二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

王裒(おうほう)

成田市 滑河観音・2 王裒

中央の「観世音」の額の奥、ここの蟇股にも彫刻があります。 真正面からだと蟇股の彫刻は全然見えないですね。 斜め左方向から覗くと、見えるのは王裒ですね。お墓に何か語りかけている風情。頭上には怖い顔の雷神が。 王裒の母親は雷が嫌い。そんな母親の死…

書籍/二十四孝詩選(禿氏祐祥1946)・15 王裒

雷嫌いだった母。彼女の死後も、雷から母親を守ろうとする王裒。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王裒慈母怕聞雷 氷魂宿夜臺阿香時一震 到墓遶千廻王裒字偉元 至孝奉母平生畏雷既死而葬 毎遇雷震 即至墓曰裒在此勿懼 ーーー

書籍/鍥便蒙二十四孝日記故事・16 王裒

雷鳴轟く中、母親のお墓を見守る王裒。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 〇聞雷泣墓魏王裒。字偉元。事親至孝。母存日。性怕雷。既卒。裒殯葬於山林。每遇風雨。聞阿香响震之聲。即奔至墓所拜跪。泣告曰。裒在此。母親勿懼。 詩曰 慈…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・23  王裒

雷嫌いの母が死んだ後も、雷が鳴ると母のお墓に駆け寄って母を守ろうとする王裒。服装や飛んだ笠、お墓など、細部は違いますが、基本的なところは左右共通してますね。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王裒王裒 聞雷泣墓 王裒は母の使て孝行なり 常…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・21 王裒

王裒。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王裒王裒は母につかへて甚(はなはだ)孝行なり 母雷を嫌いければ死して後も雷あれば必ず墓所に行きて生る時の如くにまもりし ーーー 雷雨の中、母親の墓へ駆けつける王裒。笠は飛んでしまいました。王裒の走…

書籍/中国古代二十四孝全図・3 王裒

母の墓前で跪き語り掛ける王裒。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Hearing the Thunder and Weeping before the Tomb Wang Pau of the Wei dynasty served hisfather and mother very faithfully. His mother,in her life time, was much …

書籍/二十四孝 (中野市右衛門1632)・14 王裒

母の墓前で亡母に話しかける王裒。 国立国会図書館デジタルコレクションより 王裒慈母怕聞雷 冰魂宿夜台阿香時一震 到墓遶千廻 王裒は。営陰といふ所の人なり。父の。王義。不慮の事によりて。帝王より法度に行はれて。死にけるを恨みて。一期の間その方へは…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・21 王裒

王裒。お馴染みの雷神は描かれていませんね。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 王裒 聞雷泣墓 晋の王裒字は偉元。少き時より心に操を立。博学多能なる人なり。父王儀罪なくして。文帝に害せられしより。終身に西に向て坐せず。文帝西に都するを…

印旛郡栄町安食(あじき) 駒形神社・4 王裒

王裒。こんなぼやけた画像しかないのが悲しい。それはそれとして、お墓はどこ? 今回は毎回登場する八千代市飯綱神社の彫刻。駒形神社の脇障子は、飯綱神社の王裒と雷神を縦位置にしたような構図ですね。 飯綱神社の彫刻は18世紀後半のもの、駒形神社は1807…

坂東市 延命院観音堂・8 王裒(完)

ラストは王裒。生前雷が苦手だった母親のために、母の死後も墓前で励ます王裒。 かみなりさまが接近中。 王裒、早く逃げたほうがいいのにねー。 ーーー 坂東市 延命院観音堂の彫刻 終 ーーー

書籍/和漢廿四孝(柳下亭種員)・14 王裒

雷雨の中、お墓に駆け寄る王裒。 画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より 内容: ・王裒は営陵の人。罪を着せられて無念の死を遂げたお父さんのお墓の前で柏の木に取り付いて泣いたので、涙で木も枯れました。 ・王裒の母親は雷が怖い人でし…

書籍/廿四孝(渓斎英泉)・8 王裒

8人目は王裒。風雨雷鳴激しい中、母親の墓前で優しく話しかけてます。お墓に覆屋を作ればよさそうなものだ、とかそういうことは言いにくい雰囲気ですね。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより 王裒 晋の王裒は営陵といふ所の人なり字を偉元と…

書籍/二十四孝図会(葛飾戴斗)・14 王裒

王裒。背後に落雷してます。 1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵 王裒 慈母怕聞雷 氷魂宿夜臺阿香時一震 到墓遶千廻 王裒はえいゐんといふ所の人なり父の王義罪なきに文帝王にころされしが、是を恨み仮にも帝王のかたへむく事なし、父のは…

