二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

2024-05-01から1ヶ月間の記事一覧

書籍/二十四孝諺解・7 呉猛

父親の安眠のために自分が裸になって蚊をおびきよせる呉猛。 ARC古典籍ポータルデータベースより 呉猛 いづくの人といふ事伝記たしかならす。八才にして孝の道を。しれる人なり。家まづしくして万(よろつ)こころに。たらずと也 夏夜無帷帳 蚊多不敢揮 恣渠…

書籍/二十四孝諺解・6 姜詩

奥さんを使って親孝行をする姜詩。強風の中、奥さんを遠くまで水を汲みに行かせ、帰りが遅くなったらキレて奥さんを追い出しました。奥さんはそれでもけなげに姑の世話をしたので姜詩は奥さんを家に呼び戻しました。奥さんを母親の介護要員としか見てません…

書籍/二十四孝諺解・5 閔子騫

五番目の孝子は良い子過ぎる閔子騫。 ARC古典籍ポータルデータベースより 閔子騫 閔は氏なり。名を子騫と。いふなり。山東の兗州府の曲阜縣と。いふ所の人なり孔子の弟子にて十人すぐりたる中の一人也孝なるかな閔子けんと孔子もほめたまへり母にをくれて継…

書籍/二十四孝諺解・4 黄香

父親が快適に寝られるように、布団を仰ぐ黄香。 ARC古典籍ポータルデータベースより 黄香 江夏安陵といふ所の人なり 老荘のみちを。まなび。又はふん(文)をよく書し人也九才にして母にをくれ父に孝をつくせし人也 冬月温衾煖 夏天扇枕涼児童知子職 千古一…

書籍/二十四孝諺解・3 老莱子

三番目は老莱子。 ARC古典籍ポータルデータベースより 老莱子 楚国の人也。又周の代の人ともいへり。列女伝に。のせたり しかれは(然れば?)女なり。いま。絵に男にかく事不審(いぶかし) 日記古事云女伝入者莱子之妻也 戯舞学嬌癡 春風動綵衣 双親開口笑…

書籍/二十四孝諺解・2 漢文帝

二番目は漢文帝。 ARC古典籍ポータルデータベースより 漢文帝 漢の高祖の御子也。いとけなき時の御名を恒と申奉る御母は薄太后と申しき 仁孝臨天下 巍々冠百王漢廷事賢母 湯薬必親嘗 此詩一二の句は文帝の御孝行をほめて。いひたり三四の句には其孝のつかへ…

書籍/二十四孝諺解・1 大舜

トップはやはりこの人。大舜。右ページには耕作をする大舜、左のページにはお迎えの車がやってきたところが描かれています。 ARC古典籍ポータルデータベースより 大舜 父は瞽叟とて盲目也 弟は象(せう)とて奢第一のいたつらもの也。母はかたましき人にて心…

書籍/二十四孝諺解(にじゅうしこう げんかい) 1686(貞享03)

明日から「二十四孝諺解(にじゅうしこう げんかい)」に取り掛かります。「諺解」とはわかりやすく解説した本のことだそうです。解説書ですね。 この本の挿絵を参考にしている社寺彫刻も多そうです。 ARC古典籍ポータルデータベース arcBK01-0210 より 中表…

書籍/御伽草子 二十四孝・24 陸績 (完)

出されたミカンを黙って持ち帰ろうとしたので袁術に咎められる陸績。 国立国会図書館デジタルコレクションより 陸績孝悌皆天性 人間六歳児 袖中懐緑橘 遺母報含飴陸績。六歳のとき。袁術といふ人の所へ行侍り。袁術陸績がために。菓子にたちばなをいたせり。…

書籍/御伽草子 二十四孝・23 黄山谷

黄山谷。 国立国会図書館デジタルコレクションより 黄山谷貴顕聞天下 平生孝事親 汲泉涓溺器 婢妾豈無人山谷は。宋の代の詩人なり。いまにいたりて。詩人の祖師といはるる人なり。あまたつかひ人もおほく。またつまも有といへども。みづから母の大小便の。う…

書籍/御伽草子 二十四孝・22 田真・田廣・田慶

親の遺した木を切って分けようとした田真・田廣・田慶の兄弟。 国立国会図書館デジタルコレクションより 田真・田廣・田慶海底紫珊瑚 群芳総不如春風花満樹 兄弟復同居 此三人はきやうだいなり。おやにをくれてのち。おやのざいはうを三つにわけてとれるが。…

書籍/御伽草子 二十四孝・21 張孝・張礼

お互いをかばって自分の命を悪者に差し出そうとする張孝・張礼の兄弟。 国立国会図書館デジタルコレクションより 張孝 張礼 偶値緑林児 代烹云痩肥人皆有兄弟 張氏古今稀張孝張礼は兄弟也。世間ききんの時に。八十餘の母を養へり。このみを拾に行たれば。一…

書籍/御伽草子 二十四孝・20 呉猛

親を守って、自分が蚊に喰われまくる呉猛。 国立国会図書館デジタルコレクションより 呉猛夏夜無帷帳 蚊多不敢揮 恣渠膏血飽 免使入親闈 呉猛は。八歳にして孝ある人なり。いゑまどしくして。よろづこころにたらざりけり。さればなつになりけれども。帷帳も…

書籍/御伽草子 二十四孝・19 庾 黔婁

庾 黔婁。 国立国会図書館デジタルコレクションより 庾 黔婁到縣未旬日 椿庭遘疾深願将身代死 北望啓憂心庾黔婁は。南亭(正しくは南斉?)の時の人也 孱陵といふところの官人になりて。すなはち孱陵県へ至りけるが。いまた十日にもならざるに。たちまちにむ…

書籍/御伽草子 二十四孝・18 蔡順

盗賊に自分の親孝行ぶりをアピールしたら、盗賊からご褒美を貰ってしまった蔡順。 国立国会図書館デジタルコレクションより 蔡順黒椹奉親闈 啼飢涙満衣赤眉知孝順 牛米贈君帰蔡順は汝南といふところの人也。王莽といへる人の時分の末に天下大に乱。又飢饉し…

書籍/御伽草子 二十四孝・17 剡子

鹿の扮装をして山中にいたため、猟師に殺されそうになった剡子。 国立国会図書館デジタルコレクションより 剡子(ぜんし)老親思鹿乳 身掛褐毛衣若不高聲語 山中帯箭皈剡子は親のために。命を捨んとしける程の。孝行成人なり。其故は、父母老てともに両眼を…

書籍/御伽草子 二十四孝・16 朱寿昌

妻子を捨てて生みの母に会いに行った朱寿昌。 国立国会図書館デジタルコレクションより 朱寿昌 七歳生離母 参商五十年一朝相見面 喜気動皇天朱寿昌は。七さいのとき。ちちそのははをさりけり。さればそのははをよくしらざりければ。此ことをなげき侍べれども…