二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

2024-06-01から1ヶ月間の記事一覧

栃木市 太山寺観音堂・14 謎の二人

No.7、No.9に続き太山寺観音堂で三番目のタイトル不明。さてこのお二人さんはどなたでしょう。前の人は男性のようですね。後ろの女性はお茶か何か運んでいます。 漢文帝っぽいんですけどねえ。でもこれが漢文帝だとすると栃木市 太山寺観音堂・7は漢文帝では…

栃木市 太山寺観音堂・13 王祥

これも間違わない孝子。ひび割れた氷から鯉二匹が踊りだしたところをすかさずキャッチする王祥。 両手で二匹をがっちり掴んでますね。 二匹手づかみは初めて見ました。 王祥のいろんなパターン。 輪王寺糸割符燈篭の王祥。寝転がって頬杖をつき、池から鯉が…

栃木市 太山寺観音堂・12 陸績

これもミカンさえ確認できれば間違わない孝子。陸績。 ところがその肝心のミカンが見にくい場所にあるんですよねー。 たいてい彫刻の真下から見上げると見えないようなところにミカンが転がってます。 右のミカンをよく見ると枝と葉っぱがついているようです…

栃木市 太山寺観音堂・11 唐夫人

背面左から二番目の蟇股彫刻は唐夫人。これも間違えようがないですね。 幼子も直視できない(?)異様な光景。 「二十四孝諺解」の唐夫人。 ARC古典籍ポータルデータベースより

栃木市 太山寺観音堂・10 王裒

さて今日の彫刻は背面左側から三番目。お墓の前で手を合わせる男性。これは確実に「王裒」ですね。 王裒の背後に忍び寄る雲。雷神の太鼓は見えますが雷神は不在? 王裒と雲の間にある板状の部分には細かい直線が平行に刻まれている様子。これは刻んで雨を表…

栃木市 太山寺観音堂・7の修正。

先日栃木市 太山寺観音堂・7で下の彫刻について「黄山谷かもしれない」と書きましたが・・・。 黄山谷の彫刻は正面にありましたっ!まごうことなき黄山谷!! 場所は正面、画像中央の蟇股彫刻。左がトップにご紹介した大舜の彫刻です。 ちゃんと自分で作った…

栃木市 太山寺観音堂・9 黄香かもしれない

背面右から二つ目の彫刻がこちら。 お父さんがスヤスヤ寝てる!呉猛だわ! いや、ちょっと待って。右の少年は服着てる??? もしかしてこれはお父さんの布団を団扇で仰ぐ黄香の、右手と団扇が欠損してる状況? お茶セットも気になるわね。 この彫刻の元にな…

栃木市 太山寺観音堂・8 丁蘭

本堂背面の彫刻は6点のうち一つが欠損していました(黄色丸部分)。右端の彫刻から見ていきます。 タイトルのすぐわかる彫刻はありがたいです。こちらはわかりやすいですね。丁蘭。 木像を針でつついて祟りにあった奥さん。 二つ並んだ両親の木像。左がお父…

栃木市 太山寺観音堂・7 漢文帝かな・・・?(旧・黄山谷・・・かな?) 追記あり!

ーーー2024/06/18追記ーーー 黄山谷かも、という記事を書きましたが、黄山谷は正面にありました。 紛らわしいこと書いてすみませんでした。 ↓正面の黄山谷。 ーーー2024/06/18追記終わりーーー 左から二番目(左端は欠損)の彫刻がこちら。一段高い所で脇息…

栃木市 太山寺観音堂・6 田真・田廣・田慶

今日は右から三番目(二番目は欠損)の彫刻です。 これは間違えないですね。男性三人が大木の前で協議中といえば田真兄弟。 御伽草子の田真兄弟。

栃木市 太山寺観音堂・5 蔡順 (追記あり)

本堂正面右から三番目の大舜を先頭に、時計回りでご紹介しています。本堂左側の面は彫刻が一つ置きに欠損していました。残念ですね。 左面一番右の彫刻がこちら。 盗賊と正座している男性の間にカゴが二つ。蔡順ですね。 赤丸の中の二つのカゴはわかりますが…

栃木市 太山寺観音堂・4 姜詩

正面一番左の彫刻がこちら。 何か手に握っています。最初は鍬を持った男性かと思いました。 でも腕を伸ばして多少高い位置から撮影した写真を見たら・・・。 姜詩(の奥さん)ですね! 鍬かと思ったのは柄杓でした。水の桶もあります。 御伽草子の姜詩。 奥…

