丁蘭(ていらん)
亡くなった親の像を生きている人のように大切に敬った丁蘭。 国立国会図書館デジタルコレクションより 丁蘭 刻木為父母 形容在日新寄言諸子姪 聞早孝其親丁蘭は。河内の野王と云所の人也。十五のとし母にをくれ。永わかれをかなしみ。母のかたちを木像につく…
亡き母に似せて作った木像を実の親のように大切に扱った丁蘭。 お供え物を運ぶ丁蘭に比べて母親がかなり小さいので木像なんだろうな、と推測できます。 こちらは「二十四孝諺解」の「丁蘭」。この母親は丁蘭とそれほど大きさが変わらないし、たたずまいが生…
亡くなった親に似せた木像を作り、死後も敬った丁蘭。 国立国会図書館デジタルコレクションより 丁蘭父母を失いて 木像を作り これを拝しける 隣家に張叔といふ者木像を打ちけり 妻この由を丁蘭に告ぐ大に怒り張叔を打ちければ 役人丁蘭を捕らへけるこの時木…
三番目は丁蘭。 木像と言われなければ、生きている両親に食事の支度をしているところに見えます。家の中にこんなリアルな等身大の像が並んでたら怖いわ。 国立国会図書館デジタルコレクションより 丁蘭刻木爲父母 形容在日新寄言諸子姪 聞早孝其親 丁蘭父母…
7人目の孝子は丁蘭です。丁蘭は泣いているのでしょうか。 両親の像がほぼ実物大なので、話を知らない人は家族団らんの絵かと思うような気がします。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 丁蘭 刻木爲父母 形容在日身寄言諸子姪 聞早孝其…
丁蘭。木像の両親は何やら話し合っている感じ。嫁が憎たらしいわね、息子の丁蘭は騙されてるのよ、とかなんとか。 お嫁さんはニコニコしているけれど木像を針でつついたりしてます。丁蘭は木像が涙目になっているのを見て奥さんを問い詰め、木像への虐待(?…
丁蘭。 国立国会図書館デジタルコレクションより 丁蘭丁蘭はわかうして父母を失ひければ木像をつくりて日毎につかへしなり ーーー 説明が3行のみ。この人の場合は隣人や奥さんとのすったもんだが面白いのにね。
両親の像を彫って祀った丁蘭。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Wood Carved for Parent's Worship Ting Lan of the Han dynasty lost hisparents, in his early youth. Impossible to servethem both, he devised to carve a piece of wo…
他界した母親の木像を作って、生きている人に対するように世話をした丁蘭。奥様は嫌々ながら、という表情。 国立国会図書館デジタルコレクションより 丁蘭刻木為父母 形容在日新寄言諸子姪 聞早孝其親 丁蘭は。かだい(河内)の。やわう(野王)といふ所の人…
両親の木像を敬う丁蘭です。 木像はお母さんだけだったり、両親揃っていたりします。こちらは両親バージョン。 お雛様みたい。隣人の張淑さんが怪訝に思うのもわかる気がする。
丁蘭。隣人トラブルバージョン。絵の中には丁蘭本人は不在。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 丁蘭 刻木祀親 漢の丁蘭は。河内の人なり。少して父母を喪ひ。思慕のふかきより。木に刻て其かたちを造り。これに事ること生るにつかふるがごとく。…
画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 内容: ・丁蘭は15歳の時母と死に別れた。 ・母の木像を作り、生きている人に仕えるようにふるまった。 ・ある日丁蘭の妻が火で木像の顔を炙ったところ木像の顔が腫れるわ膿が流れるわ妻の髪の毛がご…
今日は丁蘭です。母のみの木像のことが多いですが、両親の像のこともあります。この絵は両親バージョン。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより 丁蘭丁蘭は後漢の代の人なり 稚きとき二親にはなれければ孝をもつてやしなひつかふることなきをな…
