日光山輪王寺の「相輪とう」の階段下、両脇にある糸割符(いとわっぷ)燈篭。徳川家康から生糸輸入の特権を許された京都、堺、江戸、大阪、長崎の糸割符商人が奉納したものだそうです。胴体部分のレリーフに二十四孝が使われています。
糸割符燈篭は慶安元年(1648)4月、家康公の33回忌に糸割符商人により奉納されたとのこと。
「奉献 唐銅御燈篭 二基 慶安元戊子年四月 京堺江戸大坂長崎 糸割符人中」と書かれています。
二十四孝の彫刻は左右とも、この位置に。糸割符仲間は中国産の生糸を輸入していたので、中国ゆかりの題材として二十四孝をこの燈篭のレリーフにしたんでしょうか。