漢文帝。
国立国会図書館デジタルコレクションより
漢文帝
漢文帝 親嘗湯薬 漢の高祖の中子にましまし天子の位に就き給ふて御母薄大夫人に 孝行を盡し給ふ 御母病にふし給ふ時 昼夜衣冠を解き給はず 朝夕の食を始め薬に至る迄 自ら嘗めて試て御母に進み給ふ 天子の貴さ御身にてかくさせ給ふこと いと難有(ありがたく)御孝心成るべし
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「繪本廿四孝」のほうは母親が背後にいて、漢文帝が振り向いています。「ゑほん廿四孝」のほうでは母親のベッドの端だけがカーテンの奥に見えて、姿は見えません。
カーテン、衣装、床、調度品、この絵描きさんは空間を見れば模様で埋め尽くしたくなるんでしょうねえ。それも縞模様とか水玉とか単純なものではなく。母親の寝室の奥の壁もよく見ると青海波が描かれてるし。