本殿正面左側の彫刻。撮影しにくい位置にあり、写真が斜めってます。
よく見ると、ここにサカナが二匹いますね。
サカナが登場する二十四孝といえば「王祥」か「姜詩」ですね。王祥はたいてい裸で一人、氷の上にいます。こちらの彫刻は複数人で、みんな服を着ているから「姜詩」ですね。
右側の人物はおそらく姜詩の奥さん。この画像では写っていませんが、たぶん手元には水を汲む器があると思われます。
左の人物はお姑さん、つまり姜詩の母親でしょうね。この写真ではわかりにくいのですが、台の上に座っています。庭先で水を汲むお嫁さんをお姑さんが屋内から監視(?)している場面です。姑さんの左側で、同じく台の上にいるのがちょこっと見えるのは二十四孝の絵や彫刻に時々登場するオマケの童子ではないかしら。
姜詩の母親がテラスみたいなところに座ってます。
この構図から中心の姜詩を消して母親の左に小さい人物を添えたのが手力雄神社神社の「姜詩」ですね。
↓こちらは書籍「修身二十四孝」の姜詩。この絵では水汲みは奥さん、鯉を網で掬う役は姜詩の担当のようです。
でも姜詩は棒立ちで魚捕まえる気なさそう。きっと水を汲み終わった奥さんに網を渡して「捕まえといて」と言って傍観しているに違いない。