわかります。右手に持っている扇や、結った髪の後ろでひらひらし…

東置賜郡 貞泉寺・11 大舜

内陣の彫刻は彩色してありました。 こちらは「大舜」ですね。 このポンコツ画像でははっきりわかりませんが、貞泉寺さんのHPの二十四孝画像では象の足元や大舜の肩のそばなどに鳥がいることがわかります。昨日まで紹介していた素木(しらき)の彫刻とは彫っ…

東置賜郡 貞泉寺・10 陸績

情けない画像です。陸績です。 ↓この挿絵から建具や小道具を省略した形ですね。 1819葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵

東置賜郡 貞泉寺・9 郭巨

これは郭巨ですねー。釜がありますからねー。 郭巨はお馴染みの手を合わせて天を見上げるポーズ。子供を抱いた奥さんが泣いている姿は、この挿絵とそっくりです。 1819葛飾戴斗 二十四孝図会 BM-JH537 The British Museum所蔵 この本の表紙には「北斎二十四…

東置賜郡 貞泉寺・8 張孝張礼

これは難しかったです。「張孝兄弟」です。 棒を振り回している半裸の男性と、踏みつけられている人。この二人が張孝兄弟ではありません。乱暴な人は追いはぎで、踏まれているのが張孝兄弟の弟、張礼です。 おそらくこの挿絵を参考にしていると思われます。 …

東置賜郡 貞泉寺・7 曽参

昨日ご紹介した「王祥」の右側の彫刻は「曽参」。 この本の右側の「曽参」と非常によく似ています。「王祥」と同様、彫刻のほうが若くて青年という感じ。 倭漢廿四孝「曽参」と「王祥」(早稲田大学図書館蔵) 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」よ…

東置賜郡 貞泉寺・6 王祥

こちらの彫刻は一枚で二人。 左の王祥と右の曽参。この本の見開きページと同じ配置でした。 倭漢廿四孝「曽参」と「王祥」(早稲田大学図書館蔵) 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」よりリンク画像 王祥の頭上高く鯉が跳ね上がってます。これだけ…

東置賜郡 貞泉寺・5 漢文帝

母親に食べ物か何かを運ぶ男性。後ろには座っている女性。 左の女性だけ見ると夫に非協力的な「丁蘭」の奥さんかなー、と思ってしまいますが。でも右側の女性は身体をひねっていて、「丁蘭」でよく見かける木像の母親とは違いますね。 「倭漢廿四孝」の「漢…

東置賜郡 貞泉寺・4 剡子

右側に大きな弓を持った狩人、左側には鹿の着ぐるみを脇に置いて状況説明している男性。剡子ですね。 三枚並べてみましたがどれも写りがパッとしない画像でございます。 剡子は鹿の乳が目の薬になるということで鹿の扮装をして群れに入ったということです。…

東置賜郡 貞泉寺・3 蔡順

二つの器の前で座る人と、肉を手渡す盗賊。「蔡順」ですね。 彫刻は素晴らしいのに写真がへたっぴ。貞泉寺さんのHPには鮮明な二十四孝彫刻が掲載されていますので、ぜひそちらをご覧になって下さいませね。 この右側の挿絵の「蔡順」とほぼ同じ図ですね。挿…

東置賜郡 貞泉寺・2 唐夫人

こちらも二十四孝彫刻レギュラーメンバーの唐夫人。なぜこのヒンシュクものの彫刻がこんなにあちこちの社寺で取り上げられたのでしょうか。価値観が時代とともに多少変わるとしても、これはお嫁さんにとって絶対苦痛だわ~。私なら膝蹴りしちゃうかも。 窓か…

東置賜郡 貞泉寺・1 楊香

今年の干支の寅。楊香の父親を食べようとするけれど、娘の楊香に説得されて引き下がった、聞き分けの良いトラ。 二十四孝は親孝行の話なのに、これは絶対真似してはいけない危険なエピソード。でも絵になるから二十四孝の社寺彫刻では「大舜」や「孟宗」など…

東置賜郡 貞泉寺(ひがしおきたまぐん ていせんじ)

