19番！嵐の中、お墓に向かう王裒さん！
王裒わうしやう（おうしょう・・・読みが王祥と一緒になってますね。一般的には「おうほう」です）
「わうしやう」は営陰といふ所の人なり。父の王義 不慮の事によりて 帝王より法度に行はれ 死にけるを恨みて 一期の間 その方へは向かふて 座せずなり。父の墓所に ゐて ひざまづき 礼拝して 柏の木に取り付きて泣き悲しむ程に 涙かかりて 木も枯れたるとなり。母は平生 雷を恐れたる人なり。されば母むなしくなれる後にも 雷電のしける折には 急ぎ母の墓所へ行き 「わうほう（こっちは〇）」是にありとて 墓をめぐり 死したる母に力を添へたり。かやうに死して後まで 孝行をなしけるを以て いける時の孝行まで をしはかられて 有難きことどもなり。
「わうしやう」じゃなくて「わうほう」だった！気づかなかったことにして、このまま印刷に回しちゃお！っていうことかしらね。こういう筆の原稿の書き間違いってどうやって修正したのかな。上から紙を貼って書き直すのかな。
黒雲に乗った雷神が母親のお墓に接近中。母親思いの王裒はお墓へ急ぎます。雷嫌いの母を守るためです。よくわかりませんね。変な人と噂されてたのでは。
