二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山1792)

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・24 黄庭堅 (完)

トリは黄庭堅。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 黄庭堅 滌親溺器 宋の黄庭堅字は魯直自ら山谷道人と号す。幼にして警悟。博学にして。文章をよくし。尤も詩に長ぜり。東坡の門に遊ぶといへども。其名を等くして。蘓黄と称せられ。天下の文宗た…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・23 孟宗

泣いている孟宗。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 孟宗 泣竹生笋 呉の孟仁 本の名は宗といふ 字は恭武。江夏の人なり。少して学をつとめ。孫皓につかへて司空となれり。呉滅て晋に降り。監池司馬とて。池奉行となるにより。手づから網して魚を…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・22 丁蘭

丁蘭。隣人トラブルバージョン。絵の中には丁蘭本人は不在。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 丁蘭 刻木祀親 漢の丁蘭は。河内の人なり。少して父母を喪ひ。思慕のふかきより。木に刻て其かたちを造り。これに事ること生るにつかふるがごとく。…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・21 王裒

王裒。お馴染みの雷神は描かれていませんね。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 王裒 聞雷泣墓 晋の王裒字は偉元。少き時より心に操を立。博学多能なる人なり。父王儀罪なくして。文帝に害せられしより。終身に西に向て坐せず。文帝西に都するを…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・20 蔡順

母親用と自分用に果実をより分けていたとき盗賊に襲われるも、親孝行ぶりに免じて解放され、お土産まで貰った蔡順。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 蔡順 拾椹供親 後漢の蔡順字は君仲は。汝南の人なり。幼少にて父にはなれ。母につかへて。孝…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・19 老莱子

年老いた両親の前で老莱子が踊っています。楊香や王祥のように身体を張ってはいない、まあ踊っているだけの親孝行。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 老莱子 戯綵娯親 老莱子は。周の代。楚国の人なり。少き時より。孝行を尽して。父母をやしな…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・18 姜詩

姜詩。奥さんが良くできた人。姜詩本人はこの絵の中には登場してません。姜詩さんって二十四孝の中でいちばん存在感薄いような気がする。健気な姜詩の奥さんは存在感ありますけどねー。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 姜詩 湧泉踊鯉 後漢の姜…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・17 黄香

父親の寝床を仰いで涼しくしている黄香。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 黄香 扇枕温衾 後漢の黄香字は文強は。経典を学び。道術を究め。文章を能するを以て。其名高し。九歳の時。母を失ひ。其悲みに。やせおとろへ。命も危きに至れり。素り…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・16 ゆ黔婁

ゆ黔婁走る。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より ゆ黔婁 嘗糞憂心 ゆ黔婁は。南齊の時の人なり。出て扇陵といふ所の令となれり。いまだ十日も過ざるに。忽ちむなさわぎしきりにして。身より汗出ければ。これただ事にあらず。故郷の父の病に臥し給…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・15 楊香

トラの首根っこに巻き付く楊香。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 楊香 搤虎救父 楊香は。魯国にて。楊豊といへるもののむすめなり。幼より孝心深く。父につかへてしばらくも離れず。或時父にしたがひて。山に入て薪を採るに。大なる虎来りて父…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・14 郭巨

わが子よりも母親が大事。郭巨。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 郭巨 為母埋児 後漢の郭巨。字は文挙。家貧ければ。老母を養ふに。其食の不足ならん事を悲めり。一子あり。已に三歳。老母これを愛し。我食の中を分ちあたふ。郭巨いよいよ母の…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・13 王祥

鯉二匹を下げ、橋を渡って帰宅する王祥。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 王祥 臥冰求鯉晋の王祥字は休徴。天性至孝の人なり。継母不慈なれども。恨とせず。愈恭謹にせり。父母疾ある時は。晝夜側にありて。帯を解ず。湯薬をも先嘗味ははざれ…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・12 朱壽昌

朱壽昌。ここは一体どこなんでしょう。母親の家の玄関先には見えない。左手は海が広がってるんでしょうか。奥は断崖絶壁? 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 朱壽昌 棄官尋母 宋朱壽昌七歳の比。父新に美女を娶て。壽昌が母を去ける。それより母…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・11 呉猛

