二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

蔡順(さいじゅん)

成田市 滑河観音・18 蔡順

盗賊と米俵の組み合わせなら蔡順ですね。「なんで桑の実を二つの籠に分けてるの?」と盗賊に尋ねられて、蔡順は「熟した実は母に、まだ未熟なものは自分用に」と答えました。それを聞いて盗賊は感心して、肉と米俵を蔡順に与えました。 蔡順は左手に何か持っ…

書籍/二十四孝詩選(禿氏祐祥1946)・19 蔡順

桑の実を母の分と自分の分、二つに分けて収穫していたことで幸運を招いた蔡順。カゴ二つ、お米、牛の肉、盗賊と手下のフルコンボ。手下は「本当にこれあげちゃうんですか?」と盗賊の頭に目で訴えているよう。 国立国会図書館デジタルコレクションより 蔡順…

書籍/全相二十四孝詩選・12 蔡順

12番目の孝子は蔡順。カゴは二つ。一つに見えるけれど二つ。積み重ねてるのかしら。 中国国家図書館•中国国家デジタル図書館ウェブサイトより 蔡順黑椹奉親闈 啼飢涙滿衣赤眉知孝順 告米贈君歸蔡順汝南人 王莽未 天下大荒 順拾桑椹赤黒異器盛之 赤眉賊見而問…

書籍/鍥便蒙二十四孝日記故事・23 蔡順

採取した桑の実を分別していた理由を賊に説明する蔡順。こっちの黒いのは熟してて美味しいから母親にあげるの。で、赤い実はまだ熟してないから僕が食べるの。 山の中のアジトとは思えない立派な室内。桑の実の入った籠が一つ。籠の前の四角い箱はお米だと思…

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・20 蔡順

母親思いで盗賊からご褒美貰った蔡順。 国立国会図書館デジタルコレクションより 蔡順蔡順 拾椹供親 後漢の人也 此比王猛(王莽)の乱に依て母を養へ難ければ山に行て椹を拾ひ其入物(を?)二つに分て実の赤と黒を分を赤鬚の盗人共其故を尋ければ黒はよく熟…

書籍/ゑほん廿四孝(竹内栄久)・20 蔡順

山中で賊に襲われる蔡順。ウニみたいな柄の着物着てます。 国立国会図書館デジタルコレクションより 蔡順蔡順はわうもう(王莽)の乱にて ききんなりければ山にゆき椹(くわ)の実をひろひて母をやしなへり ある日赤眉のぞく(賊)通りかかり あやしみて尋け…

書籍/中国古代二十四孝全図・24 蔡順(完)

蔡順。どこに桑の木があるのかしら。賊のアジトに連れてこられたのかしら。 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより Picking up Mulberry Seeds to Suppost(Support?) His MotherTsai Shun, a father less boy at his earlyage, of the Han dynas…

書籍/二十四孝 (中野市右衛門1632)・18 蔡順

蔡順。 国立国会図書館デジタルコレクションより 蔡順黒椹奉親闈 啼飢涙満衣赤眉知孝順 牛米贈君帰 蔡順は。汝南といふ所の人なり。王莽(わうまう)といへる人の時分の末に。天 大に乱れ。また飢饉して。食事に乏しければ。母のために。桑の実を拾ひけるが…

書籍/絵本二十四孝(岡田玉山)・20 蔡順

母親用と自分用に果実をより分けていたとき盗賊に襲われるも、親孝行ぶりに免じて解放され、お土産まで貰った蔡順。 画像は「ARC古典籍ポータルデータベース」より 蔡順 拾椹供親 後漢の蔡順字は君仲は。汝南の人なり。幼少にて父にはなれ。母につかへて。孝…

書籍/和漢廿四孝(柳下亭種員)・16 蔡順

蔡順。籠が一つしかないのが気になります。中に仕切りがあったりして。 画像は「早稲田大学図書館古典籍総合データベース」より内容: ・蔡順は汝南といふ所の人。天下乱れて飢饉となり、母のために桑の実を拾いにいきました。母親には熟した実、自分には熟…

書籍/廿四孝(渓斎英泉)・21 蔡順

蔡順。なぜか蔡順よりも王莽について詳しく紹介しています。孺子嬰って誰? 画像は早稲田大学図書館古典籍総合データベースより 蔡順漢の蔡順は字を君仲といふ 汝南と云ところの人なりおさなくして父にはなれ母につかへて孝行なりこのころ元城の王莽と云もの…

書籍/二十四孝図会(葛飾戴斗)・18 蔡順

蔡順。桑の実を青いものと完熟したものとを分けてたために命拾いした人。 1819年 葛飾戴斗 二十四孝図会 The British Museum所蔵 蔡順 黒椹奉親闈 啼飢涙満衣赤眉知孝順 牛米贈君帰 蔡順は除南といふ所に住り父にはなれて母をやしなふその頃王まうといふもの…

東置賜郡 貞泉寺・3 蔡順

二つの器の前で座る人と、肉を手渡す盗賊。「蔡順」ですね。 彫刻は素晴らしいのに写真がへたっぴ。貞泉寺さんのHPには鮮明な二十四孝彫刻が掲載されていますので、ぜひそちらをご覧になって下さいませね。 この右側の挿絵の「蔡順」とほぼ同じ図ですね。挿…

二十四孝・16 蔡順

16番目は蔡順。 蔡順さいじゅん蔡順は汝南といふ所の人なり。王莽(わうまう)といへる人の時分の末に 天下大きに乱れ また飢饉して食事に乏しければ 母のために 桑の実を拾いけるが 熟したると 熟せざるとを 分けたり。この時 世の乱れにより 人を殺し 剥ぎ…

