二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

2021-01-01から1年間の記事一覧

★訂正★ 三嶋大社・17「仲由」→「張孝兄弟」

2019/10/04に「三嶋大社・17 仲由」として投稿した記事に関して、「張孝兄弟」に訂正いたしましたことをご報告いたします。 文政2年発行の「二十四孝図会 葛飾戴斗画」の中に、この彫刻とそっくりな絵がありました。 The British Museumのデータベースから画…

真木倉神社・8 郭巨

ラストは郭巨。 釜はよく見えないんですけど、郭巨ですね。スタンダードな構図。 ーーー 真木倉神社の二十四孝彫刻 終 ーーー

真木倉神社・7 タイトル不明→ 盧敖仙人

2022.1.9追記 美濃市に問い合わせたところ、これは盧敖(ろこう、ろごう)仙人とのことです。亀の上に乗ってたんですね。仙人の手の下に魔法のランプみたいなのがあるなあとは思いましたが、亀の頭だったのね。あと30㎝私の背が高かったらちゃんと亀の胴体も…

真木倉神社・6 タイトル不明

またまたタイトル不明な人物。 右手に竿みたいなものを持っているようにも見えますが、どうなんでしょう。タイトル保留にしておきます。ネットで真木倉神社の画像を探しても、蟇股の彫刻はほとんどヒットしなくて難航しています。

真木倉神社・5 タイトル不明

こちらもタイトル不明。何でしょう、このお二人は。右側の人は椅子に座って空を見上げています。左側で正座しているのは子供?耳が大きくてお猿さんにも見える。二人の間にはお供えものか何かの器らしきもの。 右の人物の右手は破損しているのかな・・・本来…

真木倉神社・4 タイトル不明 → 張博望(ちょうはくぼう)仙人

2022.1.9追記 美濃市に問い合わせたところ、これは張博望(張騫)仙人とのことです。 浮木に乗って川を行く仙人。私の画像では肝心の浮木がよく見えませんでした。そういわれてみれば何かに乗ってるように見えますね。バッグに入る脚立がほしい。 たまたま机…

真木倉神社・3 孟宗

真冬のタケノコ狩り。孟宗はわかりやすくていいですねー。

真木倉神社・2 タイトル不明。姜詩かな?

西王母(?)の右隣がこちらの彫刻。 手力雄神社の彫刻を見た後だったので、見覚えのある「椅子に座って左手を上げるお団子頭の女性」を見て「あ、手力雄神社と同じ曾参ねー」と思いました。 ↑手力雄神社の曾参。 いや、でも薪の束がない・・・。 この構図で…

真木倉神社・1 西王母?

桃がお皿に二個。女性の後ろには木に生っているいる桃が一個。二十四孝ではなさそうです。 「桃と女性」というと私は西王母しか思い浮かばない・・・。西王母でいいのかな。 別方向から。左腕は欠損しているようですね。

美濃市 真木倉神社(みのし まきくらじんじゃ)

岐阜県美濃市の真木倉神社。岐阜県は「金幣社」「銀幣社」という社格があるんですね。真木倉神社は銀幣社。 赤い鳥居の前には蕃塀(ばんぺい)。これも愛知・岐阜の一部地域特有のもののようです。 本殿は柱に龍が巻き付き、あちこちに彫刻が施されています…

手力雄神社・12 董永

ラストは左の脇障子の董永です。 この画像ではどこに誰がいるのかよくわかんないですよねー。右下に董永、左下に童子、上部に二人の天人がいます。織姫がのこしていった反物はないのかな。 ↓参考までに、輪王寺糸割符灯籠の董永。雲の上に天人が三人。右下に…

手力雄神社・11 黄香

右側の脇障子には黄香。 子供が机で勉強しているのかと思いましたが、軍配みたいな扇で父親の寝床を扇いでいるところです。黄香の右手がちょうど隠れてしまっていて、肝心の扇いでいる道具が見えなくて残念な写真。 飯高神社の黄香。手力雄神社の脇障子「黄…

手力雄神社・10 郭巨

大舜の右側は郭巨。左の人物が赤ちゃんを抱いた奥さん。右の人物が跪いて天に向かって手を合わせる郭巨。画面下辺に大舜の背中と鍬が見えています。 二人の間の足元には黄金の釜が、ちらっと見えているようですね。

手力雄神社・9 大舜

姜詩や漢文帝の彫刻より手前の、龍の頭が柱に巻き付いている部分にある彫刻。右側から見たところ。 こちらは左側から見たところ。 これも手力雄神社さんに伺って「大舜」と「郭巨」であることがわかりました。 中心の蟇股(赤丸)に大舜。蟇股の左(黄丸部分…

手力雄神社・8 漢文帝

正面右側の彫刻。左側の姜詩と同じく斜めの画像です。タイトルがわからなかったので手力雄神社さんに問い合わせて教えていただきました。ありがとうございました。 人物が5人います。中心で頭を下げているのが薄(はく)太后で、その右で手を前に出している…

