2025-04-01から1ヶ月間の記事一覧
今日ご紹介する彫刻は仲由です。 孔門十哲の一人、子路。 岡田玉山の仲由。 絵本二十四孝(岡田玉山)「ARC古典籍ポータルデータベース」arcBK02-0319より 仲由は親と暮らしていた頃、貧しくていつもアカザの実などを食べ、米を運ぶ仕事をしていました。両親…
さて今日はこちらの彫刻です。「丁蘭」です。 左の祠の中には小さな像が二つ。丁蘭の両親をかたどったもの。 「丁蘭」の話を知らない人がこの彫刻を見たら、中央で棒を振り回す人が丁蘭だと思っちゃいそう。 そして右上の女性は、乱暴な夫から像を守ろうとす…
柞原八幡宮日暮門の二十四孝彫刻の中で一番私が見たかったのが庾黔婁でした。 社寺彫刻では祭壇の前で北斗七星に祈ってることが多い庾黔婁ですが、こちらでは馬に乗って駆けてます。 宇佐市 豊前善光寺鐘楼の庾黔婁。北斗七星に祈ります。庾黔婁といえば、こ…
豊後一の宮、大分市柞原八幡宮。その南大門は彫刻が有名な楼門で、日がな眺めても飽きないところから「日暮門(ひぐらしもん)」と呼ばれているとのこと。明治3年(1870年)に建立されたそうです。 植物、動物、仙人、武将など盛沢山な彫刻に足がフリーズし…
もう一枚の二十四孝彫刻は郭巨。 独特な形の釜。黄金ではなく緑色。 御伽草子の釜がこういう形ですね。御伽草子 第13冊 (二十四孝) 国立国会図書館デジタルコレクションより さてこの楼門は酒造りの彫刻も有名だそうです。 左の人の後ろには小さい俵。右の人…
現在4月末。タケノコの旬の時期を迎えていますね。でも孟宗は旬の時期ではなく真冬にタケノコを探しに行きました。 咲いている花は梅でしょうか。梅が咲いて雪が積もっている時期と言うと2月~3月上旬くらいかな。 収穫するにはタケノコ伸びすぎ・・・とい…
大分県大分市今市の丸山神社(丸山八幡神社)の楼門には二十四孝の大きな彫刻が二つ。 明日と明後日の二回でご紹介していきます。
とうとう最後になりました。王裒。 雲の中には太鼓を叩く雷神。バチを持っているのは右手?左手?腕がどうなっているのかよくわかりません。 ーーー 宇佐市 豊前善光寺鐘楼の二十四孝彫刻 終 ーーー
いよいよ最後の面になりました。右が大舜、左が王裒。 鍬を担いだ大舜。両親に虐待されながらも親孝行を貫いた孝子。 そして農地を耕してくれる象。 草むしり担当の小鳥が二羽。 昔は色が綺麗に塗られて鳥もわかりやすかったことと思います。
姜詩の左側は唐夫人。右側の植物は蘇鉄? お姑さんは足のある椅子に座っています。 上の画像だとわかりにくいですが、多分こういう感じの嫁と姑です。彫刻には子どもはいないようですね。 「御伽草子」国立国会図書館デジタルコレクションより
最初にご紹介した庾黔婁・曽参ペアの反対側に来ました。 向こうは竹林の中の虎でしたが、こちらは獅子かな? 獅子の下の二十四孝彫刻は右が姜詩、左が唐夫人。 この木は梅みたい。 水を掬って桶に入れる女性。姜詩の奥さん。姜詩はいつも通り不在。 柄杓の先…
朱寿昌の左には王祥。 服を木の枝に掛けて氷の上に寝転ぶ王祥。 この絵と似てますねー。 禿氏祐祥 編『二十四孝詩選 : 解説共』昭和21. 国立国会図書館デジタルコレクション より 左の鯉は上半身(?)を水面に出して、右の鯉は顔だけ出してる感じ。
次の面は右が朱寿昌、左が王祥。 長く離れて暮らしていた母親との感動の再会シーン。 遠路はるばる親に会いに来た朱寿昌。母は杖を突いて朱寿昌に近づいてゆきます。杖は下の方が折れてますね。朱寿昌の背後には旅の荷物があるはずですが、この写真ではよく…
庾黔婁の左側は曽参。 薪の束を担いで家に向かうところでしょうね。 右側の薪の束にはちゃんとナタが挟まれています。
橦木のある面から見ていきます。 上の蟇股には竹に身体を巻き付けてる虎。 そしてその下の二十四孝彫刻。左側は薪を背負った曽参、右側が庾黔婁。 星に祈る庾黔婁。 端正な横顔。 後ろの童子はお供えを運んでいるようです。 お馴染みの祭壇。燭台や香炉かな…
明日からは宇佐市豊前善光寺の鐘楼の二十四孝彫刻をご紹介していきます。 こちらは本堂。 そしてこちらが二十四孝の彫刻のある鐘楼です。 一面に二点ずつ、計8点の彫刻があります。
凍った池に寝そべって鯉を捕まえる王祥。 色は剥げていますが、彫刻自体の破損は少なそう。 よく見ると氷のひび割れや顔を出している二匹の鯉もわかります。 ーーー 三笠山春日神社の蟇股彫刻 終 ーーー
最初左の動物は猪かと思いました(本当は象)。鼻が折れちゃったのかな? 大舜の鍬もないですね。
米俵を背負って山道を歩くのは仲由。 米高騰の今、こんな姿で一人で歩いていたら狙われそう。 もっとも仲由なら追剥ぎなんか簡単に倒しちゃいそうですけどね。
毎度おなじみ唐夫人。 劣化して誰が何をしているところなのかよくわからなくなってますが、この唐夫人に関してはよくわからないままで良いような。
右側中央の彫刻は郭巨。 右側の男性は両手を合わせて天に感謝を捧げています。左の女性は幼児を抱いています。 中央には郭巨の鍬と、土中から出てきた黄金の釜。 釜が蓋付きの丼みたい。