張孝兄弟(ちょうこうきょうだい)
兄弟愛の深さを感じる張孝と張礼のお話。親孝行な部分は、自分が殺される前に母にご飯を食べさせたい、と盗賊に懇願したところでしょうね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 偶値緑林児 代烹云痩肥人皆有兄弟 張氏古今稀 張孝 張礼(ちやうかう ちや…
さていよいよ残り二つになりました。本堂正面の右側二つの彫刻のうち、今日は右側の彫刻です。 張孝兄弟。服をはだけてないのでちょっと迷いましたが。 こちらの絵の二人もはだけてませんでした。髪を束ねてるリボンみたいなのも彫刻の二人と似てますよね。 …
盗賊の前で、どっちが太って美味しそうか言い争う兄弟。盗賊には自分を食べさせて、もう一人は逃がそうとする麗しい兄弟愛。 親孝行部分は薄めです。張礼が山中で盗賊に殺されそうになった時、「母親にご飯食べさせてから戻ってくるので、それから殺してくれ…
お互いをかばって自分の命を悪者に差し出そうとする張孝・張礼の兄弟。 国立国会図書館デジタルコレクションより 張孝 張礼 偶値緑林児 代烹云痩肥人皆有兄弟 張氏古今稀張孝張礼は兄弟也。世間ききんの時に。八十餘の母を養へり。このみを拾に行たれば。一…
さてこちらの彫刻は主役が不在です。盗賊っぽい二人はほぼ無傷なのにね。 手掛かりはここに見える小さな手だけ。 飯高神社の張孝兄弟。 滑河観音の彫刻も、こんな感じで兄弟が向かい合ってるんじゃないでしょうか。 「肉付きの良い僕を食べてください」「い…
お互いに自分が犠牲になろうと主張する、張孝・張礼の兄弟愛。「じゃあ二人とも殺そう」とはならないあたり、血も涙もある盗賊ですね。そもそも「お母さんに御飯食べさせてから戻ってくるので僕を殺すの待って」という願いを了承するくらい人のいい賊ですか…
21番目は張孝兄弟。お兄さんが張孝、弟が張礼ですね。弟の張礼が母親の食料確保のため出掛けたところ、賊に襲われて張礼は食べられそうになりました。 張礼は母親に食事を与える時間をくれるよう賊に乞い、急ぎ帰宅して母の食事の世話をして、再び賊のもとへ…
親思い、兄弟思いの張孝張礼。 国立国会図書館デジタルコレクションより 張孝張礼偶値緑林児 代烹云痩肥人皆有兄弟 張氏古今稀 張孝。張礼は。兄弟なり。世間飢饉の時に。八十余りの母を養へり。木の実を拾いに行きたれば。一人たへ疲れたる者来て。張礼を殺…
張孝兄弟。胸をはだけさせてるのが弟思いのお兄さんですねっ。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより 張孝張礼 張孝張礼は兄弟なり 世間飢饉のとき老母を養ふ為に菓(このみ)をひろはんとて弟の張礼山に至るに 飢疲れたる賊ありてころしくらは…
張孝兄弟。絵だけ見ると棒を振り回しているのが主役の孝子かと思いそうです。 1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵 張孝張礼 偶値緑林児 代烹云痩肥 人皆在兄弟 張氏古今稀 張孝張禮の兄弟天下大にききんとなりける時木の実を拾ひ八十にあ…
これは難しかったです。「張孝兄弟」です。 棒を振り回している半裸の男性と、踏みつけられている人。この二人が張孝兄弟ではありません。乱暴な人は追いはぎで、踏まれているのが張孝兄弟の弟、張礼です。 おそらくこの挿絵を参考にしていると思われます。 …
残り少なくなってきました。21番目は張孝兄弟。 張孝張礼ちやうかう ちやうれい張孝張礼は兄弟なり。世間飢饉の時に八十余りの母を養へり。木の実を拾ひに行きたれば 一人の たへ疲れたる者来て 張礼を殺して 食らはんと云へり。張礼 云ふ様は 「我 老いたる…
張孝(兄)と張礼(弟)のお話。飢饉のとき、弟の張礼は山で賊に襲われ食べられそうになりました。兄の張礼は「私のほうが太っているから私を食べなさい」と、弟を救うために自分の命を賊に差し出しました。 兄弟愛に感動してお米など渡して二人を解放した盗…
悪者に襲われ食べられそうになる張孝兄弟。一人が「食べるなら太っている僕のほうを」とお腹を見せています。 兄弟愛にうたれて感動する盗賊。 飢饉で食べ物が乏しいのに太っているのはなーぜー。
(以下2021/12/26追記) 仲由っぽくない彫刻だと思っていましたが、どうやらこれは「仲由」ではなく「張孝張礼」のようです。 ↓葛飾戴斗の、この絵を参考にしたものと思われます。 (The British Museumのデータベースから画像をお借りしています) 剣を振り…
張孝兄弟。この絵も「老莱子」のように兄弟ふたりのうち左の子の顔の印刷がヘン。 「二十四孝」の中では全26組のうち「仲由」「江革」「田眞兄弟」「張孝兄弟」の4組が流動的で、その中の2組がエントリーされるようですね。「ゆ黔婁」や「黄山谷」もやや流…
盗賊に襲われてる男性。「蔡順かな?」と一瞬迷ってしまったわ。兄弟の一人は胸をはだけてくれてると嬉しいんだけどな。青いコスチュームは盗賊チーム、赤は兄弟チームで色分けしてるのね。
木を中心にして、二つのお話。左が張孝兄弟、右は姜詩。 木の実を拾いにいって賊に襲われました。しかしお互いに自分の命を差し出す兄弟愛に盗賊も感動し、命を奪うのをやめて二人にお米をあげました。
仲由から姜詩までの10枚は境内の自由に歩ける場所に面していたので見やすかったですが、残りの彫刻は柵の向こうなのでよく見えない、もしくは全く見えない。 柵の向こうの一番手前は張孝兄弟。 手前二人が盗賊、奥の二人が張孝・張礼の兄弟。 左の男性は胸を…
盗賊三人と兄弟二人。この兄弟は同時に襲われたのではなく、最初は兄弟の一人が飢饉のため木の実を拾いに来て盗賊に襲われ食べられそうになりました。そのとき彼は盗賊に「母の世話をしてまた戻る」と約束し、その通り母に食事を与えた後再び盗賊のもとへ。…
張孝張礼は兄弟なり。世間飢饉の時に八十餘りの母を養へり。木の実を拾ひに行きたれば、一人のたへつかれたる者来て張礼を殺して食はんと云へり。張礼云ふ様は、「われ老いたる母をもてり、今日はまだ食事を参らず候程に、暇を賜はれ、母に食を参らせ、やが…