二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

2024-09-01から1ヶ月間の記事一覧

山形県鶴岡市 善寳寺(ぜんぽうじ)総門・大舜

夫と東北旅行をしたとき、鶴岡市の善寳寺に行くことになりました。有名なお寺なの?と夫に尋ねたところ「西山ひとみの”庄内平野”という歌に出てくる」とのこと。 私は西山ひとみさんも「庄内平野」という歌も知りませんでしたが五重塔があると聞いて喜んで参…

にかほ市  蚶満寺山門・4 孟宗 (終)

ラストは孟宗。雪がたくさん積もってます。タケノコは三本。 このお寺に二十四孝の彫刻があることは知りませんでした。予想外で二十四孝に会えると妙に嬉しいですね。

にかほ市 蚶満寺山門・3 郭巨

山門の内側には郭巨と孟宗。 左側が郭巨です。 両手を合わせる郭巨は、この絵のように天を仰いで感謝を捧げていることが多いのですが・・・。 この彫刻の郭巨は俯いています。 釜を掘りだした鍬に感謝??

にかほ市 蚶満寺山門・2 楊香

額の右側は楊香。 楊香もお父さんもひらひらした服着てますね。虎の尻尾の付け根が欠損してるので尻尾が浮いて見えます。

にかほ市 蚶満寺山門・1 大舜

山門の額の下、中央は龍の彫刻。左の彫刻が大舜。 草は生えているけど鳥がいません。破損したのかな?

にかほ市   蚶満寺(かんまんじ)山門

8月末~9月にかけて東北旅行に行きました。芭蕉の句碑があるということで立ち寄った 秋田県にかほ市の蚶満寺。山門に二十四孝の彫刻がありました。明日から4点ご紹介していきます。 芭蕉は江戸からここまで来たのね~。50歳前後のときだったらしいので、ま…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・24 剡子 (完)

一昔(二昔?)前は冬に毛皮のコート着てる人多かったんですけどねー。今はほとんど見なくなりましたね。鹿皮のコートは見たことないですが。動物愛護の点を考えると毛皮コートが復活することはないんでしょうね。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) …

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・23 仲由

米を運んで母を養った仲由。やがてお金持ちになったとき、母はこの世にいませんでした。貧しくても親と一緒にいた時間が懐かしい仲由。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 仲由(ちうゆう…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・22 唐夫人

実の娘がいたとしても、こんなことしてくれないわよねー。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 唐婦人(たうふじん)唐婦人は唐の代 (さいくわん)が妻也しうとめ長孫夫人としおいて歯一…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・21 姜詩

これは湧き水と言うレベルじゃないわね。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 姜詩(きやうし)姜詩は後漢の代 廣漢の人也父をうしなひ一人の母につかへて考道しごくせり妻のホウ氏(ほう…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・20 老莱子

老親の前で子どものフリして踊る。いろんな形の親孝行がありますね。日本の二十四孝には出てこないタイプの親孝行ですね。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 老莱子(ろうらいし)老莱子…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・19 王祥

命がけの親孝行。体温で氷を融かすのは時間かかりそう。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 王祥(わうしやう)王祥は晋の世の人 継母朱子につかへて孝也 朱子はわが産の子 王覧をのみ愛…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・18 江革

母親を車に乗せて曳く江革。江革が登場しているということはかわりにカットされた孝子がいるということですね。あとから仲由も出てきます。カットされたのは張孝兄弟・田真兄弟ですね。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,htt…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・17 陸績

「たちばな二つ」と文中にありますが挿絵では三つ転がってます。頭の上でお香を焚く庾黔婁に比べれば、どうということはないです。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 陸績(りくせき)陸…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・16 朱寿昌

母をたずねて何千里。中国広いから探すの大変そうね。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 朱壽昌(しゆじゆせう)寿昌は宋の世の人 母は七才の時 父にりべつせられて他へ行たり寿昌せいて…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・15 庾 黔婁

この庾 黔婁はどうして頭の上でお香を焚いてるんだろう。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 庾黔婁(ゆきんろう)庾黔婁は南斉の人にて 父につかへて孝なりしが ある時父大病をわづらふ…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・14 黄山谷

黄山谷(黄庭堅)は高官ながら親の世話を人任せにしなかった偉い人。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 黄山谷(くわうさんこく)黄庭堅は宋の代の人 山谷老人と号す若き時 東坡が門弟と…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・13 呉猛

いくら蚊に喰われてもじっと耐えた呉猛はやがて仙人になりました。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 呉猛(ごまう)呉猛は晋の代 濮陽(ぼくよう)の人なり少(わか)きより孝行の聞(…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・12 王裒

王裒が墓参りして泣いている間、両親は天国で楽しく暮らしてたりして。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 王裒(わうほう)王裒は晋の世 営陵の人なり父は王儀とて文帝につかへしに罪な…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・11 黄香

この本での「黄香」の読み方は「くわうきやう」なので現代仮名に直すと「こうきょう」ですね。ほかの本では「わうきやう」「くわうけう」「くはうきやう」「くわうかう」など様々。発音にすると「おうきょう」「こうきょう」「こうこう」のどれかかな。今の…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・10 曽参

嫌な予感がするので薪を担いで山を駆け降りる曽参。母の身に何か!? ・・・母の身は問題ありませんでした。アポなしのお客さんが来てました。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 曽参(…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・9 閔子騫

追い出されそうになった継母と、その子二人。三人とも泣いています。継母は嘘泣きだと思います。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 閔子騫(びんしけん)閔子騫は周の世 孔子の御弟子に…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・8 楊香

話の分かる虎でよかったねー。楊香の後ろに父親がいるんだけれど、ごちゃごちゃしてわかりにくいのね。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 楊香(やうきやう) 楊香は晋の代 魯国の人 楊…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・7 董永

心残りもなく任務終了とばかりにあっけなく去っていく織姫。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 董永(とうえい)董永は後漢の人也稚き時母におくれ 父とし老て貧きうなればその身 人にや…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・6 蔡順

桑の実採取中の蔡順は珍しいですね。大抵悪者の前で籠を二つ並べて正座してますよね。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 蔡順(さいじゆん)蔡順は前漢の末 汝南といふ所の人にてをさな…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・5 郭巨

わが子を埋めようとしたら黄金の釜を掘りだした郭巨。子どもの命を失わずに済んだ奥さんが涙を流しています。この「黄金の釜」は「黄金のたくさん入った釜」ですね。黄金製の釜ではなく。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,h…

和漢廿四孝(柳下亭種員撰・重宣画)漢土・4 丁蘭

両親のありし姿を木像にして祀り、日々敬った丁蘭。それが面白くない奥さんが木像を針でつついたところ血が流れ、丁蘭の前で涙を流しました。その夜丁蘭の夢に木像が現れ、妻の所業を訴えたので丁蘭は妻と離婚しました。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館…