二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

雨引観音の彫刻・1 王ほう


本堂の観音堂の額の右側にある、雷神の彫刻。これは「王ほう」の彫刻では、よく右側にいて雷鳴を轟かせている雷神ですね。



観音堂」の額の右側に雷神。額の左側には「漢文帝」の彫刻。ということで・・・
主役の王ほうが不在。

でも、いくらなんでも雷神だけで「王ほう」の彫刻と言うのは無理があると思うの。主役の王ほうも、マストアイテムのお墓もないなんて。


ひょっとして、「観音堂」の額の後ろに王ほうとお墓の彫刻があるのでは。それで雷神の彫刻と合わせて、左右二枚で「王ほう」の彫刻になるのだわ、きっと。
・後日登場する「楊香」の彫刻が、左右二枚の構成になってます。左がトラ、右が楊香親子。


お寺の年末大掃除で、この額ちょいと外してハタキかけたりしないかしらねー。そうすれば奥に「王ほうがお墓に駆け寄る彫刻」があるか一目瞭然。



お墓・王ほう・雷神。この3つが揃って「王ほう」の彫刻になるはずよね。どうしてもスペースの都合で左右2枚使えず、1枚しかダメって言われたら、主人公のいる左半分を作ると思うわ。私ならそうするわ。

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さて、ここでもう一つ疑問が。「観音堂」の額の裏にしろ、額の左右にしろ、なぜお堂のセンターともいえる位置に「王ほう」の彫刻を置いたのか、という疑問。
「王ほう」は二十四孝の彫刻の中ではあまり主役張るタイプではないと思うんだけど(完全に私見)。この雨引観音は太古、干ばつの折に降雨の霊験あらたかだったということと関係があるのかしら。大雨が降っているシーンの彫刻ならピッタリかもね。あるかどうかわからないけど。