2022-01-01から1年間の記事一覧
明日元日からは書籍のご紹介をします。「ゑほん廿四孝」明治18年(1885)出版。出版者・島鮮堂。 編集は竹内栄久さん。左の絵は「帝舜有虞氏」。二十四孝の書籍ではよくトップを飾る大舜ですね。でかでかとスタンプが押してある。なぜわざわざ皇帝の顔の上に…
長建寺の二十四孝彫刻、ラストは郭巨。 これは渓斎英泉の郭巨を参考にしているようですね。釜の輝きと郭巨の両手の動きが特徴的です。 早稲田大学図書館古典籍総合データベースより 所沢市・東光寺の彫刻の郭巨も渓斎英泉風です。 ーーー 太田市長建寺の二十…
内陣左側の剡子。不鮮明ですみません。数枚写真撮った中でこれが一番マシだったという悲しさ。 説明版では「武人と少年」になってますが、右側の人は猟師さんですね。剡子は右手に鹿の乳を入れる容器を持っています。猟師は左手に弓を持ち、背中には矢がたく…
トラを追い払う楊香。反射で右側が消えてますが本当はちゃんとした欄間です。 お父さん這いつくばってます。
外陣左側には大舜。本堂入り口のガラス越しに撮影。160年前の彫刻ですが建物の中なので破損や劣化が少なくて嬉しいですね。できれば間近で拝見したいものです。 大舜は鍬で畑を耕していたり、木に立て掛けていたり、地面に置いていたり。担いでいるのはどち…
太田市の長建寺。 本堂の前には欄間彫刻の説明版。 二十四孝の彫刻は大舜、楊香、剡子(武人と少年)、郭巨の4点です。明日からご紹介いたします。 東武線藪塚駅への帰り道、今まで見た中でいちばん大きな「佐渡の赤石」を見かけました。たしか現在は採取禁…
大舜。今一つ覇気が感じられない。 渓斎英泉の「大舜」を反転したような構図ですね。 彫刻のほうの大舜は疲れているのか、虚ろな表情。「象さん、適当に耕しておいてー。僕疲れたからちょっと休むわ」。 冷酷な親に殺されかけるし、一人で農作業もしてるし。…
郭巨。釜の黒い部分がところどころ剥がれて花柄みたい。 郭巨の烏帽子は赤いリボン付き? 郭巨、福々しい体格で極貧には見えない。奥さんも丸っこいし。
楊香。トラにがぶっと腕を嚙まれているように見えます。お父さんはひ弱なタイプです。 AI判定(?)により、噛まれてはいなかったことが判明しました。 できればもう少し、楊香の腕の部分とトラの口の中の色を分かりやすく塗り分けてほしいですねー。 本来は…
群馬県太田市の長良神社。太田市内には長良神社がたくさんあります。こちらは古戸町のの長良神社です。画像右端に見える最寄りのバス停は「古戸神社前」です。 拝殿はそこそこ古びて落ち着いた趣き。でも裏に回ると・・・。 着色された本殿登場。中でもひと…
楊香の位置はここですね。瑞垣があるので撮影しにくいところです。 右側から見るとこんな感じ。虎に立ち向かう楊香。 左から見たところ。ピンぼけ。右端には木のかげに隠れる父親がいるようです。 こちらは岐阜県の手力雄神社の楊香。初鹿野諏訪神社の楊香も…
JR東日本・中央本線の甲斐大和駅の近くの初鹿野諏訪神社。 奥の線路わきにはジャンボ切り株。昔杉の巨木が立ってたそうです。 本殿の彫刻に圧倒されます。圧倒されて、一年前に参拝した折には楊香の写真だけ取り忘れてしまいました(楊香を見に行ったのに)…
蔡順。どこに桑の木があるのかしら。賊のアジトに連れてこられたのかしら。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Picking up Mulberry Seeds to Suppost(Support?) His MotherTsai Shun, a father less boy at his earlyage, of the Han dynas…
親の前で、子どものようにわざと転んで泣く老莱子。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより To Amuse His Parents by Playing Varingated(Variegated?) ColoursLao Lai-tzu of the Chou dynasty was veryfaithful to his father and mother, who…
黄山谷。「ご主人様、私が洗いますのに・・・」というセリフが聞こえてきそうです。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Cleaning Urine Pot in PersonHuang Ting-Chien of the Sung dynastyserved as the imperial historian in the raign(r…
孟宗です。吹雪の山中で筍を探すイメージの強い孟宗ですが、この絵では庭先のようです。雪もなく、暖かそうな日和に見えます。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Crying before bamboo and the Growing of ShootsMeng Tsung of the Chin dy…
唐夫人の配偶者について。これまで見てきた書籍ではどう説明されているか復習してみます。 1・唐夫人は唐の代、崔カン(さいかん・崔琯?)といへるものの妻なり。姑ちょう夫人 年老ひて歯一枚もなし。食物も食らうことあたはず。されば嫁の唐夫人これに仕…
