曽參(そうしん)
母と子の強い絆のお話。曽参。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参 母指纔方噛 児心痛不禁負薪帰未晩 骨肉至情深曽参ある時山中へ薪を取に行はんべり。母留主にゐたりけるに。したしき友来れり。これをもてなしたくおもへども。そうしんはうちにあ…
遠く離れていても、母親と心を通わせる曽参。山中で薪を採っていたとき、胸騒ぎを感じたので「母に何かあったのか」と急いで帰宅しました。 曽参の母親は指を噛んでいるように見えます。 息子よ、早く帰ってきて~のおまじない。指ガブ~。 曽参の背後にはト…
薪を担いで山道を駆け下りる曽参。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参孔子の御弟子にて大孝行の人なり あるとき山へ入り 木を伐りてありけるが 折節母の親しき人来たりければ もてなしたく思へども曽参がゐざれば 早く帰れかしと指を噛みければ …
山で薪採りの最中、胸騒ぎがして急いで帰宅した曽参。束ねた薪を脇に置いて、母親の身を案じています。曽参の不在中に客が来た、というだけのことなんですけどね。親子の心が通い合った、というところが重要なポイントです。 国立国会図書館デジタルコレクシ…
4人目は曽参。お母さん、指は噛んでないのね。 座っている曽参。後ろに薪がなかったら朱壽昌と間違えそう。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 曽参 母指纔方噛 兒心痛不禁負薪歸未晩 骨肉至情深曾子 名參字子輿 其母一日有親客至 家…
3人目は曽参。 曽参が山で薪を採っている時、家では母親が一人でお留守番。すると急な来客が訪れました。母親は曽参早く帰ってきて~と願いをかけて指を噛みました。 胸騒ぎを感じて急いで帰宅した曽参。さて肝心のお母さんはいずこへ。曽参も探してるんでし…
曽参。左右の絵の曽参、衣装と顔は違えど構図、人体のポーズはほぼ同じ。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参曽参 齧指痛心 曽子は孔子の弟子にして大孝行の人なり 故に孔子此人に孝経を授け給ふとぞ 或時曽しん山へ行き薪を取に行きたりし跡へ母…
今日は曽参です。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参曽参は大孝の人なり ある時薪を取らんとて山へ行しに後へ母の親友来ければ母は曽参の帰らんことを欲しければ山中にて心(むね)を痛み速(すみやか)に帰りたり ーーー 「母親が指を噛んだ」と…
胸騒ぎを感じ、山中から薪を背負って家に飛んで帰ってきた曽参。母の身に何が・・・⁉(お客さんが来て帰ってっただけ) 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Finger-biting Causing Heart-ache Tseng Shun, alias Tze Yu, of the Chou Statese…
曽参。薪取りの途中、胸騒ぎを感じて飛んで帰りました。母と息子の絆は深いものでした。来客のもてなしには間に合わなかったようですが。 国立国会図書館デジタルコレクションより 曽参母指纔方噛 児心痛不禁負薪帰未晩 骨肉至情深 曾参。ある時山中へ。薪を…
胸騒ぎを感じて急ぎ山道を駆け降りる曽参。鎌と薪を放置。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 曽参 齧指痛心 曽参。 字は子輿。魯の南。武城の人なり。孔子の御弟子にて。道統の伝をつぎし人なり。其孝心あつきを以て。孔子。これが為に孝経を授…
薪を担いで帰宅を急ぐ曽参。なんとなくMr.マリックに似ている。 画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 内容: ・曽参が山へ薪採りに行っている間、母親はお留守番。・そこへ友人来訪。でも貧しくておもてなしが出来ず母困る。・「曽参早く…
7人目は曽参。見開きではなく片側一ページだったので翻刻がちょっと楽。薪を束ねて、帰り支度をしていたところでしょうか。胸騒ぎがして家を見たらおりしも来客あり、という場面ですね。 母親と来客。簡単な線でもよくわかる。 画像は早稲田大学図書館古典籍…