山形県東置賜郡高畠町の高畠山 貞泉寺さん。昨年6月に参拝しました。本堂内の彫刻なのでブログ掲載の許可を頂きました。 二十四孝の欄間彫刻が間近で見られて胸が躍りました。

加須市龍蔵寺・8 タイトル不明

次は「鬼島」の額の右側の彫刻です。ご夫婦のようにお見受けします。 左は女性ですよね。右は男性。 高砂かなー。郭巨かなー。 左の女性は赤ちゃんを抱っこしているように見えるけれど。残念ながら決め手の釜が見えない。ということでタイトル保留~。 さて…

加須市龍蔵寺・7 タイトル不明

山門の境内側・上段、「鬼島」の額の左側には人物の彫刻があります。 誰かなあ。 ピント合ってませーん。 真木倉神社の張博望(ちょうはくぼう)さんや盧敖(ろこう)さんのように、何かに乗っている仙人かしら。 こんなぼやけた写真ではわかんないわ。二十…

加須市龍蔵寺・6 タイトル不明

龍蔵寺の彫刻は私にはわからないものが多いです。 わかり次第随時更新していきます。 山門の境内側の彫刻はこんな感じです。 先日ご紹介した唐夫人は下の段の左側。今回は右側の青い丸の中の彫刻です。そのほかは白い丸の彫刻がお花や鳥、黄色の丸の中が人物…

☆タイトル判明☆ 真木倉神社の彫刻

美濃市に問い合わせて、いくつか教えていただきました。ありがとうございます。 そのうち本日は2名、御報告いたします。 ①まずは一人目。左向きの人は張博望(ちょうはくぼう)さん。 張博望(ちょうはくぼう)仙人は浮木に乗ってるらしいです。この写真では…

加須市龍蔵寺・5 唐夫人

山門の境内側には蟇股の彫刻が7つ。 下段・左側の彫刻(黄色の丸)がこちら。唐夫人。 きれいに彩色してあったんでしょうね。

加須市龍蔵寺・4 庾黔婁

ブロック塀側の蟇股、下段右側の彫刻です。 中央に祭壇、その右側には祈る男性。さらに右には小さい人物がいるようです。祭壇の左側には雲の中に丸い星が見えます。北斗七星と思われます。「庾黔婁」ですね。 ↓これは鹿沼市千手院観音堂の「庾黔婁」。雲の上…

加須市龍蔵寺・3 曽参

次は山門の、ブロック塀側・下段の蟇股二つ。 まずは左側から。正面からの画像は日が当たりすぎてちょっとわかりにくいです。 斜めからのほうがわかりやすいですね。 左側の母親は指を噛んでいますね。右端には薪の束もはっきり見えます。 「曽参」ですね。

加須市龍蔵寺・2 朱壽昌

次にご紹介する彫刻の場所はこちらです。通りから見ると山門の左側がブロック塀、右側が瓦屋根つきの木の塀です。まず屋根付きの木の塀側の蟇股彫刻から。 上段と下段の蟇股に彫刻があります。 下段の蟇股。これは、二枚一組で朱壽昌でしょうね。 ↓左側がこ…

加須市龍蔵寺・1 孟宗

仁王門の内部、本堂側の蟇股には孟宗。 鍬を担いだ孟宗がタケノコ発見。 仁王門内部の、孟宗と反対側の蟇股には杖をついて梅を見上げる男性。 こちらの方は二十四孝のメンバーではなさそうです。

二十四孝の彫刻の写真を撮影した社寺(3)2022年~

●成田市滑川 滑河観音 千葉県成田市 ●太田市古戸町 長良神社 群馬県太田市 ●甲州市 初鹿野諏訪神社 山梨県甲州市 ●君津市 三石山観音寺 千葉県君津市 ●八千代市桑橋 熊野神社 千葉県八千代市桑橋(そうのはし) ●日立市 船見山天満宮 茨城県日立市十王町 艫…

加須市 龍蔵寺(かぞし りゅうぞうじ)

埼玉県加須市の龍蔵寺。昨年12月に参拝しました。 立派な仁王門ですね。 加須市指定の天然記念物や有形文化財がいろいろと。 こちらが天然記念物の大銀杏と本堂。12月後半だったので葉っぱは全部落ちていました。今度は秋に伺いたいです。 龍の彫刻もカッコ…