亡き母に似せて作った木像を実の親のように大切に扱った丁蘭。
お供え物を運ぶ丁蘭に比べて母親がかなり小さいので木像なんだろうな、と推測できます。
こちらは「二十四孝諺解」の「丁蘭」。この母親は丁蘭とそれほど大きさが変わらないし、たたずまいが生きている人のようなので漢文帝と似てますね。でも壇の上に安置してある感じはします。
二十四孝諺解(1686) ARC古典籍ポータルデータベースより
ちなみにこちらが二十四孝諺解の「漢文帝」。
侍女が扇を持つてそばに立っていたり、母親の服装が豪華。でも主役の漢文帝は丁蘭とあまり服装は変わらないような。漢文帝の後ろにいる人は奥さんだったり少年だったり。丁蘭の方は大体奥さんか、丁蘭単身か、ですね。