王祥(おうしょう)
氷を体温で溶かして鯉を捕まえる漁法(?)を編み出した王祥。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王祥 継母人間有 王祥天下無至今河水上 一片臥氷摸王祥は。いとけなくして母をうしなへり。父またつまをもとむ。其名を朱氏といひ侍り。けいぼのくせな…
真冬に生魚を食べたいと言い出した母親の為に水辺に来た王祥。水辺は本によって池だったり川だったりします。この彫刻では橋があることで、ここが川や池などの水のある場所だと表現しているんでしょうね。 で、その水は凍っていたので王祥は体温で氷を解かし…
体温で氷を解かし、鯉を捕まえるお王祥。鯉は池から顔だけ出してるパターンもありますが、こちらは元気に高く飛び出すパターンですね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王祥継母に仕へて孝行なり あるとき鯉の羹をのぞみけるに池には氷張り満ちて …
裸で氷の上に寝そべる王祥。服は木の枝に掛けてあり、割れた氷から鯉が二匹顔を出している、「王祥」の基本形ですね。それにしても鯉が大きいです。一人では持ち帰るの大変そう。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王祥継母人間有 王祥天下無至今河水…
5番目の孝子は王祥。木に脱いだ服が掛けられ、割れた氷からは鯉が二匹顔を出す。この王道の構図はおそらくここから始まったんでしょうね。 氷を自分の体温で解かして魚を捕まえるという、画期的かつ無謀な漁法。命がけな親孝行。 中国国家図書館•中国国家デ…
裸で氷の上に横たわる王祥。左の人物はだあれ? 鯉二匹が氷の上に顔を出してますね。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇臥氷求鯉晋王祥 字休徵 早喪母 繼母朱氏不慈 父前数譖之 由是失愛於父母 嘗欲食生魚 時天寒氷凍 祥觧衣臥氷求…
王祥。真冬だからちょうど今の時期でしょうか。自殺行為ですね。どちらの絵も鯉が池から飛び出しています。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王祥王祥 臥冰求鯉王祥は晋の世の人也 継母に使て孝行也 或時生魚を食んと母の望ける比霜寒氣甚敷時にて江…
鯉が池から元気に飛び出してます。王祥。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王祥王祥は晋の世の人なり 継母につかへて能く孝道をつくし寒天に望み鯉を欲しければ あかはだかにて氷に臥し鯉を求て母にすすめける ーーー 修身二十四孝の王祥。こちらも…
王祥。上着を着てますね。身体のためには一枚羽織っていたほうがいいですね。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより To Procure Carps by Laying down upon the Ice Wang Hsiang, alias Hsin Cheng, of the Chindynasty suffered from the earl…
氷上の王祥。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王祥継母人間有 王祥天下無至今河水上 一片臥冰摸 王祥はいとけなくして。母を失へり。父また妻を求む。その名を。朱子といひ侍り。継母の癖なれば。父子の仲をあしく言ひなして。憎ませ侍れ共。恨みと…
鯉二匹を下げ、橋を渡って帰宅する王祥。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 王祥 臥冰求鯉晋の王祥字は休徴。天性至孝の人なり。継母不慈なれども。恨とせず。愈恭謹にせり。父母疾ある時は。晝夜側にありて。帯を解ず。湯薬をも先嘗味ははざれ…
王祥は魚が二匹。姜詩も魚が二匹だけど、捕まえる大変さは王祥のほうがずっと上。 体温で氷を溶かす王祥。親孝行な王祥のために、魚が捕まりに来てくれました。 親孝行というか、無謀というか。絶対見習いたくない。 右腕を左腕の下に置く、両腕の感じは葛飾…
