二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

2023-02-01から1ヶ月間の記事一覧

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・10 これは誰でしょう

10番目の孝子はこのブログでも登場回数の非常に多い、虎に立ち向かった人物です。 この本ではなぜか舞台が川べりであることが多いですね。お父さんを守るためなら獰猛な猛獣をも恐れない、この子の名は・・・。 ↓ ↓ ↓ ARC古典籍ポータルデータベースより も…

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・9 これは誰でしょう

9番目の人。こちらも間違えようのない図柄。 この人で名前を間違えたら各方面から苦情が押し寄せそうですよね。ほかの孝子の名前は知らなくても、この女性だけは知っている、なんて人が多かったのではないかと想像します。 ↓ ↓ ↓ ARC古典籍ポータルデータベ…

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・8 これは誰でしょう

さて8番目の人です。これはさすがに間違えようがありませんね。 雲に乗って去っていく天女を見送る男性。わきには子どももいます。誰の子かは不明。二人は仮の夫婦になったとはいえ、多分数週間程度でしょうから、この幼児は二人の間の子ではないですよね。…

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・7 これは誰でしょう

なんだかんだで7人目まできました。 上半身はだかで横たわる少年。蚊の群れが少年に襲い掛かっていますが、少年は追い払う様子もありません。親孝行な少年の図ですが親の姿は見えません。家の奥のほうで寝てるんでしょうか。この少年の名前は・・・。 ↓ ↓ ↓ …

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・6 これは誰でしょう

何をかくそう、実は内容に疑問点がいくつかあって紹介するのを少々ためらった書籍、鳥居清経の「繪本廿四孝」。 6番目はこちらの方。これは難問です。っていうか、わかったら奇跡。なんでわかるの、と聞き返したくなるレベル。 一段高いところに座っている…

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・5 これは誰でしょう

5番目の孝子はこの人です・・・えーと、どの人?と迷うくらい妙に人数が多いです。 ARC古典籍ポータルデータベースより 右側には赤ちゃんを抱いて幼児の手を引いている女性。手を引かれた幼児の左側には、膝をついて男性に懇願する様子の少年。男性は3人い…

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・4 これは誰でしょう

4番目の孝子はこちらです。父親の床を扇いで涼しくしている少年。 ARC古典籍ポータルデータベースより 川のすぐそばの寝床。川の流れる音がやかましくて寝にくいんじゃないでしょうか。さてこの少年の名前は・・・。 ↓ ↓ ↓ 黄香ですね。これまでの4人、問題…

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・3 これは誰でしょう

三人目の孝子はこちらです。 川岸に置いた衝立の前に座る老夫婦。その二人の前で踊るおじさん。脇には太鼓を鳴らす子供もいます。どこが親孝行なのか理解しにくい、このおじさんの名は・・・ ↓ ↓ ↓ ARC古典籍ポータルデータベースより 踊ったり泣いたり、子…

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・2 これは誰でしょう

二番目の孝子はこちらの方です。場所は・・・昨日に引き続き、山道でしょうか。 ARC古典籍ポータルデータベースより 山道の途中に衝立を据え、椅子に座る高貴な老婦人。左の男性は恭しく跪いています。この男性が孝子です。右手には若い女性が老婦人を見守っ…

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)・1 これは誰でしょう

1番目はこちらの少年です。象が二頭。少年の手には鍬・・・これは鍬なのかしら?場所は畑。・・・ここ畑???象を連れて山越えしてるようにも見えますが。鳥は・・・いませんね。 ARC古典籍ポータルデータベースより 二十四孝の本では大抵トップに登場する…

書籍/繪本廿四孝 (鳥居清経画1774)

明日からは鳥居清経の「繪本廿四孝 全」をご紹介していきます。右側が表紙、左側が奥付です。鳥居清経さんは有名な浮世絵師さんですね。 ARC古典籍ポータルデータベースより 最初のページは序文のようです。(朱印で「このぬし麓雷」。なんのこと?) ARC古…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・24 これは誰でしょう (完)

えー、今回の書籍の最後、24人目の孝子はこちらの方です。さあ、誰でしょう。テキスト部分は消してみました。 国立国会図書館デジタルコレクションより 壇の上には夫婦と思われる小さな像が並んでいます。そして像に向かい恭しく礼をする男性。これはもちろ…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・23  王裒

雷嫌いの母が死んだ後も、雷が鳴ると母のお墓に駆け寄って母を守ろうとする王裒。服装や飛んだ笠、お墓など、細部は違いますが、基本的なところは左右共通してますね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王裒王裒 聞雷泣墓 王裒は母の使て孝行なり 常…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・22 姜詩

姜詩。右の挿絵には姜詩本人がいますが(立ってるだけ)、今回の挿絵には水を汲む奥さんの龐(ホウ)氏だけですね。見てるだけの姜詩はいなくても構いませんからね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 姜詩姜詩 湧泉踊鯉 後漢の人なり父に使に至孝な…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・21 黄香

父親のベッドメイクに励む黄香。 国立国会図書館デジタルコレクションより 黄香 扇枕温衾 後漢の黄香 字は文香(文強、もしくは文彊) 慶天道格を極め文章を能くしるお以て其名高し 九才の時に母を失ひ父に使へる元より家貧敷召使るれば自ら力を盡し夏の暑き…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・20 蔡順

