二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/御伽草子 二十四孝・8 老莱子

テキストを入力していて物悲しくなる、老莱子。

国立国会図書館デジタルコレクションより

老莱子
戯舞学嬌癡 春風動綵衣 
双親開口笑 喜色満庭圍
らうらいしは。二人のおやにつかへたる人なり。
されば老莱子七十にして。身にいつくしき衣をきて。
おさなきもののかたちになり。舞戯。又おやのためにきうじをするとて。
わざとけつまづきてころび。いとけなきもののなくやうになきけり。
このこころは。七十になりければ。としよりて。かたちうるはしからざるほどに。
さこそこのかたちを。おやのみ(見)給はば。わがみのとしよりたるを。
かなしくおもひ給はんことをおそれ。またおやのとしよりたると、おもはれざる
やうにとのために。かやうのふるまひをなしたるとなり

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親のために、変な気遣いをして踊る老莱子。

黙って老莱子を見つめる両親。複雑な思いが去来していることでしょう。

太鼓叩いている子がうちの孫だったらな~と思ってるのかもねー。

 

千手院観音堂の老莱子。