日光市 輪王寺糸割符燈籠
父親の布団を、冬は温め夏は扇で仰いで涼しくしている黄香。 子どもに支えられながら布団へ向かう父親。なぜかほんのり赤い。 ――― 輪王寺 糸割符燈籠の彫刻 終 ―――
地位を捨て、産みの親に会いに来た朱壽昌。 旅の荷物。遠くからはるばる来たんでしょうね。 介助されながら門前まで歩いて来て、久しぶりに会う息子の主壽昌を迎える母親。
体温で氷を溶かす無謀な作戦。 割れた氷の下から魚が二匹顔を出しています。 書籍「二十四孝 (中野市右衛門1632)」の王祥。
年老いた両親の前で踊る、孝行息子の老莱子。 老莱子の後ろには子どもが二人。手前の子は太鼓を叩いてます。向こうの子は何か持ってます。 老莱子の両親。
一瞬、これが何の場面かピンときませんでした。 男の子の足元に転がる3つの丸いもの。橘の実なら陸績ですね。
山で薪を取っていたとき、胸騒ぎがして急いで帰宅した曽參。 薪の束。たくさん集めましたね。 息子が早く帰るよう祈っていた母親。その思いが曽參に届きました。 書籍「二十四孝 (中野市右衛門1632)」の「曽参」。
父親を守り虎を追い払う楊香。 楊香の孝心に打たれ去っていくトラ。 命の危険も顧みず父を守る楊香。 木の後ろに隠れる父親。
母親の薄太后に湯薬を運ぶ漢文帝。文帝は湯薬の熱さや苦さを自ら確認してから母太后に勧めたとのこと。(私は長いこと文帝は薬効を確認したものと思い込んでました)
父親の病気平癒のため北斗七星に祈る、ゆ黔婁。 正装して祈るゆ黔婁の前には祭壇。 北斗七星はちゃんと線でつないでわかりやすく。 童子はお供えを運んでいるのかな。
雷雨の中、母親のお墓の前に座る王ほう。 母親は雷が大嫌いでした。 母が死してなお、母を見守る孝行息子。
悪者に襲われ食べられそうになる張孝兄弟。一人が「食べるなら太っている僕のほうを」とお腹を見せています。 兄弟愛にうたれて感動する盗賊。 飢饉で食べ物が乏しいのに太っているのはなーぜー。
左の二人は盗賊。右の人が蔡順。 蔡順の孝心に感動して、蔡順から物を取らずに逆に肉を与えた盗賊団「赤眉」。 蔡順の前にはカゴ二つ。一方の籠には母用に熟した実、もう一方には自分用に未熟な実。
↑ちょっとわかりにくいですが右端にいるのがえん子。弓矢を持った人もいますね。 狩人の連れている犬に吠えられています。 「ちょっと待ってください。私は人間です」と話してる感じ。
弟二人を連れて追い出される継母。父をなだめる閔損。 閔損につらくあたっていた継母。乳児を抱き、閔損の義弟を連れて家を出ていくところ。 閔損と父親。閔損丸っこい。 書籍「二十四孝」 (中野市右衛門1632)の「閔子騫」。
天に帰る織女を見送る董永。董永の後ろにいるのは近所の子ども? 織女は雲の上の人になってしまいました。 一人残される董永。
全体がわかる写真を撮り忘れてしまいました。姜詩と母親のいる部分が右側になります。 左側は水を汲む、姜詩の妻。 不鮮明ですが、ここに鯉が二匹いるようです。
家の中で寝ている父親と息子。 オレンジの輪の中が呉猛を襲う蚊の大群ですね。腕も胸もお腹も蚊に刺されまくってます。これでは痒くて眠れないでしょう。お父さんは安眠中。
象と耕作をする大舜。実父と継母に何度も殺されそうになりながら、けして親を恨まず孝を尽くしたという。 耕地の草を抜く鳥も上のほうで飛んでいます。 書籍「二十四孝」(中野市右衛門1632)の「大舜」。 こちらは輪王寺のお隣の日光東照宮・唐門。胡粉で白く…
すごく素朴な絵柄。ところでレリーフってどうやって制作するのかな。裏から道具でコンコン打つのかしら。
カーテンのついた、一段高い部屋の中で人が横たわっています。 親のお小水を捨てる黄山谷。 女性には手を汚さない仕事をさせています。お料理を運んでいるようですね。
大きな木を見上げる三兄弟。三分割する方法を話し合ってるんでしょうね。それを聞いた木はショックで枯れてしまいますが、兄弟が切るのをやめると木は復活して元気になりました。
渡り廊下らしき場所に立つ丁蘭。中庭?の奥にある木像を見ています。 壇の上に安置された、たぶん母親の木像。右側に花瓶か仏具か、何かありますがちょっと位置関係がよくわからない・・・。 丁蘭。杓を持ち礼儀正しい出で立ち。
大きなタケノコを掘る孟宗。
燈篭の二十四孝は珍しいですね。今まで社寺を訪れてもあまり灯籠をじっくり観察したことはなかったのですが、これからは灯篭があったら奉納者の銘を確認してみようと思いました。 書籍「二十四孝 (中野市右衛門1632)」の「唐夫人」。
日光山輪王寺の「相輪とう」の階段下、両脇にある糸割符(いとわっぷ)燈篭。徳川家康から生糸輸入の特権を許された京都、堺、江戸、大阪、長崎の糸割符商人が奉納したものだそうです。胴体部分のレリーフに二十四孝が使われています。 糸割符燈篭は慶安元年…