蚊に身体中刺されて大変なことになっていても耐え忍ぶ呉猛。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 呉猛 恣蚊飽血 呉猛は。いづれの時の人といふ事を詳にせず。八才にして。孝行の名。世に高し。其家もとより貧く。夏の比。蚊帳をたるる事だになけれ…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・10 唐夫人

姑に良く仕えた唐夫人。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 唐夫人 乳姑不怠 唐夫人は。唐の博陵なる崔南(さいなん)といふ人の妻にて。姑の長孫夫人につかへて孝を尽くせり。姑年老歯なくて。食事心のままならざるか故。朝夕乳をふくめて。心を…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・9 陸績

陸績。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 陸績 懐橘遺母陸績字は公紀は。三国の時。呉の孫権につかへし人なり。博学や多識にして。星歴算数をも兼通じたり。はじめ六歳の時。九江郡といふ所なる。袁術とて。当時威勢あるものの方へ行けるに。橘…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・8 江革

戦乱を逃れて、母とよその土地へ避難した江革。行きは背負って、帰りは車で母親を運んだんですね(本によっては行きも車利用)。 この絵は戦火が収まり、無事親子で故郷に帰ってきた場面ですね。奥に見えるのがきっと懐かしの我が家。(故郷から逃げる途中で…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・7 剡子

鹿の扮装をして、眼病に効くという鹿の乳採取のために山へ行く剡子。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 剡子 鹿乳奉親 剡子は其名字時代を詳にせず。相伝て孝行の名を称せり。父母老て眼を患ければ。剡子かなしみ。医療を尽けるに。鹿の乳汁を用…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・6 董永

董永。お迎えの天女と一緒に雲に乗って天に帰るシーンが多い織姫が珍しく(?)機織りしています。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 董永 売身葬父後漢の董永字は延年は。はやく母を喪ひ。常に人に傭れて。父を養ふ事。孝心の誠を尽せり。父死…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・5 仲由

仲由。お米を背負っているか、ご馳走を前にして泣いているか、どちらかのことが多い人ですね。岡田玉山の絵は泣いているほう。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 仲由 為親負米仲由字は子路。洒水の人。其性勇をこのむ。孔門十哲の一人也。家貧…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・4 閔損

大舜ほどではないにしろ、親からひどい仕打ちを受けていた一人、閔損。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 閔損 単衣順母 閔損字は子騫(しけん)は。孔子の御弟子。十哲の一人にて。孝なる哉。と。孔子のほめさせ給へる人なり。幼して母におくれ…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・3 曽参

胸騒ぎを感じて急ぎ山道を駆け降りる曽参。鎌と薪を放置。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 曽参 齧指痛心 曽参。 字は子輿。魯の南。武城の人なり。孔子の御弟子にて。道統の伝をつぎし人なり。其孝心あつきを以て。孔子。これが為に孝経を授…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・2 漢文帝

舜に続いてお二人目の皇帝は漢文帝。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 漢文帝 親嘗湯薬漢の文帝。諱は恒。高祖の中子。御母を薄大夫人といふ。はじめ代王に封ぜられ給ふ。恵帝崩じて子なく。呂后封じて後諸大臣むかへて。天子とあふぎ奉れり。…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・1 虞舜

一人目は虞舜(大舜)。社寺彫刻の大舜は象や小鳥と農作業をしているものがほとんどですが、こちらの書籍では立派な皇帝になったあとの舜。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 虞舜 孝感動天有虞氏。帝舜姓は姚。名は重華。黄帝の後なり。父を瞽…

絵本二十四孝  岡田玉山画 天明8年(1788)初刊、寛政4年(1792)再刊

この本の挿絵を参考にしたと思われる彫刻も時々見かけます。岡田玉山(おかだ ぎょくざん)さんの挿絵による絵本二十四孝。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より(資料番号 arcBK02-0319) 表紙画像を見るとタイトルは「画本」のようですが、ARC古…