上から三段目の右側は曽参です。 薪たくさん。重そう。 6番目の曽参まで書き進めてきて初めて、レリーフの隅に人物名が彫られていることに気づきました。「曽参」の下にもう一文字ありますが読めません。 慌ててさかのぼって3姜詩から5閔子騫まで名前の部分…
「曽参」といえば薪を担いだまま、または玄関先に放り出して母親のもとに駆け寄るシーンが主流ですね。こんな感じにね。 初頴日記故事・3 曽參 こちらが葛飾戴斗タイトの「曽参」。木に登って枝の伐採中です。そして遠い我が家では一人留守番している母親の…
昨日ご紹介した「王祥」の右側の彫刻は「曽参」。 この本の右側の「曽参」と非常によく似ています。「王祥」と同様、彫刻のほうが若くて青年という感じ。 倭漢廿四孝「曽参」と「王祥」(早稲田大学図書館蔵) 「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」よ…
次は山門の、ブロック塀側・下段の蟇股二つ。 まずは左側から。正面からの画像は日が当たりすぎてちょっとわかりにくいです。 斜めからのほうがわかりやすいですね。 左側の母親は指を噛んでいますね。右端には薪の束もはっきり見えます。 「曽参」ですね。
右下にあるのは薪の束ですね。左側で腰かけているのが母親。左手を上げて、おまじないで噛んでいた指をアピール? こちらは日光輪王寺の糸割符灯籠の曾参。薪の様子が似てます。
14番~。曾参~。 曾参そうしん曾参ある時山中へ薪をとりにゆき侍り。母留守にゐたりけるに い(し)たしき友きたれり。これにもてなしたく 思へども 曾参はうちにあらず。もとより家貧しければ かなはず。曾参がかへれかしとて 自ら指を噛めり。曾参山に薪…
山へ薪を取りに行き、胸騒ぎがして家に急いで帰ってきた孝行息子の曾参。 山で採ってきた薪の束が曾参のトレードマーク。庭先に放り投げて家に駆けこむ図もありますが、この絵ではちゃんと戸口まで運んでますね。
山で薪を取っていたとき、胸騒ぎがして急いで帰宅した曽參。 薪の束。たくさん集めましたね。 息子が早く帰るよう祈っていた母親。その思いが曽參に届きました。 書籍「二十四孝 (中野市右衛門1632)」の「曽参」。
曽參は孔子の弟子なり。或時山へ薪を取りに行きたりし跡へ母の親しき人来たりし故 もてなさんと思へども心に任せず曽參早く返れと指を噛みしが山へ通ぜしとかや。
曽參。「躬盡子職」・・・なんて読めばいいのかしら。 木の前に立つ老婆と薪をたくさん運ぶ男性。母親は指を噛んでいるようには見えないし、男性も特別慌てて帰ってきたようにも見えないです。家にいるはずの来客も描かれていません。男性、老婆、薪の最低限…
曽參。山へ薪取りに行った曽參の不在中、急な来客があって困った曽參の母。「曽參、早く帰ってきて」というおまじないで指を噛んだ母のもとへ駆けつけた曽參。 三嶋大社HPの解説では「この図は、来客を前に母が指をかんでいるところです」と書かれています…
曽參。薪を伐採しているところですね。薪を背負って自宅へ走る、もしくは玄関先に薪を置いて母のもとへ駆け寄る構図が多い中で、これはあまり見ない図。薪はかなり集まったようなので、きっと今切り落とした枝を束に入れて山を下りるんでしょうね。 この一画…
最後の彫刻がこちら。 走る人。お墓に駆け寄る「王ほう」かな?とも思いましたが、お墓がない。雷神もいない。 人物の背後に薪の束らしきものが。するとこれは「曽參」ですね。でも大抵同じ場面にいる、指を噛んで待つ母親の姿はありません。 蟇股の彫刻は高…
北の扉の彫刻4枚のうち左端の一枚は左側が曽參、右側が孟宗。 母の心の声を感知して山中から急いで家に帰る曽參。 山道を駆け降りる曽參。背中には薪が・・・ない。成田山の彫刻は「えん子の鹿乳の壺」や「天女の機織り道具」など、あるべきアイテムを網羅…
山で薪を拾っていたら胸騒ぎがして、急いで帰宅した曽參。
ここには二つの場面が描かれています。門を中心に、左が曽參、右が朱壽昌。 曽參親子。右は指を噛んで我が子曽參の帰宅を願う母親。家の中にいるようです。左は山で薪を取っていたら胸騒ぎがして家に駆け付けた曽參。お約束の薪の束もありますね。
16.曽參 「早く帰ってきて」という母のおまじないが効いて、山から飛んで帰ってきた曽參。 お母さん、指を噛んでる噛んでる。がぶっといっちゃってます。 曽參の採ってきた薪は色が結構残ってますね。薪の束に差した鎌はマストアイテム。