鹿沼市 千手院観音堂
父を守りトラを追いやる楊香。 ・・・千手院観音堂 終・・・
黄金の釜を見つけた若夫婦と、口減らしのために親に埋められる寸前で命拾いした赤ちゃん。
タケノコ掘りしている孟宗。
貧しい董永を助けた天女がカラフルな雲に乗って去っていくシーン。
唐夫人。この彫刻は説明がないとどんな親孝行なのかわからないと思う。
老いた両親の前で踊る老莱子。鳴り物で親孝行に協力する子は近所の子でしょうか。「変な親子だなあ」と思ってるんでしょうねー。
中心の女性が木の像なのか、それとも生きている母親なのか。漢文帝の彫刻と迷うところですが先に漢文帝(千手院観音堂の彫刻・12)があったのでこちらは丁蘭だと思うわけです。等身大の木像っていうのは人と紛らわしいなあと思います。
川に液体をダーと流し込んでいる身なりの良い男性、黄山谷。病床にいるのは母親ですね。召使にはお茶や薬などを運ばせ、自分は母親のお小水の処理をする孝行息子。
大木の周りに三人の男性。田眞兄弟。
桑の実を拾っていたら盗賊に襲われた蔡順。熟した実は母親用、まだ青くて硬いのは自分用と籠を分けていました。それを知った盗賊は感動して肉と米を蔡順にプレゼント。
布団を仰いで冷やす黄香。
夫婦喧嘩の仲裁をする閔損。喧嘩の原因は前妻の子である閔損に対して後妻が冷たく当たったから。でも閔損は義母を許すよう、父を説得します。
母親に薬やお茶を運ぶ漢文帝。母親は右手に扇を持っているようです。漢文帝の後ろで何か運んでいるのは童子ですね。運ぶ二人が「男性+童子」の組み合わせは「丁蘭」にはないような気がします。「丁蘭」は夫婦で運ぶか、もしくは丁蘭単独で運ぶか。夫婦で運…
きちんとした服装のゆ黔婁、祭壇、後ろには従者。そして空には北斗七星。 祭壇の上に何も置いてないと、ぱっと見、オルガン演奏会にも見えてしまう。もしかしたら蝋燭が立ってたけど、破損して取れたのかもしれない。
母親は童子に介助されながら杖を突いて玄関先に登場。息子の朱壽昌は笠と旅の荷物を脇に置いて正座し、帰宅の挨拶。
二十四孝の彫刻で半裸といえば呉猛くんと王祥さん。呉猛君は夏だけど王祥は真冬。サカナ捕まえられてよかったねー。
床の上に落ちている橘の実を挟んで、左が袁術、右が陸績。 橘の実はお堂の真下からよりも、ちょっと離れたところからのほうが見やすいです。
ああ、いるわ姜詩が真ん中に。姜詩はちょくちょく彫刻の画面から席を外すので、いるとホッとする。 我ながらピンぼけでいやになるわ。赤丸の中は鯉二匹ですよね。姜詩は奥さんを監視して見てるだけ。でも姜詩は不在がちだから、いるだけマシに思えてくるから…
盗賊に襲われてる男性。「蔡順かな?」と一瞬迷ってしまったわ。兄弟の一人は胸をはだけてくれてると嬉しいんだけどな。青いコスチュームは盗賊チーム、赤は兄弟チームで色分けしてるのね。
山で薪を拾っていたら胸騒ぎがして、急いで帰宅した曽參。
父親の横で眠る呉猛。親の代わりに蚊に刺されまくる孝行息子。 横たわる呉猛は遠目だと人間か犬か、はたまた亀か、と迷ってしまうところ。
右手に雷神、左手に墓を守る王ほう。「王ほう」の構図はこれで決まり。
綺麗に彩色されているのでわかりやすいです。狩人の左手には弓。右手はきっと矢を持っていたと思われます。えん子の右手は「ちょっと待った!」という感じに真っ直ぐ。狩人は「なんだコイツ」という目で見ています。
象が一頭に鳥が三羽。大舜は鍬を肩に乗せ、しばし休憩?
東武日光線新鹿沼駅からバスに乗って行きました。ここは千手山(せんじゅさん)公園の中です。懐かしい雰囲気の遊園地が横にありました。 案内板には「古来三十三年目ごとに開帳し」と書かれていますが、現在は毎月1日に御開帳されるとのこと。有難いことで…