二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

2019-11-15から1日間の記事一覧

和漢二十四孝・24 黄庭堅(黄山谷)

黄庭堅は自ら山谷道人といふ。其の身天下の文総たるに依って官高く家富ける。然るに親に孝心深く病に衣をとかづ 薬もなめて進め かつて召し使ふ者の手を借りず 自ら穢れたるもの迄掃除せしとぞ。 ――― 和漢二十四孝 終 ―――

繪本和漢二十四孝・23 孟宗

孟宗は呉の司空(中国の官名)たり。此の人の母 或とき老病の熱に犯され頻りに笋(たけのこ)を望みけるが 孟宗急ぎ竹林へ行き求め( )る折から深雪のつもり居ければ 天に祈りしに忽ち笋生じける。

繪本和漢二十四孝・22 丁蘭

丁蘭は至孝の人なり。其の父母死せしかば 父母の像を彫刻して後堂置き 食を備へ朝夕出入することに是を拝す生に仕ふる如し。

繪本和漢二十四孝・21 王ほう

王ほうは母に仕へて孝なり。其の母死せし後も存生より雷鳴を恐れける故 雷鳴する毎に必ず墓をおおへり。

繪本和漢二十四孝・20 姜詩

姜詩は母に仕へて至孝なり。その妻()氏又よく姑仕ふ。その母常に江の水を好む。妻水を汲み来りて母に供す。一日風に支えられて妻時に帰らず。母渇(をき?)妻を去りしが夫婦の孝庭に泉湧く。 ・ ・・・妻の名前である、この字の読みは本によって「ろう」…

繪本和漢二十四孝・19 黄香

黄香は九才にして母を失ひ父に使へる。元より家貧しくして召使ふ者なきゆへ 自ら力を尽くし夏の暑き頃は夕べに床を扇ぎ枕を清くし 冬の夜は身を以て床を暖め父を臥させける。

繪本和漢二十四孝・18 ゆ黔婁

ゆ黔婁は南齊の人なり。其の身地方の令と成 任所へ往きたるに胸さわぎせし故 父の身を案じ 故郷へ帰るに 果たして父は病にかかり居けるが 医の曰く 病の治(じ)す治せざるを知らんと成らば糞を嘗めよと云ひければ 黔婁 糞を嘗む。

繪本和漢二十四孝・17 楊香

楊香は幼きより孝心深く 或とき父と共に山へ行きけるに 大ひなる虎出て父を喰らわんとす。楊香驚きて虎の首筋にとり付き 我を喰らって父を助けよ なげきければ猛き獣も感じて逃げ去れり。

繪本和漢二十四孝・16 郭巨

郭巨は後漢の人なり。家貧しくして老母と一人の小児ありて 兎角老母の孝に怠るとて 夫婦相談の上 児を土中へ埋んと土を堀しに金(こがね)釜を掘り出し母子を養。

繪本和漢二十四孝・15 王祥

王祥は晋の世の人なり。継母に使へて孝なり。或とき母の生魚を食せんと云けるが 頃しも寒中にて江には氷張りつめけるゆへ 其の身赤裸に成り 氷の上に臥しければ氷解けて鯉を得けり。

繪本和漢二十四孝・14 唐夫人

唐夫人は母に仕へて至孝なり。身は幼児あれどもいささか念とせず 老母常々乳を好めば我が児に与へずして老母に与へしとぞ。

繪本和漢二十四孝・13 陸績

陸績は幼にして孝なり。或日他家へいたりしに 我が懐より橘の実を落とせしかば 主人是をあやし(と)み尋ねしに 其の父橘の実を好むゆへ取りて持てりと詫びしとかや。 ・たいてい陸績は橘の実を母親へのお土産として持ち帰ろうとした話になっていることが多…

繪本和漢二十四孝・12 朱壽昌

朱寿昌七才の時 其の父 母を去り新たに美女を迎へしかば 悲しみしか(が?) 父と后(のち)の母に使へ五十年をすぎて 父も後母も死せしに 官を捨て実母を尋ぬ。

繪本和漢二十四孝・11 呉猛

呉猛八才の時 家 貧にして夏の夜蚊帳の手当なし。父母の蚊に悩みて寝ぬを憂ひ 我が身赤裸なり蚊の餌となる。

繪本和漢二十四孝・10 閔損

閔損は孔子の弟子にて孝行成る人なり。幼にして母に後れ父後妻を迎へ二人の子を生む。母実子を愛して閔損を憎む。或時父と共に出でけるが父 損が衣の薄を怒る 損これを詫けるとぞ。

繪本和漢二十四孝・9 蔡順

蔡順は後漢の人なり。此頃王蒙の乱に依て母を養ひ難ければ 桑の実拾ひ 二つに分けるを盗人ども その故を尋ねければ 黒はよく熟したるゆへ母に与へ 赤きは我が食と云へば 賊も大に感じ米二斗と牛肉を与へける。

繪本和漢二十四孝・8 老莱子

老らい子は幼なきより孝なりしが其の身七十に余り 未だ其の父母存命なりし故 我老いたるを両親に知らせじと 小児の真似をなせしとぞ。

繪本和漢二十四孝・7 漢文帝

漢の文帝は 御身は天子の御位に有りながら 御母病に臥し給ふ時 昼夜衣冠をとき給わず 朝夕の食を始め薬に至る迄自ら試みて進めしとぞ。

繪本和漢二十四孝・6 江革

江革は後漢の人なり。世の乱に母を伴ひ他国に行き 其の身 人の雇ひとなりて母を養ひける。其後 世治まりて母を故郷へ連れ帰る時 牛馬にては驚き給わんと自ら車を挽きかへると云ふ。

繪本和漢二十四孝・5 えん子

えん子は年老ひたる父母の煩ひけるに 医師 鹿の乳ならでは癒へがたしと云ければ 鹿の皮をきて山へ行き 鹿と交わり 乳を求めんとするに 狩人来たり射らんとする故に 右の次第をのべけるとぞ。

繪本和漢二十四孝・4 董永

董永は後漢の人なり。早く母を失ひ父に仕へて孝なり。父死して葬るべき金なかりしより日頃雇わるる家に至り銭(十メ文?)を借り長く其の家の僕(ぼく)と成(なら)んとする時、一人の美女来たり永が妻に成らんと頼み 同道して主家へ至り一ヶ月間に三百疋の…

繪本和漢二十四孝・3 仲由

仲由は孔子の弟子にして老母に仕へ孝心なりしと。 ・説明みじかっ。米俵背負っている説明もナシ。

繪本和漢二十四孝・2 曽參

曽參は孔子の弟子なり。或時山へ薪を取りに行きたりし跡へ母の親しき人来たりし故 もてなさんと思へども心に任せず曽參早く返れと指を噛みしが山へ通ぜしとかや。

繪本和漢二十四孝・1 大舜

舜は幼にして母を失ひ継母に養わる。然るに後妻 象(しょう・異母弟)を生みしより舜を疎む。父は元より頑なにして共に舜を憎むの余り暦山に耕せけるが 象(ぞう)来て是を助く。 ・弟の名前が象(しょう)で、舜を助けた動物が象(ぞう)。なんとかならなか…

繪本和漢二十四孝

ブログ見直しのため再掲します。 各ページ上下に分かれていて、上段は中国の二十四孝、下段は本朝廿四孝(武田信玄や勝頼、八重垣姫が出てくるお話)です。中国の二十四孝部分をブログに載せます。あちこち虫に食われてますがご容赦を。 上段の「二十四孝」…