董永(とうえい)
織姫が貧しい男性を救うお話。 『加言二十四孝』中巻 [写]国立国会図書館デジタルコレクションより 董永董永はいとけなうして母にはなれ父に孝を尽せり 家貧なれば常に人に雇はれて農業をして賃をとりて日を送りぬ 父老て足たたざりければ小き車を借り父をの…
董永。主役の董永は画面右上の遠いところにいます。 拡大しないとよくわからない存在。何か農具を担いで帰ってきた様子の董永。 元にしたと思われる岡田玉山の挿絵では織姫のそばにいるのにね。 絵本二十四孝(岡田玉山)「ARC古典籍ポータルデータベース」a…
二番目は董永。一瞬鉄拐仙人かと思いましたが雲の上にいるのはお姫様でした。 董永の膝元には織姫の織った反物。 昨日の郭巨に続き、漢土二十四孝伝の董永。これを参考にしているようですね。
小さな車に乗った高齢男性と、何か食べ物を捧げる若い男性。 この絵柄、私は初めて見ましたが、これは董永だと思われます。 董永と言えば、借金返済を手伝ってくれた後、天に帰る織姫を董永が見送るシーンが多いですね。 稲敷市大杉神社の董永。綺麗な雲に乗…
借金を負う董永を助けたのちに天に戻っていく織姫。 「董永」の彫刻は彩色すると一段と華やかになりますね。
今日は董永。 董永は親孝行。でも貧しくて、亡くなった父親の葬儀費用も人に借りました。天は董永を助けるために織姫を遣わしました。織姫は織物をせっせと織って、董永の借金を返済したのちに天に帰っていきました。 こちらは「二十四孝教近道」の董永。 天…
心残りもなく任務終了とばかりにあっけなく去っていく織姫。 『和漢廿四孝』(東北大学附属図書館所蔵) 出典: 国書データベース,https://doi.org/10.20730/100445689 董永(とうえい)董永は後漢の人也稚き時母におくれ 父とし老て貧きうなればその身 人にや…
天に帰る織姫を見送る董永。董永の脇には鍬と反物。 国立国会図書館デジタルコレクションより 葬父貸方兄 天姫陌上迎織絹償債主 孝感尽知名 董永(とうゑい) 董永は いとけなきときに母にはなれ家 貧にして常に人にやとはれ農作をし ちん(賃)をとつて日を…
本堂正面の彫刻、左側3つの蟇股彫刻です。右が昨日ご紹介した楊香。今日は中央の彫刻をご紹介します。 たなびく雲の上に乗る天女。天女を見上げて見送る二人。董永ですね。 天女らしくヒラヒラリボンのついたお召し物。ここの彫刻ももともとは彩色してあっ…
短期間とはいえ天女と暮らした果報者の董永。 ARC古典籍ポータルデータベースより 董永 後漢の代の人なり。字を延年といふ也 家まづしくして。つねに人にやとはれてかうさく(耕作)をし。賃をとりて。日ををくりたり。父年老て。足たたざれは車をつくりて。…
天女が機織りボランティアに来てくれた董永。 ボランティア期間は終了し、織姫はお連れの二人と天に帰ります。 国立国会図書館デジタルコレクションより 董永 葬父貸方兄 天姫陌上迎織絹償債主 孝感尽知名 董永は。いとけなき時に母にはなれ。家まどしくして…
これも人物全員、顔が消滅。 雲の上の天女たちは二人なのか三人なのかしら。顔が残っていればよくわかるのにね。 二十四孝諺解(1686) ARC古典籍ポータルデータベースより
崖の上の董永。さよなら天女さま。織姫は薄い色の雲の上に乗ってるように見えます。 国立国会図書館デジタルコレクションより 董永父死して葬りの手当てなく その身を奉公に売りけるに 天女 天下りて妻となり数多の絹を織りて 主人へ返し董永を助けけり ーー…
董永。草っ原でお別れ。織姫にお付きの者は同行せず、単独で天へご帰還。 国立国会図書館デジタルコレクションより 董永葬父貸方兄 天姫陌上迎織絹償債主 孝感盡知名 董永字延年 後漢人 家貧傭力父死貸錢一萬而葬 道遇一婦人求為永妻 倶詣主人家令織絹三百匹…
董永。右の天女の前にあるものは雲ですよね。ということはお別れの場面ですね。すでに乗っているのか、今しも雲に乗るところなのか、どちらにも見えます。一人乗りって感じですね。お付きの人もいません。董永が「僕も一緒に」と言っても定員オーバーで却下…
短期間ながら天女と暮らした董永。 さてこれは出会いのシーンでしょうか。それともお別れの挨拶をしているところでしょうか。出会ったのも別れるのも場所は同じ槐(えんじゅ)の木の下です。董永と天女が対面しているのは、日本の書籍や彫刻では見慣れない構…