栃木市 太山寺観音堂・3 董永

本堂正面の彫刻、左側3つの蟇股彫刻です。右が昨日ご紹介した楊香。今日は中央の彫刻をご紹介します。 たなびく雲の上に乗る天女。天女を見上げて見送る二人。董永ですね。 天女らしくヒラヒラリボンのついたお召し物。ここの彫刻ももともとは彩色してあっ…

栃木市 太山寺観音堂・2 楊香

額の左上にある孝子は楊香。 楊香は父親と山へ行った際、虎に出くわし、父親が食べられそうになりました。父親思いの楊香は「父さんの代わりに私を虎に与えて下さい」と天に祈ったところ、虎は静かに去っていきました。 というお話が有名なのですが。楊香ち…

栃木市 太山寺観音堂・1 大舜

本堂正面の蟇股は6点とも彫刻が残っていました。右から三番目の彫刻は二十四孝の書籍ではよくトップに紹介される大舜です。「施無畏」扁額の右上の蟇股です。ここから左へ、時計回りに毎日一つずつご紹介していきます。 大舜の彫刻は大抵とても良い場所にあ…

栃木市 太山寺(たいさんじ)観音堂

栃木県栃木市の真言宗豊山派のお寺、太山寺。onijiiさんから情報いただきました。どうもありがとうございます。 一瞬たじろぐ長い階段の先に観音堂。 本来は観音堂の周囲4面に各6点ずつ二十四孝の彫刻があったようです。残念ながら5点欠損していました。19点…

書籍/二十四孝諺解・24 剡子 (完)

剡子。ふりがなは「せんし」になっているので「せんし」か「ぜんし」ですね。本によっては「えんし」と読んだりちょっと違う字で「たんし(郯子)」と読んだりいろいろです。鹿の格好して鹿の群れの中にいたために狩人に狙われた人です。 ARC古典籍ポータル…

書籍/二十四孝諺解・23 陸績

袖からミカンが転がり落ちた陸績。 ARC古典籍ポータルデータベースより 陸績 呉の国の人なり 六つの年 遠述(袁術)といふ人の本へ。ゆきけるに菓子に橘を出せり 陸績ひそかに。是をとりて袖にいれて。かへりさまにとりおとしけり 袁述是をみて。おさなき人…

書籍/二十四孝諺解・22 田真・田廣・田慶

田真兄弟は相続の際にトラブル発生。三等分して伐って分けようとした木が枯れだしました。 ARC古典籍ポータルデータベースより 田真 田廣 田慶 此三人は兄弟なり 父死て後財宝を三つにわけてとりけり。しけい樹とて木あり。それをも。三つにわけて。とらんと…

書籍/二十四孝諺解・21 張孝・張礼

盗賊の前で、どっちが太って美味しそうか言い争う兄弟。盗賊には自分を食べさせて、もう一人は逃がそうとする麗しい兄弟愛。 親孝行部分は薄めです。張礼が山中で盗賊に殺されそうになった時、「母親にご飯食べさせてから戻ってくるので、それから殺してくれ…

書籍/二十四孝諺解・20 丁蘭

亡き親の木像を作って毎日生きている人のように敬った丁蘭。 ARC古典籍ポータルデータベースより 丁蘭 河内の野王といふ所の人なり。十五のとし母におくれけり。かなしみて母のかたちを木像につくりて。朝夕いきたる時の。ごとくにつかへけり 或とき丁蘭か妻…

書籍/二十四孝諺解・19 王裒

深夜、お墓のまわりをうろつく怪しい人物は王裒。 ARC古典籍ポータルデータベースより 王裒 晋の國。えいゐん(営陰)といふ所の人也 賢人にて官にも位にも。つかずまづしくしてもさらにたくはゆる事もなく。かうさくをし世をわたる也 有時父の王義。罪なく…

書籍/二十四孝諺解・18 黄山谷

母親の下の世話を進んで行う黄山谷。奥さんをこき使った姜詩にも見習ってほしいですね。 ARC古典籍ポータルデータベースより 黄山谷 宋朝の人也 詩は東坡の弟子なり 家富貴にして人あまためしつかひしとなり 貴顕聞天下 平生孝事親 汲泉涓溺器 婢妾豈無人 貴…

書籍/二十四孝諺解・17 庾 黔婁

父親の病気平癒を星に祈る庾 黔婁。 ARC古典籍ポータルデータベースより 庾黔婁 南斉の時の人也。セン陵県といふ所の官人になりて。此所にゆきけるか。いまた十日にもならさるに。俄に。むなさはぎ。しければ父の煩給ふにやと。官をすてて帰りければ、あんの…