二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

成田市 滑河観音・22 丁蘭

亡き母に似せて作った木像を実の親のように大切に扱った丁蘭。

お供え物を運ぶ丁蘭に比べて母親がかなり小さいので木像なんだろうな、と推測できます。

 

こちらは「二十四孝諺解」の「丁蘭」。この母親は丁蘭とそれほど大きさが変わらないし、たたずまいが生きている人のようなので漢文帝と似てますね。でも壇の上に安置してある感じはします。

二十四孝諺解(1686) ARC古典籍ポータルデータベースより

 

ちなみにこちらが二十四孝諺解の「漢文帝」。

侍女が扇を持つてそばに立っていたり、母親の服装が豪華。でも主役の漢文帝は丁蘭とあまり服装は変わらないような。漢文帝の後ろにいる人は奥さんだったり少年だったり。丁蘭の方は大体奥さんか、丁蘭単身か、ですね。

成田市 滑河観音・19 郭巨

私が彫刻を普通に見上げるとこんな感じ。右側に手を合わせる男性、左にはもう一人。

 

ちょっと離れた高い位置から撮影すると二人の間に・・・。

釜があることがわかるんですよね~。昔の人って今より小柄な人が多かったはずなのに、みんな見えたの?郭巨の釜が?

成田市 滑河観音・18 蔡順

盗賊と米俵の組み合わせなら蔡順ですね。「なんで桑の実を二つの籠に分けてるの?」と盗賊に尋ねられて、蔡順は「熟した実は母に、まだ未熟なものは自分用に」と答えました。それを聞いて盗賊は感心して、肉と米俵を蔡順に与えました。

蔡順は左手に何か持っていた様子です。桑の実か、もしくは籠か。

二十四孝諺解(1686) ARC古典籍ポータルデータベースより

 

千手院観音堂の蔡順。滑河観音の彫刻も肉や籠が昔はあったんでしょうね。

成田市 滑河観音・17 剡子

鹿に変装して目の悪い両親のために鹿のミルクを集めにいった剡子。

 

よーく見ると鹿皮を身にまとってますね。おそらく下の絵のように、右手には矢を握っていたはずです。

 

剡子の彫刻には猟犬もしばしば登場します。右端の人はリードを持ってるようです。

針金かな?

もともとは犬の首輪にひっかけてあったんでしょうね。

 

彫刻完成当初からリードがつけられていたのか、のちに誰かが遊び心でつけたのか、ちょっとわからないですけどね。

成田市 滑河観音・16 陸績

袁術のおうちにお邪魔して、出されたミカンをこっそり袂に入れて持ち帰ろうとした陸績。別れの挨拶するときにミカンが転がり出て袁術咎められました。母が好きなのでお土産にしようと思って、と陸績が言い訳をしたら袁術は「親孝行な子だ」と感心します。

中央の男性が袁術だと思われます。袁術の左側にももう一人誰か座っているようですね。女性かしら。

 

ミカンはここですね。


二十四孝諺解(1686) ARC古典籍ポータルデータベースより         ミカンに彩色。

成田市 滑河観音・15 董永

これも人物全員、顔が消滅。

雲の上の天女たちは二人なのか三人なのかしら。顔が残っていればよくわかるのにね。

 

二十四孝諺解(1686) ARC古典籍ポータルデータベースより