老母と夫婦二人、幼児が一人。その生活が苦しいのでわが子を庭先に埋めてしまおうとした郭巨。幼子よりも老いた母親を優先したので親孝行だそうです。「子供はまた授かるから」という論理はよくわからないけれど、地面から黄金の釜を掘り当てるシーンはわかりやすいので彫刻でもよく見かけます。
両手を合わせて天に感謝する郭巨と、命拾いしたわが子をヒシと抱きしめる奥さん。
この釜の素材が黄金なのか、普通の釜の中に黄金が詰まっていたのか気になるところ。本によって「黄金の釜」とか「金一釜」となっているので微妙にはっきりしません。戴けるのなら黄金の釜の中に黄金が入っているのが嬉しい。この絵の釜は黄金製のようですね。