董永。これは左右ほぼ一緒ですね。どちらも鍬が描き添えられてます。右側は雲の表現が細かいです。 国立国会図書館デジタルコレクションより 董永 董永 賣身葬父董永は後漢の人なり 早く母を失ひ父に使に孝心也父死し葬べき便なり日比雇るる主人の元に至り銭…
借金返済を手伝ってくれた織姫を見送る董永。 国立国会図書館デジタルコレクションより 董永董永は後漢の人なり ちち死せしに葬る事あたわず 或家に身をひさきて金を得 父を葬りたりしが あるとき美女来り 三百匹のきぬを織りて董永の負債をつくのい われは…
董永。彫刻や挿絵ではお別れのシーンが多い二人ですが、これは出会いのシーンでしょうか。いきなり美女にプロポーズされ、借金返済も手伝ってもらえるなんて。人生最高の瞬間ね。すぐ終わっちゃったけどね。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースよ…
董永。天に帰る織姫を見送るシーンですね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 董永葬父貸方兄 天姫泊上迎織絹償債主 孝感盡知名 董永は。いとけなき時に。母に離れ。家貧にして常に人に雇はれて。耕作をし。賃を取りて。日を送りたり。父老いて。足も…
董永。お迎えの天女と一緒に雲に乗って天に帰るシーンが多い織姫が珍しく(?)機織りしています。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 董永 売身葬父後漢の董永字は延年は。はやく母を喪ひ。常に人に傭れて。父を養ふ事。孝心の誠を尽せり。父死…
正座して織姫一行を見送る董永。織姫も名残惜しそうです。ここの「董永」の彫刻はとても立体的に見えて好き。 こちらは先日ご紹介した日立市 船見山天満宮の董永。人物の配置はほぼ同じですね。左下に董永、右側に雲に乗る織姫、両脇に侍女。 船見山天満宮の…
ラストは董永。董永の借金返済を助けた後、天に帰っていく織姫(三人の女性の真ん中)を見送るシーンですね。 天女三人娘ゴツい。 ーーー 日立市 船見山天満宮 終 ーーー 書籍「二十四孝 (中野市右衛門1632)」の「董永」。
天女と暮らした男・董永。 画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 内容: ・董永は父と貧しい暮らしをしていました。 ・父が亡くなったので葬式をあげようとしましたがお金がなかったので、自分の身を担保にお金を借りて、葬儀を行いました…
6人目は董永。二人は槐の木の下で出会い、そして槐の木の下でお別れしたのですね。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより 董永 後漢の董永 字を延年といふ家貧窮にしておさなき時母におくれ父とし老て足たたず 車にのせて田のあぜのすずしき所…
董永。機織道具一式とともに天に引き上げていくところ。 1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵 董永 葬父貸方兄 天姫泊上迎織絹償債生 孝感尽知名 董永はいとけなき時母にはなれ家ひん(貧)にして常には人にやとはれて耕作し賃をとりて日を…
こちらも内陣の彫刻。董永ですね。 董永の足元には白い反物があります。 1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵 貞泉寺さんのHPの画像を見ると、この挿絵との天女の類似がよくわかります。右手に持っている扇や、結った髪の後ろでひらひらし…
ラストは左の脇障子の董永です。 この画像ではどこに誰がいるのかよくわかんないですよねー。右下に董永、左下に童子、上部に二人の天人がいます。織姫がのこしていった反物はないのかな。 ↓参考までに、輪王寺糸割符灯籠の董永。雲の上に天人が三人。右下に…
8番手は董永。 董永どうえい(「とうえい」ではなく「どうえい」と書いてある)董永はいとけなき時に 母に離れ 家 貧にして常に人に雇はれ 農作をし 賃を取りて日を送りたり 父老ひて足も立たざれば 小車を作り 父を乗せて田のあぜにゐて やしなひたり。有時…
たなびく雲の上に乗っている女性は織姫。右手に機織り道具を持っているようです。追記:龍元さんの綺麗な画像で確認したところ、特に何も持っていないようでした。 右の子供は誰?この子がいなければすぐに董永だとわかったのに。父親をなだめる閔損かと思っ…