◎曽參(そうしん)
母親と心を通わせる曽参。 曽参早く帰って来て~と指を噛んだお母さん。曽参にその思いが通じて、山から急いで帰宅しました。 「すうしん」って読み方は初見です。主流は「そうしん」。 「歯をかんでいた」→歯じゃなくて指ですね。噛指痛心。 軽々と薪の束を…
『加言二十四孝』上巻 [写]国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参曽参は孔子の門人一二をあらそふ賢者なれば孝道のことはいふも更也 ある時曽参山へ薪をきりに行ける留守へしたしき友来りければ曽参の母何ぞもてなしたくおもひしかど家貧うして曽参あ…
山で薪を集めていた時、「息子よ、早く帰って来て」という母親の心の叫びをキャッチした曽参。 後ろを振り返りつつ、母の待つ家に急ぎます。薪が誰かに盗まれないか心配してるのかしら。 岡田玉山の曽参。こちらの曽参は前を向いてます。首から下、手足の動…
庾黔婁の左側は曽参。 薪の束を担いで家に向かうところでしょうね。 右側の薪の束にはちゃんとナタが挟まれています。
薪の束があるのは曽参。 雲の向こうに民家と木が並んでるところのようですね。 曽参の帰りを待ちわびる母親が待つ家。母さんが僕を呼んでいる!気がする! この絵を参考にしたのかな。岡田玉山の絵本二十四孝の曽参。岡田玉山は1737年生まれ。 薪を山道に放…
薪といえば曽参。山へ薪採りに行ったとき、胸騒ぎがしたので急いで帰宅しました。 急な来客に対して、おもてなし出来なかった母は、曽参が早く帰ってくるように、指を噛んで願をかけたのでした。 アポなしのお客さんは困るのよね~。
さて問題の18番目がやってきました。 ・・・誰? 繁多寺鐘楼天井画24枚で23枚のタイトルはすぐにわかりましたが、唯一悩んだのがこの男性。 二十四孝は、実は26人のメンバーがいます。こちらの天井画で出てきていないメンバーは「仲由」「江革」「曽参」の三…
嫌な予感がするので薪を担いで山を駆け降りる曽参。母の身に何か!? ・・・母の身は問題ありませんでした。アポなしのお客さんが来てました。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 曽参(…
閔子騫みたいなポーズをしているので紛らわしいですが、これは曽参ですね。 山で採ってきた薪の束がありますからね。 「曽参早く帰れ」と、指を噛んでおまじないをしていたお母さん。 ここに角材が転がっています。 この赤丸部分から転がってきた疑惑。 この…
山門側面、ブロック塀側の下段左側の蟇股彫刻は曽参。 指を噛んでいるお母さん、破損前はどんな顔だったのかしらね。 薪が曽参のトレードマーク。二つの束は棒で繋がってますね。 二十四孝諺解の曽参。 ARC古典籍ポータルデータベースより
母の身に何かあったのではと、薪を背負って山から飛んで帰ってきた曽参。 国立国会図書館デジタルコレクションより 母指纔方噛 児心痛不禁負薪帰来晩 骨肉至情深 曽参(そうしん) 曽参あるとき 山へ薪を取にゆきはべり 母るすにゐたりけるに したしき友来れ…
薪採りの最中に胸騒ぎを感じて急いで帰宅した曽参。薪はちゃんと担いで帰ってきました。孔子の弟子ですが、子路や閔子騫のように孔門十哲のメンバーには入っていないんですね。 ARC古典籍ポータルデータベースより 曽参 山東兗州府嘉祥縣の人也 孔子の弟子曽…
母と子の強い絆のお話。曽参。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参 母指纔方噛 児心痛不禁負薪帰来晩 骨肉至情深曽参ある時山中へ薪を取に行はんべり。母留主にゐたりけるに。したしき友来れり。これをもてなしたくおもへども。そうしんはうちにあ…
遠く離れていても、母親と心を通わせる曽参。山中で薪を採っていたとき、胸騒ぎを感じたので「母に何かあったのか」と急いで帰宅しました。 曽参の母親は指を噛んでいるように見えます。 息子よ、早く帰ってきて~のおまじない。指ガブ~。 曽参の背後にはト…
薪を担いで山道を駆け下りる曽参。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参孔子の御弟子にて大孝行の人なり あるとき山へ入り 木を伐りてありけるが 折節母の親しき人来たりければ もてなしたく思へども曽参がゐざれば 早く帰れかしと指を噛みければ …
山で薪採りの最中、胸騒ぎがして急いで帰宅した曽参。束ねた薪を脇に置いて、母親の身を案じています。曽参の不在中に客が来た、というだけのことなんですけどね。親子の心が通い合った、というところが重要なポイントです。 国立国会図書館デジタルコレクシ…
