妻子を捨てて生みの母に会いに行った朱寿昌。
国立国会図書館デジタルコレクションより
朱寿昌
七歳生離母 参商五十年
一朝相見面 喜気動皇天
朱寿昌は。七さいのとき。ちちそのははをさりけり。
さればそのははをよくしらざりければ。此ことをなげき侍べれども。
ついにあはざること五十ねんにをよべり。
あるとき寿昌官人なりといへども。官禄をもすて。妻子をもすて。
秦といふところへたづねにゆきけるとて。母にあはせて給へとて。
みづから身より血をいだして。きやう(経)をかきててんたう(天道)へ
いのりをかけて。たづねたれば。
こころざしのふかきゆへについにたづねあへるとなり
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老母は童子が移動介助。
朱寿昌の脇には旅の荷物。
大杉神社の朱寿昌。