母親思いで盗賊からご褒美貰った蔡順。 国立国会図書館デジタルコレクションより 蔡順蔡順 拾椹供親 後漢の人也 此比王猛(王莽)の乱に依て母を養へ難ければ山に行て椹を拾ひ其入物(を?)二つに分て実の赤と黒を分を赤鬚の盗人共其故を尋ければ黒はよく熟…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・19 楊香

恐ろしい虎から父親をかばう楊香。 国立国会図書館デジタルコレクションより 楊香 楊香 搤虎救父 楊香は魯の国にて楊寳の娘也 幼き時より孝心深く父に使て不離 父と供に山に行き大なる虎踊出て父を食はんす虎の首すじ取付父を扶と虎早迯去たり ※文字を書くス…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・18 老莱子

老莱子。左右の絵、どちらも踊ってます。ご両親も複雑な気持ちでしょうね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 老莱子老莱子 戯綵娯親 幼き時より孝行を盡し其身七十に餘り父母存命也 吾老衰を父母の前に顕ては其身の老を悲み思態と子供の様に遊び物抔…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・17 王祥

王祥。真冬だからちょうど今の時期でしょうか。自殺行為ですね。どちらの絵も鯉が池から飛び出しています。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王祥王祥 臥冰求鯉王祥は晋の世の人也 継母に使て孝行也 或時生魚を食んと母の望ける比霜寒氣甚敷時にて江…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・16 朱壽昌

50年ぶりに母親と再会した朱壽昌。 国立国会図書館デジタルコレクションより 朱壽昌朱壽昌 棄官尋母 七才の比父新に美女を求て実の母を去り爰に於て悲しみ歎くこと限無く父と後の母に使へ孝行をつくし其後五十年を過て父も後の母も身まかりて官を捨て母の行…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・15 呉猛

呉猛。呉猛の向きがこっち向きと向こう向きで、変化をつけてありますね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 呉猛呉猛 恣蚊飽血 呉猛は何時の人成こと言不知 八才の時孝行の名世に聞へ其家貧くて夏夜蚊帳の手当なく 父母蚊に悩み赤躰に成て父母の側に…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・14 唐夫人

唐夫人。これは左右の絵はほぼ同じ構図ですね。左の絵は子供がいないな、と思ったら唐夫人の椅子の後ろに隠れていました。 国立国会図書館デジタルコレクションより 唐夫人 乳姑不怠 唐夫人は唐の伯領成青南と云人の妻也 姑の長孫夫人に使て孝を盡し長孫夫人…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・13 陸績

橘の実を転がして有名になった陸績。 国立国会図書館デジタルコレクションより 陸績 陸績 懐橘遺母 三国の時の人也 六綵の方に行きけるに御馳走に橘を出したり 陸績密に三つを懐に入帰る時腰をかがめ地に落たり 袁術甚卑陋の由咎けるに 陸績畏て吾が為に出し…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・12 江革

母を車に乗せて故郷に向かう江革。並べると左右対称みたいに思える構図です。 国立国会図書館デジタルコレクションより 江革江革 行(傭)供母 後漢の人也 世の乱に母を供へ他国に行き其身は素足赤躰に人に雇て母を養へける 其其後母治て故郷へ帰る時 母を車…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・11 剡子

鹿の皮をかぶって鹿の群れに入り、猟師に殺されそうになった剡子。事情を説明中。 国立国会図書館デジタルコレクションより 剡子剡子 鹿乳奉親 剡子は其生時代を詳せず 相傳て孝行の(名)を称せり 父母年寄て目を煩へけるば医者を乞ければ鹿の乳を用ざれば…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・10 董永

董永。これは左右ほぼ一緒ですね。どちらも鍬が描き添えられてます。右側は雲の表現が細かいです。 国立国会図書館デジタルコレクションより 董永 董永 賣身葬父董永は後漢の人なり 早く母を失ひ父に使に孝心也父死し葬べき便なり日比雇るる主人の元に至り銭…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・9 仲由

曽参と同じく孔子十哲の一人、仲由。またの名を子路。 国立国会図書館デジタルコレクションより 仲由 仲由 為親負米仲由は孔子の十哲の内なり 家貧しくて自ら米を持運び其賃を取て両親を養へ父母役て後国王に使へ大功を養て富貴の身の上と成飲食衣服一つとし…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・8 閔損

閔損。継母とその子はほぼ同じポーズですね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 閔損閔損 単衣順母 閔損字は子(騫) 孝子の弟子十哲一人にして孝行成人なり 幼なくして母に後れ父後妻を呼び二人に子を生む 母其子を愛て閔損を憎と雖も嘗て恨ず孝行を盡…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・7 曽参

曽参。左右の絵の曽参、衣装と顔は違えど構図、人体のポーズはほぼ同じ。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参曽参 齧指痛心 曽子は孔子の弟子にして大孝行の人なり 故に孔子此人に孝経を授け給ふとぞ 或時曽しん山へ行き薪を取に行きたりし跡へ母…