手力雄神社・7 姜詩

本殿正面左側の彫刻。撮影しにくい位置にあり、写真が斜めってます。 よく見ると、ここにサカナが二匹いますね。 サカナが登場する二十四孝といえば「王祥」か「姜詩」ですね。王祥はたいてい裸で一人、氷の上にいます。こちらの彫刻は複数人で、みんな服を…

手力雄神社・6 曾参

右下にあるのは薪の束ですね。左側で腰かけているのが母親。左手を上げて、おまじないで噛んでいた指をアピール? こちらは日光輪王寺の糸割符灯籠の曾参。薪の様子が似てます。

手力雄神社・5 丁蘭

祠に祀られた小さな像。手を合わせるお供え物を運ぶ二人。丁蘭ですねー。 穏やかに親を敬う夫婦。この背景にすったもんだがあったことを伺わせるものはありません。どこの家庭でも何かしら修羅場はあるものです。 修羅場1 奥さんが像を傷つけて報いを受ける…

手力雄神社・4 唐夫人

すがる我が子に背を向けて姑に乳を飲ませる。唐夫人は本当にこんなことをしたんでしょうか。架空の出来事であってほしいものです。

手力雄神社・3 孟宗

孟宗は防寒対策バッチリですね。タケノコが出てきたのは茶色い土ではなく真っ白な雪で想像してみてくださいね。 お花は水仙かしら。水仙も寒い時期の花ですね。

手力雄神社・2 楊香

トラちゃん遊びましょ~。と言ってるわけではないのですが。父親が食べられそうになったので身を挺してトラに立ち向かう孝行娘の楊香ちゃん。 でもパッと見はやっぱり「トラちゃん遊びましょ~」。

手力雄神社・1 老莱子

大人が三人、子供が一人。いちばん左は老莱子の母親、その右側で杖をついているのが父親ですね。父親の右側で老莱子は何か持って踊っているようです。一番右側の小さい子は楽器を叩いているんでしょうね。

各務原市 手力雄神社(かかみがはらし てぢからおじんじゃ)

二十四孝の彫刻を求めて、今回は岐阜へ遠征。各務原市那加手力町の手力雄神社を参拝しました。 本殿には彫刻がぎっしり。胴羽目に彫刻がないのが不思議なくらい。 何よりも龍の彫刻の迫力がすごい。本物の龍が巻き付いているみたい。 でも私の関心の対象は蟇…

相州真鶴 貴船神社・2 王祥

左の脇障子は王祥。 大きなお魚ゲット。 でも寒そう・・・。 親孝行も立派ですが、やはり中国の切手の王祥のように防寒対策・釣り具を準備万端の上、御身大切にしてほしいものです。 まあ、この図が社寺彫刻にエントリーされることはないでしょうけれど・・…

相州真鶴 貴船神社・1 漢文帝

祖霊社、右側の脇障子。階段の前に男性が一人。これはだあれ。 帽子がうさぎみたい。 神社で見ていた時は気づきませんでしたが、画像を見ていたら、脇障子の右側に木の札がありました。 うすくて分かりにくいのですが、文字が見えます。 書かれているのは「…

神奈川県足柄下郡真鶴町 相州真鶴 貴船神社(そうしゅうまなづる きぶねじんじゃ)

伊豆の真鶴半島に鎮座する貴船神社。右の大きな建物が現在のご本殿。 彫刻があるのは奥の祖霊社。旧ご本殿らしいです。 小ぶりの狛犬ですね。脇障子に二十四孝の彫刻がありました。 ちなみに京都の貴船神社とは関係ないようです。

練馬区 長命寺・4 唐夫人

最後は「唐夫人」。あちこちの彫刻でいくら見ても気持ち悪さは薄れない・・・。 説明も省略。 さて、今回の4つの彫刻に登場したのは「楊香」「丁蘭の妻」「姜詩の妻」「唐夫人」。なぜか女性ばかりです。男性は影が薄いですね。 メジャーな「楊香」「唐夫人…

練馬区 長命寺・3 姜詩

3番目は「姜詩」。これも昨日の「丁蘭」同様、水を汲んでいるのは姜詩本人ではなく姜詩の奥さんでしょうね。 水を汲む奥さん。泉には大きな魚が二匹。 家の奥にいるのは姜詩の母親。お嫁さんにちゃんと感謝しているのかしら。

練馬区 長命寺・2 丁蘭

左から二番目は「丁蘭」ですね。「丁蘭」の彫刻だけど「丁蘭」は不在という。棒を持って木像を叩こうとしている男性は隣人の張叔さんで、それを止めようとしているのは丁蘭の奥さん。丁蘭はいません。 ほぼほぼ、この挿絵と同じ構図ですね。 岡田玉山の絵本…

練馬区 長命寺・1 楊香

左から見ていきます。まずは楊香。父親を守るためにトラに立ち向かう勇気ある楊香ちゃん。 二人は薪を集めに来たんですね。お父さんは腰の紐に鎌を挟んでいます。これでトラと戦う気は全くなかったようです。