二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

2023-01-01から1ヶ月間の記事一覧

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・6 漢文帝

漢文帝。 国立国会図書館デジタルコレクションより 漢文帝漢文帝 親嘗湯薬 漢の高祖の中子にましまし天子の位に就き給ふて御母薄大夫人に 孝行を盡し給ふ 御母病にふし給ふ時 昼夜衣冠を解き給はず 朝夕の食を始め薬に至る迄 自ら嘗めて試て御母に進み給ふ …

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・5 黄庭堅

黄庭堅。 国立国会図書館デジタルコレクションより これはほぼ同じ構図ですね。回廊(?)から容器の中の液体を下に流す人物は、ぱっと見て黄庭堅とわかります。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・4 郭巨

庭を掘ったら黄金の釜が出てきた郭巨。 父の病気平癒を祈るゆ黔婁の隣で、実子を埋めてしまおうとしていた郭巨夫婦(カオスな構図)。そんな郭巨にお天道様は黄金の釜をプレゼント。なんか違うような気がする。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・3 ゆ黔婁

孟宗の隣にはゆ黔婁。崖の下の鍬は次のページの郭巨のものです。 国立国会図書館デジタルコレクションより 祭壇を作り、香炉を据えて杓を持ち、星に祈るゆ黔婁。着物の柄、どちらも凝ってますね。雲柄に花柄。本当にこういう柄の着物、男性が着てたんでしょ…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・2 孟宗

大舜の次のページ、見開きには4人の孝子。 右のページには孟宗とゆ黔婁がいます。孟宗の部分は雪景色。説明文なし。 服装はほぼ同じですが、「ゑほん廿四孝」に比べると「繪本廿二十四孝」のほうは蓑も笹もラフな描き方ですね。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・1 虞舜

今回の「繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)」は前回の「ゑほん廿四孝(竹内栄久)」と並べて見ていこうと思います。 国立国会図書館デジタルコレクションより 虞舜虞舜 孝感動天 虞舜黄帝の後(?)なり 父を胡蘇と云ふ 幼(いと)けなくして母に後れ後に配を妻と…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)

明日からは梅堂(ばいどう)国政の筆による繪本廿四孝(全)金壽堂版をご紹介していきます。梅堂国政さんは前回の「ゑほん廿四孝」の絵師・竹内栄久さんと同一人物のようです。 ウィキペディアによると、梅堂国政さんは竹内栄久という名前の他にも一寿斎国政…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・24 黄庭堅(完)

大トリは黄庭堅(黄山谷)です。 国立国会図書館デジタルコレクションより 黄庭堅黄庭堅は山谷道人と号す 官たかく家も富り 孝心ふかくして母病しとき衣帯をとかず自ら薬をなめ けがれものをも掃除なせしと ーーー 内容的に漢文帝とかぶります。「高い位の人…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・23 孟宗

母のため、真冬に筍を探し回った孟宗。 国立国会図書館デジタルコレクションより 孟宗孟宗は毎に孝行なりしが冬の頃母筍を望ければ自ら竹林に至り捜せしに天其志をあわれみしにや 雪中より大なるたけのこを得しなり ーーー この絵師さんはどの人物も衣装の描…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・22 丁蘭

丁蘭。 国立国会図書館デジタルコレクションより 丁蘭丁蘭はわかうして父母を失ひければ木像をつくりて日毎につかへしなり ーーー 説明が3行のみ。この人の場合は隣人や奥さんとのすったもんだが面白いのにね。

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・21 王裒

王裒。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王裒王裒は母につかへて甚(はなはだ)孝行なり 母雷を嫌いければ死して後も雷あれば必ず墓所に行きて生る時の如くにまもりし ーーー 雷雨の中、母親の墓へ駆けつける王裒。笠は飛んでしまいました。王裒の走…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・20 蔡順

山中で賊に襲われる蔡順。ウニみたいな柄の着物着てます。 国立国会図書館デジタルコレクションより 蔡順蔡順はわうもう(王莽)の乱にて ききんなりければ山にゆき椹(くわ)の実をひろひて母をやしなへり ある日赤眉のぞく(賊)通りかかり あやしみて尋け…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・19 老莱子

ノリノリ老莱子。「もてあそび」は手に持って遊ぶ玩具のことだそうです。 国立国会図書館デジタルコレクションより 老莱子老莱子わかゝりしより能(よく)孝を盡せしが年七十にあまり父母はその老を悲しめば子供の服を着 もてあそびを親の前にもち あるひは…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・18 姜詩

姑のために、川で水を汲む奥さん。その近くに現れた鯉を見て無邪気に喜ぶ姜詩。なんか腹立つ。 国立国会図書館デジタルコレクションより 姜詩姜詩は後漢の人なり よく母につかへり 妻龐(ホウ)氏もよく心を盡して事(つか)へける 母常に井水をきらい遠方よ…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・17 黄香

黄香。 国立国会図書館デジタルコレクションより 黄香黄香は後漢の人なり 九才の時母をうしなひ父によく孝をつくし夏は枕をあふぎて涼くし冬は身を以て床を温め臥せしめり ーーー 文末の「臥せしめり」の「めり」は見落としそうになりました。