4人目は曽参。お母さん、指は噛んでないのね。 座っている曽参。後ろに薪がなかったら朱壽昌と間違えそう。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 曽参 母指纔方噛 兒心痛不禁負薪歸未晩 骨肉至情深曾子 名參字子輿 其母一日有親客至 家…
3人目は曽参。 曽参が山で薪を採っている時、家では母親が一人でお留守番。すると急な来客が訪れました。母親は曽参早く帰ってきて~と願いをかけて指を噛みました。 胸騒ぎを感じて急いで帰宅した曽参。さて肝心のお母さんはいずこへ。曽参も探してるんでし…
曽参。左右の絵の曽参、衣装と顔は違えど構図、人体のポーズはほぼ同じ。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参曽参 齧指痛心 曽子は孔子の弟子にして大孝行の人なり 故に孔子此人に孝経を授け給ふとぞ 或時曽しん山へ行き薪を取に行きたりし跡へ母…
今日は曽参です。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参曽参は大孝の人なり ある時薪を取らんとて山へ行しに後へ母の親友来ければ母は曽参の帰らんことを欲しければ山中にて心(むね)を痛み速(すみやか)に帰りたり ーーー 「母親が指を噛んだ」と…
胸騒ぎを感じ、山中から薪を背負って家に飛んで帰ってきた曽参。母の身に何が・・・⁉(お客さんが来て帰ってっただけ) 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Finger-biting Causing Heart-ache Tseng Shun, alias Tze Yu, of the Chou Statese…
曽参。薪取りの途中、胸騒ぎを感じて飛んで帰りました。母と息子の絆は深いものでした。来客のもてなしには間に合わなかったようですが。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参母指纔方噛 児心痛不禁負薪帰来晩 骨肉至情深 曾参。ある時山中へ。薪を…
胸騒ぎを感じて急ぎ山道を駆け降りる曽参。鎌と薪を放置。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 曽参 齧指痛心 曽参。 字は子輿。魯の南。武城の人なり。孔子の御弟子にて。道統の伝をつぎし人なり。其孝心あつきを以て。孔子。これが為に孝経を授…
薪を担いで帰宅を急ぐ曽参。なんとなくMr.マリックに似ている。 画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 内容: ・曽参が山へ薪採りに行っている間、母親はお留守番。・そこへ友人来訪。でも貧しくておもてなしが出来ず母困る。・「曽参早く…
7人目は曽参。見開きではなく片側一ページだったので翻刻がちょっと楽。薪を束ねて、帰り支度をしていたところでしょうか。胸騒ぎがして家を見たらおりしも来客あり、という場面ですね。 母親と来客。簡単な線でもよくわかる。 画像は早稲田大学図書館古典籍…
上から三段目の右側は曽参です。 薪たくさん。重そう。 6番目の曽参まで書き進めてきて初めて、レリーフの隅に人物名が彫られていることに気づきました。「曽参」の下にもう一文字ありますが読めません。 慌ててさかのぼって3姜詩から5閔子騫まで名前の部分…
「曽参」といえば薪を担いだまま、または玄関先に放り出して母親のもとに駆け寄るシーンが主流ですね。こんな感じにね。 初頴日記故事・3 曽參 こちらが葛飾戴斗タイトの「曽参」。木に登って枝の伐採中です。そして遠い我が家では一人留守番している母親の…
昨日ご紹介した「王祥」の右側の彫刻は「曽参」。 この本の右側の「曽参」と非常によく似ています。「王祥」と同様、彫刻のほうが若くて青年という感じ。 倭漢廿四孝「曽参」と「王祥」(早稲田大学図書館蔵) 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」よ…
右下にあるのは薪の束ですね。左側で腰かけているのが母親。左手を上げて、おまじないで噛んでいた指をアピール? こちらは日光輪王寺の糸割符灯籠の曾参。薪の様子が似てます。
14番~。曾参~。 曾参そうしん曾参ある時山中へ薪をとりにゆき侍り。母留守にゐたりけるに い(し)たしき友きたれり。これにもてなしたく 思へども 曾参はうちにあらず。もとより家貧しければ かなはず。曾参がかへれかしとて 自ら指を噛めり。曾参山に薪…