三島市 三嶋大社
2019/10/04に「三嶋大社・17 仲由」として投稿した記事に関して、「張孝兄弟」に訂正いたしましたことをご報告いたします。 文政2年発行の「二十四孝図会 葛飾戴斗画」の中に、この彫刻とそっくりな絵がありました。 The British Museumのデータベースから画…
黄香。父親の蒲団を、冬は温め夏は仰いで涼しくした親孝行な人。 ↑団扇みたいなので布団の中を仰いでいますね。 こちらはお父さん。 さてこちらは、珍しい「黄香の親孝行を讃える立て札」。 「太守劉讙(りゅうかん)と云し人 札を立てて彼が孝行をほめたる…
えん子。右が弓矢を携えた狩人、左が鹿の皮を身につけたえん子。 境内にある神鹿園の鹿。人に慣れてますね。
黄山谷。親の下の世話を奥さんに押し付けずに自分で引き受ける山谷。 ↓奥さんはあまり手の汚れなさそうな器を持っています。 この画像ではわかりにくいですが、二人はテラスのようなところにいます。山谷が汚物をテラス下の小川に流すところですね。
ゆ黔婁。父の病気平癒を星に祈ります。
朱壽昌。地位を捨て、母のもとへ。感動の親子の対面。 二人の表情は喜びで溢れています。(青いところは、おそらくここに母親の杖があったと思われる部分) 朱壽昌は帽子を取り、姿勢を低くして母を敬う挨拶をしています。
蔡順。蔡順を襲った盗賊は蔡順の親孝行ぶりに感動して逆に食料をあげてしまいました。 籠はふたつ。良く熟した実は母親に。未熟な実は自分用に。 盗賊はお米や肉を蔡順に渡すのですが、この彫刻では一部欠損があるようですね。
田眞兄弟。遺産相続がらみのトラブルはどこの国でもあるんでしょうねー。
(以下2021/12/26追記) 仲由っぽくない彫刻だと思っていましたが、どうやらこれは「仲由」ではなく「張孝張礼」のようです。 ↓葛飾戴斗の、この絵を参考にしたものと思われます。 (The British Museumのデータベースから画像をお借りしています) 剣を振り…
董永。織姫は天に帰ります。 織姫の機織機。
王ほう。左側に二本流れているのは稲妻ですね。 王ほうが見守るのは墓石というより太い木のように見えます。
楊香。右側にお父さん。中心が楊香。 トラの顔は・・・↑このあたり。
呉猛。父親が蚊に刺されないように、自分が裸になる孝行息子。 わかりにくい写真ですね。左側に壺か籠のような調度品。その隣に左手でうちわを持って仰ぐ少年。画面右半分の下には横たわる男性。少年の左手あたりに、寝転がる男性の顔があるようです。 呉猛…
唐夫人。高齢で固形物が食べられなくなった姑に乳を飲ませる嫁。現在の常識では非難されることうけあい。 「二十四孝」は現代人にはそぐわない、と思っていたら数年前「現代版二十四孝」が発表されていました。中国のどこかの団体が考えたようです。その内容…
大舜。畑仕事を象が手伝う。わかりやすくて絵になりますね。 丸の中は鳥っぽいんですけど、どうなんでしょう。
王祥。氷の上で裸になり、体温で氷を溶かして魚を捕まえる作戦。身体張ってます。 割れた氷の下から顔を覗かせる魚。王祥、捕まえる気あるのかな。 木の上には脱いだ服、そのわきには魚を入れる魚籠。準備万端。
曽參。山へ薪取りに行った曽參の不在中、急な来客があって困った曽參の母。「曽參、早く帰ってきて」というおまじないで指を噛んだ母のもとへ駆けつけた曽參。 三嶋大社HPの解説では「この図は、来客を前に母が指をかんでいるところです」と書かれています…
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー (以下2021/12/26追記) 三嶋大社の二十四孝彫刻が何点か参考にしていると思われる葛飾戴斗の「姜詩」。奥さんの格好はほぼ同じですね。屋内から奥さんの様子を監視(?)しているのがこの絵では男性です。ということ…
孟宗。 三嶋大社の解説画像(舞殿「西面 右」の彫刻)を見ると、孟宗は肩に乗せた鍬の柄にタケノコ2本をぶらさげているようです。収穫して家に帰るところのようです。
陸績。右側で座っているのが陸績で、立って陸績を見下ろしているのが袁術ですね。 三嶋大社の解説ページの画像を見ると、橘の籠盛りが乗っているテーブルと右の陸績の間の床に橘の実が転がっているようです。保護ネットがなかったとしても、彫刻を近くから見…
閔子騫。意地悪継母が子供二人と一緒に追い出されそうになっている場面ですね。 心優しい閔子騫が怒りの鎮まらない父を説得しています。
郭巨。黄金の釜が光り輝いてます。右側には子供を抱いた妻、左は天に向かい感謝の意を表す郭巨。 さて三嶋大社の解説を見ると、「二人で泣く泣く子供を埋める穴を掘り出すと、不思議、その地中から黄金が出てきました」と書かれ、なぜか「黄金の釜」とは書か…
丁蘭。よく見かける丁蘭の彫刻は木像に夫婦でお供えを捧げるシーンが多いですが、こちらは一味違います。三嶋大社のHPの解説ではシンプルに「この図は、両親の木像を拝んでいるところです」のみです。いや、母親の像しかないですよね。二人とも全く拝んで…
老莱子。右の二人が年老いた両親、左で泣いているのが老莱子。 ヒラヒラした服を着て踊っている彫刻が多い老莱子ですが、ここの老莱子は子供のように両足を投げ出して泣いています。 老莱子が泣いている理由は・・・。 「・・・又親のために給仕をするとて、…
正面右側から時計回りに見ていきます。彫刻の名称はわかりにくいものがいくつかあったので三嶋大社のHPを参考にさせていただきました。 上段は漢文帝。階段の下に佇む文帝。階段の上には母親がいるはずですが、この彫刻は階段だけですね。両脇のスペースを…
静岡県三島市の伊豆国一宮、三嶋大社。二十四孝の彫刻は舞殿にあります。 彫刻がたくさん、参拝客も大勢。神池にはカワセミがいました。
三嶋大社舞殿の四面に二十四孝の彫刻が施されているので見に行きました。ピンぼけの写真が多く、全部画像を載せられなくて残念です。また行く機会があれば今度は見やすい写真を撮ってこようと思います。 東西南北の四面の彫刻は上下3話ずつの2段になってい…