書籍/全相二十四孝詩選 郭居敬(1368-1424)
ラストは陸績。果実は「三枚」と文章に書かれているので三個転がってるところです。この袁術がいる場所はお屋敷ではなく野外の陣営みたいですね。何も戦の最中に袁術を訪ねていかなくても・・・。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 陸…
残り二人になりました。まずは楊香。 虎と戦う楊香。虎はカメラ目線? 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより楊香 深山逢白額 努力搏腥風父子倶無恙 脱身饞口中 楊香其父爲虎曳去 香搏虎遂免於害 (饞七咸石???) ーーー
22番目は田真・田廣・田慶の三兄弟です。 親の遺した木を伐る相談を兄弟三人でしていたら、一晩で枯れてしまったというお話。伐るのやめたら木は再び元気になりました。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 田真海底紫珊瑚 群芳總不如春…
21番目は張孝兄弟。お兄さんが張孝、弟が張礼ですね。弟の張礼が母親の食料確保のため出掛けたところ、賊に襲われて張礼は食べられそうになりました。 張礼は母親に食事を与える時間をくれるよう賊に乞い、急ぎ帰宅して母の食事の世話をして、再び賊のもとへ…
右側のページは剡子とゆ黔婁。左のページは張孝張礼と田真兄弟。いろんな文献を調べたところ、どうもこの間に本来あったページが失われているようです。2ページ分の、4人の孝子が見られません。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 17…
ゆ黔婁が16人目。自分が身代わりになるので病気の父を救ってください、と星に祈っています。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 庾 黔婁到縣未旬日 椿庭遘疾深願將身代死 北望啓憂心 庾黔婁南斉時人也 爲孱陵令人到縣未旬日 忽心驚流汗…
さて15人目は鹿の毛皮をまとった剡子です。 剡子の絵や彫刻では猟人が放った矢を剡子が手で掴んでいる構図を時々みかけます。この絵もそうじゃないかなー。馬を引っ張っているように見えますが。剡子と馬の間にあるのは鹿のミルクを入れる容器でしょうね。 …
14番目の孝子は呉猛くん。服・・・着てるよね?? ↓ この文章を見ると、確かに「服を脱いだ」とは書いてない・・・。「蚊を追い払わなかった」とは書いてあるけれど。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 呉猛夏夜無帷帳 蚊多不敢揮恣渠…
13人目は唐夫人。 中国のサイトで唐夫人の銅像について説明しているのを翻訳してみたら、「姑に乳をあげるという彫刻は、二十四孝のひとつで、昔の先祖が代々受け継いできたもので、今の若い人には理解できないかもしれませんね」と書いてありました。 昔の…
12番目の孝子は蔡順。カゴは二つ。一つに見えるけれど二つ。積み重ねてるのかしら。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 蔡順黑椹奉親闈 啼飢涙滿衣赤眉知孝順 告米贈君歸蔡順汝南人 王莽未 天下大荒 順拾桑椹赤黒異器盛之 赤眉賊見而問…
11人目の孝子は姜詩。さあ三人のうち、どれが姜詩でしょう。 右側の女性は姜詩の奥さんですね。魚が二匹水面から顔を出しています。多分左の人物が姜詩の母親で、中心にいるのが姜詩だと思います。中心の姜詩が左の母親に飲み物を手渡しているところかな?鯉…
董永。右の天女の前にあるものは雲ですよね。ということはお別れの場面ですね。すでに乗っているのか、今しも雲に乗るところなのか、どちらにも見えます。一人乗りって感じですね。お付きの人もいません。董永が「僕も一緒に」と言っても定員オーバーで却下…
9人目は黄香。団扇で布団を扇いでます。お父さん不在。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 黄香冬月温衾煖 炎天扇枕凉兒童知子職 千古一黄香黄香 字文強 年九歳而失母 事父尽孝 暑則扇其床枕寒則以身温被 太守劉護表而異之 ーーー
社寺彫刻でお馴染みの孟宗。竹を前にして泣いています。 奥にタケノコが生えはじめている・・・のかな。鍬もないですね。雪が積もっている感じもないです。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 孟宗涙滴朔風寒 瀟々竹數竿須臾春筍出 天…
7人目の孝子は丁蘭です。丁蘭は泣いているのでしょうか。 両親の像がほぼ実物大なので、話を知らない人は家族団らんの絵かと思うような気がします。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 丁蘭 刻木爲父母 形容在日身寄言諸子姪 聞早孝其…
六人目は老莱子。 子どものふりして踊っている老莱子。中心のお父さんがニコニコと隣のお母さんに話しかけています。でもお母さんは心なしか伏し目がち。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 老莱子 戯舞學嬌癡 春風動綵衣雙親開口笑 喜…
5番目の孝子は王祥。木に脱いだ服が掛けられ、割れた氷からは鯉が二匹顔を出す。この王道の構図はおそらくここから始まったんでしょうね。 氷を自分の体温で解かして魚を捕まえるという、画期的かつ無謀な漁法。命がけな親孝行。 中国国家図書館•中国国家デ…
4人目は曽参。お母さん、指は噛んでないのね。 座っている曽参。後ろに薪がなかったら朱壽昌と間違えそう。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 曽参 母指纔方噛 兒心痛不禁負薪歸未晩 骨肉至情深曾子 名參字子輿 其母一日有親客至 家…
3番目は閔損。左端で立っているのがお父さん。その右で膝をついているのが主人公の閔損。右側の女性は継子の閔損をいじめたため、子供二人を連れて追い出されそうになっているところです。 自分に冷たくあたった継母をかばう閔損。 中国国家図書館•中国国家…
二番目は漢文帝。食事は味見してから母親の薄太后に渡します。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 漢文帝 仁孝臨天下 巍々冠百王漢廷事賢母 湯藥必親甞 前漢文帝 高祖之子 母薄太后 帝(本?)養无怠 湯藥(必?)見嘗而後進母 乃爲仁…
トップは大舜。素朴な絵ですね。鍬を持った少年と象、空には鳥。象は前を向いてます。 右側が大舜、左は明日ご紹介する漢文帝。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 全相二十四孝詩選 延平尤溪郭居敬撰 大舜 隊隊耕春象 紛紛耘草禽 嗣堯…
明日からご紹介する郭居敬の「全相二十四孝詩選」。出版時期が1368~1424年ということで、これまで当ブログでご紹介してきた書籍の、どれよりも古いものになります。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 二十四孝 奉親詩選 郭 居敬作 二…