2025-08-01から1ヶ月間の記事一覧
孟宗の左隣は鳥、そのさらに左は王祥。 孟宗も王祥も真冬に野外で食べ物探しした孝子。氷の張った池に裸で横たわる王祥。孟宗よりもさらに過酷。 わざわざ食べられに出てきてくれた二匹の鯉。いい子いい子。 記録的猛暑と言われるこの時期に見ると氷の上は気…
お堂の裏手に回って、右から二つ目には孟宗。右端は鳥ですね。 キジですねー。 孟宗。半ズボンに麦わら帽子みたいなのをかぶっているので夏かと思いきや実は真冬。雪が積もってます。 鍬も放り出してタケノコに向かって猛ダッシュ。 突然地面から伸びてきた…
お堂の左側に回って、中央の彫刻は大舜です。 大舜の右二つは鳥の彫刻ですね。 農地は渇水でひび割れているのでしょうか。 象が公園の砂場で遊んでいるようにも見える。 親に虐げられながらもひねくれず育った大舜。天の采配で、畑仕事には象や小鳥(草むし…
正面・猩々の左には郭巨。 貧しさゆえ口減らしのために我が子を埋めようとしたら黄金の釜が出てきて人生勝ち組になった郭巨夫婦。 ひどい話なのに社寺彫刻では良い位置に飾られてますよね。 キンキラの釜がなんだか目出度くて景気良い感じがするからかしら。…
正面右端は楊香。 父親を守るため、勇敢にも虎に向かって走る楊香。 お父さんは保身に走っています。 楊香任せたぞ~。とか言ってそう。
栃木県鹿沼市 東高野山弥勒院 医王寺の金堂。今年5月に訪れました。 昨年茅葺き屋根や彩色の大規模な修復が終わったようで、とても綺麗になってました。 4面に5つずつ蟇股彫刻がありました。その中で二十四孝だけ明日からご紹介していきます。 金堂の額の下…
ラストは郭巨の右側の彫刻。大舜です。 象と仲良く畑仕事。 優しそうな象ですねー。 鳥は大舜の後ろにいました。 ーーー 志摩国分寺の二十四孝彫刻 終 ーーー
郭巨の左側は楊香です。 楊香の彫刻といえば両手を広げて虎に挑みかかる様子や虎を押さえつける勇ましい場面が多いですが、この楊香は低姿勢。「お父さんは助けて。私を食べて」と祈っています。 水戸市の中原不動尊も、お祈り楊香。 楊香の孝心が天に届き、…
二十四孝の彫刻は本堂正面に三枚並んでいます。最初にご紹介するのは中央の郭巨。「瑠璃殿」の額の下にあります。 苦しい生活の末に、わが子を埋めてしまおうとした郭巨夫婦。地面を掘ったら黄金の釜が出てきました。 黄金の釜を前にして天に感謝の気持ちを…
三重県は初めての登場です。志摩市の志摩国分寺。 奈良時代創建の志摩国分寺さんですが、初期の建物は応仁の乱で焼けたと由来に書かれてました。現在の建物は竹中工務店の前身である大隅屋さんが天保年間に造営したそうです。明日から二十四孝の彫刻を三点ご…