お姑さんに尽くす唐夫人。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Feeding Her Mother-in-law with Milk Without Showing Any Fatinue(Fatigue?)Tseui San Nan of the T'ang dynasty was thegreat grandson to Madame Chang Sun who wasaged dnd…
黙って橘の実を持ち帰ろうとして袁術に咎められる陸績。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Oranges Hidden Away for MotherLoh Chi of the later Han dynasty was at stx(six?)years of age brought to Kiukiang to visit Yuan Shu, who ga…
虎にまたがりこぶしを振り上げる楊香。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Caiehing(Catching?) Hold of Tiger to Save His FatherYang Hsiang, a boy of fourteen of the Chindynasty used to follow his father Fang to thefield for reap…
昨日に続き、郭巨の「黄金一釜」について。下の絵は今回の中国古代二十四孝全図の郭巨の挿絵から。妙な物体が二つ並んでますね。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより ↓さてこちらは手持ちの中国の本「二十四孝図絵本三種」より。 郭巨が掘っ…
貧~しさに~負けた~~郭巨。でも天が救ってくれました。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより To Bury His Son Alive for Mothe's(Mother's?) Sake Kuo Ku of the Han dynasty was poor in his family. He had a three-year-old boy. whomHu…
意地悪な継母の仕打ちにも不平を言わず仕える閔損。気づいた父親が継母を追い出そうとしますが、閔損が幼い弟たちのために引き止めます。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Obedient to Mother in Spite of Thin Clothing Min Sun aliai(al…
胸騒ぎを感じ、山中から薪を背負って家に飛んで帰ってきた曽参。母の身に何が・・・⁉(お客さんが来て帰ってっただけ) 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Finger-biting Causing Heart-ache Tseng Shun, alias Tze Yu, of the Chou Statese…
奥さんと水辺で和やかに談笑する姜詩。水面には魚が二匹飛び跳ねています。室内にいると思われる母親の姿は描かれていませんが、奥さんが汲んだ水は母親のため。魚もこれから捕まえられて捌かれ、母親の食卓へ。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベー…
黄香。お父さんは、息子が父親の寝床を扇いでいるのをぼーっと眺めて待ってます。団扇持ってるならせめて一緒に扇げばよさそうなものなのにね。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Fanning the Pillow and Warming the CoverletHuang Hsiang…
ゆ黔婁。日本の書籍や彫刻では夜空を見上げて星に祈る場面が多いですが、中国の書籍では父の部屋の外で便のテイスティング(?)しているところを見かけます。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより To Taste Manure Caused Heart-GriefYu Chie…
母親に会いにはるばるやってきた朱壽昌。お母さん、こんな細い杖で身体を支えられるんだろうかとちょっと気になります。ポキッといきそう。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Renouncing Officialdom but Looking Around for His Mother Wh…
王祥。上着を着てますね。身体のためには一枚羽織っていたほうがいいですね。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより To Procure Carps by Laying down upon the Ice Wang Hsiang, alias Hsin Cheng, of the Chindynasty suffered from the earl…
蚊の大群に襲われながらも読書に励む呉猛くん。眠くても痒くて熟睡できないね。かわいそう。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Allowing Mosquitoes' Bite to Saitsfy(Satisfy?) Thirst for Blood When eight years old, Wu Meng of the Ch…