二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

女庭訓・8 丁蘭


丁蘭 刻木祀親「木に刻み親(しん)を祀る」



丁蘭は河內(かだい)の野王(やおう)といふ所の人也。十五の年父母に離れ二親に孝を以て養ふことを得ず 父母の姿を木像に刻み 朝暮孝を以て仕ふること生ける人に向かふが如し 丁蘭が隣に張叔といふもの有 常に是を嘲弄しけるが 或る時張叔 丁蘭が留守に木像を罵り杖を以て是を打つ 丁蘭家帰りて木像を拝するに 歓びざる色あり 妻張叔がことを告げければ 丁蘭張叔の家に至りて 口論し打擲して張叔に傷つけければ 官にうったへ 獄に下さんとす 蘭木像に別れを告げけるに 木像涙を流しければ 官人あはれみて其由を言上す 帝孝心を御感有て その罪を許されけるとなり

<あらすじ>
丁蘭の隣人の張叔さんが、丁蘭不在のときに木像を杖で打ちました。帰宅した丁蘭は妻からその話を聞き、張叔に暴力を振るいました。丁蘭は張叔に訴えられて牢獄送りに決定。でも丁蘭が木像に別れを告げると木像は涙を流したのでお役人が哀れに思い無罪放免となりました。めでたしめでたし。

岡田玉山の丁蘭shousin.hatenadiary.org