二十四孝・19 王裒

19番!嵐の中、お墓に向かう王裒さん! 王裒わうしやう(おうしょう・・・読みが王祥と一緒になってますね。一般的には「おうほう」です)「わうしやう」は営陰といふ所の人なり。父の王義 不慮の事によりて 帝王より法度に行はれ 死にけるを恨みて 一期の間…

上田市妙見寺・8 王ほう

雷が轟いたので生前雷嫌いだった母親のお墓に駆け付けて母の霊を安心させようとする孝行息子、王ほう。 電がピンポイントで母親の墓を狙っているようです。 こんなところにいたら王ほう自身が雷に打たれてしまいそうです。

椎尾山薬王院本堂・2 王ほう

王ほう。母親のお墓の前で手を合わせています。 渦巻く雲の中には雷神。雷太鼓を背負ってます。両手に持ってるはずのバチは破損したのかな?

輪王寺 糸割符燈籠・15 王ほう

雷雨の中、母親のお墓の前に座る王ほう。 母親は雷が大嫌いでした。 母が死してなお、母を見守る孝行息子。

繪本和漢二十四孝・21 王ほう

王ほうは母に仕へて孝なり。其の母死せし後も存生より雷鳴を恐れける故 雷鳴する毎に必ず墓をおおへり。

三嶋大社・15 王ほう

王ほう。左側に二本流れているのは稲妻ですね。 王ほうが見守るのは墓石というより太い木のように見えます。

二十四孝繪抄・21 王ほう

王ほう。 彫刻では雷神が太鼓を鳴らしていることが多いですが、挿絵では雷神は登場しないですね。雨と電だけ。

市川市徳願寺の彫刻・2 王ほう

次は真ん中の彫刻です。 ↑左端にお墓があります。右側の雷神から逃げるようにお墓へ向かうのは王ほう。でも雷が怖いのは王ほうではなく、お墓の下で眠る母親ですが。あくまで生前の話でしょ、と言いたくなるところ。 ↑こちらはほぼ同じ構図の飯綱神社の彫刻…

成田山新勝寺釈迦堂の彫刻・22 王ほう

雷が嫌いな亡母のために、雷雨の際はお墓に駆けつけて母を励ます親孝行な王ほう。 雨風激しいです。 強風でなぎ倒される草の表現が見事。 こちらは「修身二十四孝」の挿絵から。お墓の形や帽子の置き方、王ほうのポーズなど似てます。

府馬愛宕神社の彫刻・8 王ほう

雷ゴロゴロ、雨に濡れるのも厭わず墓前に向かう王ほう。 この鳥は何?なんでここにいるの? この雷神は太鼓をたくさん背負ってますね。 雲がわき稲妻が走る表現が上手。

千手院観音堂の彫刻・3 王ほう

右手に雷神、左手に墓を守る王ほう。「王ほう」の構図はこれで決まり。

雨引観音の彫刻・1 王ほう

本堂の観音堂の額の右側にある、雷神の彫刻。これは「王ほう」の彫刻では、よく右側にいて雷鳴を轟かせている雷神ですね。 「観音堂」の額の右側に雷神。額の左側には「漢文帝」の彫刻。ということで・・・ 主役の王ほうが不在。でも、いくらなんでも雷神だ…

八千代市 飯綱神社の彫刻・22 王ほう

右手に雷神、左手には親の墓へ急ぐ王ほう。 雷が大嫌いだった母親の眠るお墓。

稲敷市 大杉神社の彫刻・2 王ほう

葉っぱが茶色いので、この木は「王ほうの涙で枯れた柏の木」なんでしょうね。そして右手には嬉しそうに太鼓を叩いて雷鳴を轟かせる雷神の姿。この彫刻は父の墓前と墓の墓前、二つのシーンを一つにまとめているのでしょう。

匝瑳市 飯高神社の彫刻・8 王ほう

8.王ほう 雷が苦手な母のために、母の死後も雷が鳴ったらお墓のそばへ行って守ろうとする王ほう。 墓へ急ぐ王ほう。後ろの直線的な木は豪雨を表してるんでしょうね。 両手に持ったダンベルみたいなの振り回してる雷神。俵屋宗達の風神と雷神をミックスした感…

初頴日記故事・21 王ほう

晋の王ホウは字を偉元といへり 母の存生のころ うまれつきかみなりをきらひたり 母死して山林の中にほうふりて後 風雨にあひ 雷の声を聞ごとに とくはしりて 墓所にゆき ひざまづき拝をなし 泣て告ていへるは ホウここにおれり母人おそれたまふ事なかれとい…

女庭訓・14 王ほう

王ほう 聞雷泣墓「雷(らい)を聞いて 墓に泣く」 王ほうは営陰という所の人也 父の王義不慮のことによりて帝王より法度におこなはれ死にけるを恨みて 一期の間その方へは向かひて座せざりし也 父の墓所にゐて膝まづき 礼拝して柏の木にとりつきて 泣き悲し…