この「丁蘭」は異色です。下の文章を例に取ると、普通は「ははの形を木像につくり生(いけ)る人に仕(つかへる)ごとくせり」の部分をさし絵にするところですが。 ↓こういう感じにね。(「修身二十四孝」より、両親の木像に食事をお供えする丁蘭) でも戴斗…
祠に祀られた小さな像。手を合わせるお供え物を運ぶ二人。丁蘭ですねー。 穏やかに親を敬う夫婦。この背景にすったもんだがあったことを伺わせるものはありません。どこの家庭でも何かしら修羅場はあるものです。 修羅場1 奥さんが像を傷つけて報いを受ける…
左から二番目は「丁蘭」ですね。「丁蘭」の彫刻だけど「丁蘭」は不在という。棒を持って木像を叩こうとしている男性は隣人の張叔さんで、それを止めようとしているのは丁蘭の奥さん。丁蘭はいません。 ほぼほぼ、この挿絵と同じ構図ですね。 岡田玉山の絵本…
20番は丁蘭。綺麗な響きの名前だけど男性でしたー。 丁蘭ていらん丁蘭は かだい(河内)の やわう(野王)といふ所の人なり。十五の年 母に後れ 長き別れを悲しみ 母の形を木像に作り 生ける人に仕へぬるごとくせり。丁蘭が妻 有る夜のことなるに 火をもって…
幼少時に生き別れたまま親孝行できずにこの世を去った親のために、丁蘭は木像を作って日々供養していました。 母親が生きているようにつかえた、とのことなので食事を運んだりせっせと話しかけたりしたんでしょうね。奥さんは冷ややかな表情に見えます。
渡り廊下らしき場所に立つ丁蘭。中庭?の奥にある木像を見ています。 壇の上に安置された、たぶん母親の木像。右側に花瓶か仏具か、何かありますがちょっと位置関係がよくわからない・・・。 丁蘭。杓を持ち礼儀正しい出で立ち。
丁蘭は至孝の人なり。其の父母死せしかば 父母の像を彫刻して後堂置き 食を備へ朝夕出入することに是を拝す生に仕ふる如し。
丁蘭。ここの丁蘭の彫刻は両親の像を祀ってますね。
丁蘭。よく見かける丁蘭の彫刻は木像に夫婦でお供えを捧げるシーンが多いですが、こちらは一味違います。三嶋大社のHPの解説ではシンプルに「この図は、両親の木像を拝んでいるところです」のみです。いや、母親の像しかないですよね。二人とも全く拝んで…
丁蘭。なんだかマリア像みたい。
さて「郭巨」の左の、この彫刻は悩みました。 パッと見、木を切り倒そうとしている「田眞兄弟」かと思いましたが。でも人物が二人しかいないし、右の人は必死に止めようとしている感じ。右の人物は女性のようにも見えます。 田眞兄弟の彫刻なら3人いるはず…
これは丁蘭(左側)とゆ黔婁の彫刻です。 離れの建物にお供え物を運ぶ夫婦。丁蘭と、その妻ですね。 二人が歩く渡り廊下の屋根の上には鳥が二羽止まっています。その向こうの離れの中には何かチラッと見えていますが、よくわからないです。親の木像が二つ並…
中心の女性が木の像なのか、それとも生きている母親なのか。漢文帝の彫刻と迷うところですが先に漢文帝(千手院観音堂の彫刻・12)があったのでこちらは丁蘭だと思うわけです。等身大の木像っていうのは人と紛らわしいなあと思います。
ひな壇みたいなところに飾られた、たぶん母親をかたどった小さな木像。これは「丁蘭」ですね。 丁蘭がお供え物を捧げているところでしょうか。
親と別れて育った丁蘭。両親の死後、親をかたどった木像を作って親孝行した、とのこと。 書籍によると「父母の姿を木もて作りなし 朝夕生ける人に仕ふるごとく孝行を尽くしける」とのことですが、具体的にはどんな尽くし方をしてたのでしょう。朝昼晩と食事…
姑の像を傷つけた奥さん。相当ストレス溜まってたんでしょうね。
15.丁蘭 「父母の像」だったり「母だけの像」だったりする丁蘭の親の木像。「父だけ」っていうのは見たことないです。これも「母のみの像」ですね。 木像への世話に嫌気がさした嫁に針でつつかれたり、火で焦がされたり、また隣人に杖でぶたれたりもする母の…