黄香は後漢の世の*安陸(あんりゅう)といふところの人なり。九つの時母に後れ父に仕へて孝心深し。夏の暑さ強きときは父の床の内を扇ぎ涼しくして眠らせ、冬の寒き夜は我が身まず父の床へ入りて先へ寝(い)ね、その身のぬくもりをもって床の内を暖め伏さ…
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