氷の上で魚を押さえてニコヤカな王祥。 画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 内容: ・王祥は幼いころ母を失った。父は朱氏という女性と再婚。 ・継母は王祥に辛く当たったけれど王祥は恨まず親孝行でした。 ・生みの母が、真冬に魚を食べ…
王祥は見開きです。一般的な「1.氷が融けて鯉が飛び出す話」のほかに「2.継母が食べたいと言った雀が家の中に集団で飛び込んでくる話」「3.スモモがなっている木の見張りを言いつけられて、風雨のたびに木にとりついて泣いた話」「4.継母が王祥を毒殺しよう…
ラストは王祥。 王祥といえば大抵氷の上で、この体勢。全体に白っぽく霞がかかっているように見えます。制作された明治43年というと西暦1910年。100年前はきっと氷のひび割れや周囲の風景も鮮明だったんでしょうね。こういうレリーフは磨いちゃだめなのかな…
王祥です。氷の下に透けた魚影が見えるのがニクいところです。脇の木に脱いだ衣を掛け、魚籠も置いてあります。王祥笑っていますが氷は大変危険な状況です。 1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵 王祥 継母人間有 王祥天下無至今河水上 一…
こちらの彫刻は一枚で二人。 左の王祥と右の曽参。この本の見開きページと同じ配置でした。 倭漢廿四孝「曽参」と「王祥」(早稲田大学図書館蔵) 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」よりリンク画像 王祥の頭上高く鯉が跳ね上がってます。これだけ…
左の脇障子は王祥。 大きなお魚ゲット。 でも寒そう・・・。 親孝行も立派ですが、やはり中国の切手の王祥のように防寒対策・釣り具を準備万端の上、御身大切にしてほしいものです。 まあ、この図が社寺彫刻にエントリーされることはないでしょうけれど・・…
15人目の孝行者は王祥さん。 王祥わうしやう王祥は いとけなくして母を失へり。 父また妻を求め その名を 朱みん といひ侍り。継母の癖なれば 親子の仲をあしく言ひなして 憎まし侍れ共 恨みとせずして継母にも よく孝行をいたしける。かやうの人なるほどに …
体温で池だか河だかの氷を溶かし鯉を捕まえて義母に捧げた王祥。 両親の前で踊ってた老莱子と比べると、王祥は身体張ってますね。 ナイスタイミングで水の中から顔を出した鯉。いじわる継母がサカナのほかに焼き鳥も好きで、食べさせようと思ったら鳥が6-70…
体温で氷を溶かす無謀な作戦。 割れた氷の下から魚が二匹顔を出しています。 書籍「二十四孝 (中野市右衛門1632)」の王祥。
王祥は晋の世の人なり。継母に使へて孝なり。或とき母の生魚を食せんと云けるが 頃しも寒中にて江には氷張りつめけるゆへ 其の身赤裸に成り 氷の上に臥しければ氷解けて鯉を得けり。
王祥。「剖冰捕鯉」・・・どう読むのが正しいのかわかりませんが、氷を割って鯉を捕まえる、という意味ですね。「剖」は解剖の「剖」。この字の意味は「二つに割る」「わける」「さく」などだそうです。 ということで、男性が氷を割って鯉を捕まえています。…
王祥。木の枝や地面に雪が積もってますね。
王祥。氷の上で裸になり、体温で氷を溶かして魚を捕まえる作戦。身体張ってます。 割れた氷の下から顔を覗かせる魚。王祥、捕まえる気あるのかな。 木の上には脱いだ服、そのわきには魚を入れる魚籠。準備万端。
王祥。これも顔がありません。 氷の下から躍り出た魚を押さえつける王祥。嬉しい表情をしてたんでしょうね。
王祥。氷を体温で溶かして、ひび割れた氷の下から飛び出した魚を捕まえて継母に食べさせる孝行息子のお話。 この絵だと橋の下で魚が泳いでいるように見えるわ。真冬な感じもあまり伝わってこないわねー。
撞木の下の、この部分に彫刻があります。 3つ並んでいるうち、一番左の彫刻から見てみます。 上半身はだかで魚を押さえてる感じ。王祥ですね。
左半分が王祥、右半分が郭巨。 真冬に魚を捕まえに行った王祥。自分の体温で氷を溶かしたら割れたところから魚が躍りあがってきてラッキー。
ついに成田山の二十四孝の彫刻(各2場面)もラスト一枚になりました。 左が「臥氷求魚」の王祥、右が「単衣順母」の閔損。 継母が魚を食べたいというから真冬にもかかわらず魚を捕りに行き、氷を体温で溶かして見事鯉を二匹捕まえました。 釣果を携え橋を渡り…