書籍/鍥便蒙二十四孝日記故事(1614)
いよいよラスト。黄庭堅。この構図には既視感が。 これですね。19の姜詩。床下浸水中。 黄庭堅(左の絵)の母親は病床にいるはずなのですが、この絵の母親はシャンシャンしてそうに見えます。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇滌親…
採取した桑の実を分別していた理由を賊に説明する蔡順。こっちの黒いのは熟してて美味しいから母親にあげるの。で、赤い実はまだ熟してないから僕が食べるの。 山の中のアジトとは思えない立派な室内。桑の実の入った籠が一つ。籠の前の四角い箱はお米だと思…
父親の布団を仰いで涼しくする黄香。 長袖で扇いでいたら汗だくでしょうね。労力に比べて布団が冷える効果は大して期待できないような。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇扇枕温衾後漢黃香 字文強 年九歲 失母 思慕惟切 鄉人稱其孝…
ゆ黔婁。祭壇の上の道具が不鮮明。おそらく燭台とか香炉みたいなものとか。 テーブルの脚、手前の一本が浮いてる・・・。なぜ室内の、こんな場所から北天の星に祈っているのか。 左の黄香も背景の窓や手前の床の二段積みレンガはほとんど一緒ですね。黄香も…
裸で氷の上に横たわる王祥。左の人物はだあれ? 鯉二匹が氷の上に顔を出してますね。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇臥氷求鯉晋王祥 字休徵 早喪母 繼母朱氏不慈 父前数譖之 由是失愛於父母 嘗欲食生魚 時天寒氷凍 祥觧衣臥氷求…
姜詩。水を汲まされている奥さんは画面の中にはいませんね。姜詩が手に持って母親に捧げているものは何でしょう。お皿に乗せた鯉? ↓こちらは初頴日記故事の姜詩と母。 姜詩の手元を拡大。これはサカナみたいですね。 鯉つながり(?)で、右は姜詩、左は王…
孟宗。竹にすがって泣いています。孝心が天に届いてタケノコ3本ほど、はえてきました。 竹、細くない?こういう種類? 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇哭竹生笋晋孟宗 字恭武 少孤 母老疾篤 冬月思笋煮羹食 宗無計可得 乃往竹林中…
丁蘭。木像の両親は何やら話し合っている感じ。嫁が憎たらしいわね、息子の丁蘭は騙されてるのよ、とかなんとか。 お嫁さんはニコニコしているけれど木像を針でつついたりしてます。丁蘭は木像が涙目になっているのを見て奥さんを問い詰め、木像への虐待(?…
雷鳴轟く中、母親のお墓を見守る王裒。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇聞雷泣墓魏王裒。字偉元。事親至孝。母存日。性怕雷。既卒。裒殯葬於山林。每遇風雨。聞阿香响震之聲。即奔至墓所拜跪。泣告曰。裒在此。母親勿懼。 詩曰 慈…
実母と50年ぶりの対面、朱壽昌。 右が朱壽昌、左は王裒。同じ人物デッサンから絵を起こしたのかな。 閔損と陸績もほぼ同じポーズ。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇棄官尋母宋朱壽昌。年七歲。生母劉氏。為嫡母所妬。出嫁。母子不…
素手で猛虎に立ち向かう武闘派の楊香。猛獣の矜持を打ちのめしたようです。 父親に矜持はなさそうです。すたこら。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇搤虎救親楊香。年十四歲。嘗隨父豊。往田獲粟。父為虎曳去。時香手無寸鉄。惟知…
妙な恰好をしている老莱子。 右が老莱子、左は楊香ですね。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇戲彩娛親老菜子至孝。奉二親。極其甘脆。行年七十。言不稱老。常着五色斑斕之衣。為嬰兒戲於親側。又嘗取水上堂。詐跌臥地。作嬰兒啼。…
郭巨。食糧難のため、我が子を埋めようとした郭巨が掘り出したものは・・・。 うーん、なんだろう。金塊?金元宝?とりあえず釜でないことは確かですね。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇為母埋兒郭巨家貧。有子三歲。母嘗減食與…
呉猛。あまり蚊に刺されて大変そうな感じがしませんね。 気持ちよさそうにお昼寝してるように見える呉猛。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇恣蚊飽血晋吳猛。年八歲。事親至孝。家貧。榻無帷帳。每夏夜。蚊多𡂐膚。恣渠膏血之飽。…
唐夫人。おなじみの構図です。 おばあさんが座っている椅子は太鼓みたい。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇乳姑不怠崔山南。曾祖母長孫夫人。年高無齒。祖母唐夫人。每日櫛洗升堂乳其姑。姑不粒食。数年而康。一日病。長幼咸集。…
陸績。柑橘系果実が二個転がってます。 右の人が袁術ですね。袁術は右手に何か持ってますね。何かな。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇懐橘遺母陸績字公紀。年六歲。於九江見袁術。術出橘待之。績懷二枚。及歸拜辭墮地。術曰。陸…
8番目は江革。 悪者に拉致されそうになった江革。年老いた母を置いていけないと賊に泣いてすがったら、親孝行ぶりに感心した賊は江革を解放してくれたんですね。言ってみるものですね。 右が剡子、左が江革。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサ…
剡子。この剡子は上半身だけ鹿ですね。両親の目薬にする鹿の乳用の器、結構大きくて桶みたいです。弓を持っている人物は猟師さんですね。 右側が剡子、左は江革。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇鹿乳奉親 剡子。性至孝。父母年老…
短期間ながら天女と暮らした董永。 さてこれは出会いのシーンでしょうか。それともお別れの挨拶をしているところでしょうか。出会ったのも別れるのも場所は同じ槐(えんじゅ)の木の下です。董永と天女が対面しているのは、日本の書籍や彫刻では見慣れない構…
袋を背負って運んでいるのは仲由。 お米を運ぶ仕事をして親を養っていた仲由。のちに出世して裕福な暮らしになったとき、両親はすでに他界していました。ご馳走を食べながらも思い出すのは親のためにお米を運んでいた頃の生活でした。中国の挿絵では米を入れ…
4人目の孝子は、膝をついている少年・閔損です。閔損の前に立っている鬚の男性が父親です。 閔損の後ろにあるのがお父さんを乗せて曳いた車ですね。閔損がこごえて車を曳けなくなったので、父親は継母が閔損に薄着させてたことに気が付いたという。継母は、…
3人目は曽参。 曽参が山で薪を採っている時、家では母親が一人でお留守番。すると急な来客が訪れました。母親は曽参早く帰ってきて~と願いをかけて指を噛みました。 胸騒ぎを感じて急いで帰宅した曽参。さて肝心のお母さんはいずこへ。曽参も探してるんでし…
二番目は漢文帝です。 椅子に座っている母親の薄太后。漢文帝が恭しく何かを捧げています。ちょっとわかりにくいけれど、飲み物の器を持っているものと思われます。 右は大舜、左側が漢文帝です。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇…
今日からご紹介する鍥便蒙二十四孝日記故事は、一ページに二人ずつ載っています。最初のページは大舜と漢文帝ですね。まずトップの大舜から。 象が二頭。鍬を持って微笑む少年。妙に足の細い象はコピペしたみたいに同じポーズ。鳥は・・・いないのかな?地面…
明日からは中国国家図書館(NATIONAL LIBRARY OF CHINA)所蔵の「鍥便蒙二十四孝日記故事」という古い本をご紹介します。 中国国家图书馆•中国国家数字图书馆 「鍥便蒙」。はい読めません。「鍥」は「鎌(かま)」のことみたいです。読み方はケツとかケイと…