二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

漢土二十四孝伝・2 漢文帝(かんのぶんてい)



文帝
前漢四代目の帝にて高祖第二の太子なり。御母君を薄(はく)太后と申しけるが文帝これ孝を尽くしたまひ、日々三度の食も自らこころみてこれをすすめたまふことおこたりなし。

母君三年が間病に悩みたまふ。その久しき間なりといへども文帝孝心篤くましますによりて夜もまどろみたまはず着類も初め召したるままにて帯をもしめかへず、自ら父や母君のそばにありて介抱したまひて食物は薬にいたるまで自身にそなへたまふ。
まことにかかる御身にて成し難きを成したまふ、いとも尊き御事なり。

ご兄弟数多ましませども、この帝ほど仁義篤くましまして御行ひ孝なるは無かりしとぞ。このゆえに陳平・周勃などいへる臣下、つひにこの君を位に付けたてまつるに下(しも)をあはれむこと子の如く善政を専らにしたまへば国の内良く治まりて悪人なく堯舜の世にもおさおさ劣らざりしとぞ。

帝自ら母后の病床に薬を参らする。
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【あらすじ】
漢文帝は病気のお母さんの薄太后の介抱を3年続け、自ら食事や薬の世話もしました。兄弟の中でいちばん親孝行でした。

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本の挿絵には1の「大舜」同様、また後ろに謎の女性がいます。侍女でしょうか、文帝の奥さんでしょうか。

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必須モチーフは
1.男性(文帝)
2.病床の老母
3.文帝が母に運ぶ食事や薬