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・16 ゆ黔婁

祭壇を作り父の病気平癒を願い星に祈る、ゆ黔婁。 国立国会図書館デジタルコレクションより ゆ黔婁ゆ黔婁はせんれうの令たりしがある時むなさわぎに父の病を知り故郷にかえり看病なし終に父の糞をなめて其病をを試みたり ーーー 「試みたり」で終わり? 試み…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・15 楊香

父親を虎からかばう楊香。 国立国会図書館デジタルコレクションより 楊香楊香は魯の国の人にて やうほうのむすめなり 幼なりし時父に従って山に入りしに大なる乕(とら)出で父を食わんとしければ身をもって父をおほいければ ふしぎにや虎はわきへにげ去りた…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・14 郭巨

郭巨。こがねの釜を掘り当てました。輝きの効果線が描かれていないので普通の釜に見えますね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 郭巨郭巨は後漢の人なり 家貧にして老母をやしなふ事ならざれば三才の小児をうづめんとしければ 小金の釜をほり得たり…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・13 王祥

鯉が池から元気に飛び出してます。王祥。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王祥王祥は晋の世の人なり 継母につかへて能く孝道をつくし寒天に望み鯉を欲しければ あかはだかにて氷に臥し鯉を求て母にすすめける ーーー 修身二十四孝の王祥。こちらも…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・12 朱寿昌

生き分かれた母に会いに行く朱壽昌。 国立国会図書館デジタルコレクションより 朱壽昌朱壽昌七歳のとき新に父美女を求て朱壽昌の実の母を去たり後数年を経 官を辞し遂に母を尋ぬ ーーー これは仲由かと思いましたが、お米を背負ってないから違いました。50年…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・11 呉猛

親が蚊に刺されないように自分の血を蚊にささげた呉猛。 国立国会図書館デジタルコレクションより 呉猛呉猛は八才なりし 家貧して蚊帳無ればあかはだかにて父母の旁に臥して蚊に飽かしめ身を以て父母の蚊を防ぎしと ーーー 子どもに大変な苦労を掛けて、平気…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・10 唐夫人

唐夫人。 国立国会図書館デジタルコレクションより 唐夫人唐夫人は姑につかへて孝養怠なく姑年老て乳をたしみければ日毎に我乳を含て養ひしとなり (たしむ・・・強く好む) ーーー 女同士と言ってもイヤよねー。

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・9 陸績

陸績。 国立国会図書館デジタルコレクションより 陸績陸績は三国の人なり六才のとき袁術の方にゆきて橘を懐にしたり袁術憤りければ持帰て母に進(すすめ)んとしたる由を語りたり ーーー 陸績と袁術のエピソードを60文字以内にまとめよ、という問題が出たら…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・8 江革

彫刻では見る機会の少ない江革。 国立国会図書館デジタルコレクションより 江革江革乱を避て母をともなひ他国に行き 世治り帰るに及び車にのせ自から牽帰れり ーーー 説明みじかっ。戦争が始まったのでお母さんとよその国に逃げました。落ち着いたので車に乗…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・7 剡子

剡子。 国立国会図書館デジタルコレクションより 剡子剡子は母としよりて目を病みしに 鹿の乳に非ざれは治しがたしとて鹿の皮を被り山中に入 鹿に交りて乳を求めける ーーー 猟師に本物の鹿と間違われて射殺されそうになったので、事情を説明しているシーン…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・6 董永

借金返済を手伝ってくれた織姫を見送る董永。 国立国会図書館デジタルコレクションより 董永董永は後漢の人なり ちち死せしに葬る事あたわず 或家に身をひさきて金を得 父を葬りたりしが あるとき美女来り 三百匹のきぬを織りて董永の負債をつくのい われは…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・5 仲由

仲由。右側のお母さんを見て、左の人物は朱寿昌かと思いましたが、よく見ると米俵を背負ってます。 国立国会図書館デジタルコレクションより 仲由仲由母歿して後高官となりしが むかし貧賤なりし時父母の在せしを常に慕へり ーーー 書籍/修身二十四孝の仲由…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・4 閔損

冷たい継母をかばう閔損。 国立国会図書館デジタルコレクションより 閔損閔損幼なるとき母死し父の後妻閔損を悪(にく)み あしの穂を綿にしたる衣を着せたれば父は之を見 大に憤(いか)り後妻を去らんとせしかば父に向ひて継母の罪を詫けり かく患難せしに…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・3 曽参

今日は曽参です。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参曽参は大孝の人なり ある時薪を取らんとて山へ行しに後へ母の親友来ければ母は曽参の帰らんことを欲しければ山中にて心(むね)を痛み速(すみやか)に帰りたり ーーー 「母親が指を噛んだ」と…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・2 漢文帝

飲み物を運ぶ漢文帝。絵の中には描かれていませんが、病床の母親のところへ運んでいます。 国立国会図書館デジタルコレクションより 漢文帝漢文帝は高祖の中なり 母薄(はく)大夫人につかへて至孝なり母病賜ふ時自ら湯薬を嘗め賜へりと ーーー