上田市妙見寺・2 蔡順

盗賊団の前で地面に座る男性。蔡順ですね。 身ぐるみはがされると思いきや、逆に盗賊から肉や米を貰った蔡順。蔡順の前には籠が二つ。桑の実を自分用には固い実、母親用には熟して甘い実、と分けて収穫していたことに盗賊は感動しました。桑の実は「赤は未熟…

輪王寺 糸割符燈籠・13 蔡順

左の二人は盗賊。右の人が蔡順。 蔡順の孝心に感動して、蔡順から物を取らずに逆に肉を与えた盗賊団「赤眉」。 蔡順の前にはカゴ二つ。一方の籠には母用に熟した実、もう一方には自分用に未熟な実。

繪本和漢二十四孝・9 蔡順

蔡順は後漢の人なり。此頃王蒙の乱に依て母を養ひ難ければ 桑の実拾ひ 二つに分けるを盗人ども その故を尋ねければ 黒はよく熟したるゆへ母に与へ 赤きは我が食と云へば 賊も大に感じ米二斗と牛肉を与へける。

中國民間故事郵票・12 蔡順

蔡順。「拾椹供親」・・・椹(桑の実)を拾ひ 親(しん)に供す。 両手に実のたくさん入った籠を持って、帰宅途中に盗賊に出会った風情。 籠の一つは青っぽい実が、もう片方は紫っぽい実が入っています。左手に下げている籠の実が熟したほうですね。今まで読…

三嶋大社・19 蔡順

蔡順。蔡順を襲った盗賊は蔡順の親孝行ぶりに感動して逆に食料をあげてしまいました。 籠はふたつ。良く熟した実は母親に。未熟な実は自分用に。 盗賊はお米や肉を蔡順に渡すのですが、この彫刻では一部欠損があるようですね。

二十四孝繪抄・18 蔡順

蔡順。盗賊が抱えているのは米袋でしょうね。

成田山新勝寺釈迦堂の彫刻・3 蔡順

左側が蔡順、右側はえん子の彫刻。 蔡順の左にあるのが二つの籠でしょうね。 蔡順に話しかける盗賊。その後ろに馬、馬の奥にも二人盗賊。蔡順の右側にあるのは盗賊からもらったお米の袋なのかな?

府馬愛宕神社の彫刻・5 蔡順

一瞬「受胎告知」かと思いましたが「蔡順」。お団子頭は男性なのか女性なのか悩みます。 [」 カゴが二つとモモ肉があるから「蔡順」ですね。お肉の向こうにあるのは米俵でしょうね。

千手院観音堂の彫刻・15 蔡順

桑の実を拾っていたら盗賊に襲われた蔡順。熟した実は母親用、まだ青くて硬いのは自分用と籠を分けていました。それを知った盗賊は感動して肉と米を蔡順にプレゼント。

雨引観音の彫刻・10 蔡順

盗賊から貰ったのは米俵と片腿の肉。蔡順(左)ですね。この彫刻だけ見ると、なにか偉い人からご褒美貰ったみたいに見えますが実は右の人物は盗賊。蔡順の親孝行ぶりに感動して食料を渡しているところ。

八千代市 飯綱神社の彫刻・9 蔡順

親孝行な蔡順に盗賊が感心して、米やら肉やら分けてくれたというお話。何を感心したかというと、自分用の熟していない実と母親用の完熟の実を取り分けて木の実を採っていたからなのですが。大抵籠が二つあるんですが、この彫刻では籠が一つしかありません。…

匝瑳市 飯高神社の彫刻・4 蔡順

4.蔡順 蔡順は桑の実を拾いながら、熟した実は母に、まだ未熟な実は自分用にと籠を分けていましたが、この彫刻には籠が一つしかありません。そして丸のあたりは不自然な空間があるので、おそらくここにはもう一つ籠があったのではないでしょうか。 孝心に…

初頴日記故事・18 蔡順

漢の世に蔡順といへる人は字を君仲といへり 狐とは幼き時父にわかれたるをいふなり 母につかへ孝ありしとぞ 王莽といへるもの天下を乱せし時 歳荒と飢饉にて食物なし 蔡順椹(桑の実)をひろひて母をやしなふ 異器とは いれものを二つもちたるなり 赤眉の賊…

女庭訓・18 蔡順

蔡順 拾椹供親「椹(桑の実)を拾ひ 親(しん)に供(す)」 蔡順は汝南といふ所の人也 王莽(おうもう)といへる人の時分の末に 天下大に乱れ又飢饉して 食事乏しければ 母のために桑の実を 拾ひけるが 熟したると熟せざるとを分けて居たり 此の時世の乱れに…

修身二十四孝・20 蔡順

蔡順 拾椹供親 「椹(桑の実)拾ふて 親(しん)を供(す)」後漢の人なり 此の頃王莽(おうもう)の乱によりて 飢饉なし 母を養ひ養ひがたければ 山に行きて 桑の実を拾ひけり その入れ物を二つに分けて 実の赤きと黒々きとを分けけるを 赤眉の賊といへる盗人…

漢土二十四孝伝・6 蔡順(さいじゅん)

蔡順 は後漢末の汝南の人なり。幼くして父に離れ母に仕へて孝行大方ならず。この頃王莽(おうもう)といへるもの謀反して天下大いに乱れ田畑実らず飢饉に及び糧尽きける故、蔡順桑の実を取るに器物を二つにして分かち入れる。 このときまた赤眉(せきび)の…