二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

2018-04-01から1ヶ月間の記事一覧

国立博物館の丁蘭

上野の国立博物館の東洋館へ、丁蘭の彫られた石を見に行きました。 龍や蛙、馬車の行列などいろんな場面が彫られています。丁蘭は左下の赤く囲った部分です。 赤丸が丁蘭、黄丸が供え物、緑枠が親の像の後ろ姿でしょうか。鳥がお供えを狙っているように見え…

童子教・6董永

董永売一身 備孝養御器 ”董永は一身を売りて孝養の御器を備ふ” 孝子伝に董永は漢の人なり。家貧しふして人に雇はれて耕作をしたり。毎日一人の父を車に乗せて引きありきつつ農行をつとむ。かくて父死したりしが、その身を主人に売りて銭十貫を借り、それにて…

童子教・5舜子(大舜)

舜子養盲父 涕泣開両眼 ”舜子盲父を養ひ 涕泣すれば両眼を開く” 孟子、離婁(りろう/「孟子」巻第八、離婁章句)の図解に舜の父は目はあり、好悪(よしあし)をわかたざるゆへに時の人瞽叟(こそう)と名付くとあり。又小説家には舜の父実に瞽(めくら)なり…

童子教・4王祥

王祥歎叩氷 堅凍上踊魚 "王祥歎いて 氷を叩けば 堅氷の上に 魚踊" 晋書の列伝に王祥あざなは休徴といへり。琅邪(郡)臨沂(県)の人なり。継母朱氏かつて子をあはれまず王祥いよいよ孝行にうやまへり。父母もしやまひあれば衣の帯をもとかずして湯薬をあた…

童子教・3孟宗

孟宗哭竹中 深雪中抜筍 ”孟宗 竹中に哭(なげい)て 深雪の中に筍を抜く” 晋張方楚国先賢伝(しんのちょうほうがそこくせんけんでん)にみへたり孟宗が母、笋(たかんな)を好きこのめり。母の死してのちに、日ごろ好かれたるものにて祀らんと思へども、時い…

童子教・2姜詩

姜詩去自婦 汲水得庭泉 ”姜詩、自婦を去って 水を汲みしかば 庭に泉を得たり” 後漢書にみへたり姜詩は廣漢といふところの人なり。母につかへていたって孝行なり。妻も又姑につかふることはなはだあつし。しかるに姑、魚の膾(なます)を好み、また井(いど)…

童子教・1郭巨

郭巨為養母 堀穴得金釜 ”郭巨は母を養はんが為に 穴を堀て金(こがね)の釜を得たり” 孝子伝にいでたり郭巨は後漢の世の人なり。家貧しくて ひとりの老いたる母親を養ふ。その妻一人の子を産む。三歳になるとき母食物を分けて孫に食はせり。郭巨、その妻に語…

童子教の中の二十四孝

「童子教」の中の「親の恩」を説く箇所で、親孝行な12人が取り上げられています。そのうち二十四孝のメンバーが6人登場します。郭巨、姜詩、孟宗、王祥、大舜、董永の六名です。手持ちの「実語教童子教證註 全」から、この六名の部分を読んでみます。 年季…