鹿の乳を入れる容器、これはかなり大きい壺ですね。目薬には十分すぎるサイズ。
画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より
内容:
・剡子(えんし)は親のために命も惜しまないほどの孝行息子。
・両親ともに老いて目を患い、眼病の薬として鹿の乳をほしいと言いました。
・剡子は早速鹿の皮を着て、群れの中へ。
・狩人が来て剡子を狙って射ようとしました。
・剡子は大声で「僕は鹿ではありません。人間です」と言い、驚く狩人に事情説明。
・親孝行の志が深かったので矢を逃れることができました(騒いだからだと思う)。
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宝登山神社の剡子。壺がかわいい。
ーーー 書籍/和漢廿四孝(柳下亭種員) 終 ーーー
二十四孝の剡子のお話では、鹿の乳は点眼薬としてではなく、眼病に効く飲みものとして採取していたようでした。人間の母乳は目薬にもなるという話を聞いたことがあるので、てっきり鹿の乳も点眼用だと思い込んでました。失礼しました。(2022.09.28追記)