半分来ました。12番目は郭巨。唐夫人・楊香・孟宗・郭巨と、人気の高いキャラが続いています。
郭巨くわつきょ
郭巨はかだい（河内）と云所の人なり。家貧しうして 母を養へり。妻一子を生んで 三歳になれる。郭巨が老母かの孫をいつくしみ 我が食事をわけあたへける。あるとき郭巨 妻に語るやうは 貧しければ 母の食事さへ 心に不足と思ひしに その内をわけて孫に給はれば 乏しかるべし。是ひとへに我が子の有し故なり。しょせん汝と夫婦たらば 子二度あるべし、母は二度あるべからず。とかく此の子を埋づみて 母をよく やしなひたく思ふなりと 夫婦云ければ 妻もさすが悲しく思へども 夫の命にたがはず かの三歳の子を引連れて埋めに行ける。則ち郭巨涙をおして 少し ほりたれば黄金の釜を掘り出せり。其の かまに不思議の文字すはれり。その文に曰く 「天 孝子郭巨に 賜ふ （官）奪ふことを得ず 民 取ることを得ず」と云々。 此のかたは天道より郭巨に給ほどに余人取るべからずとなり。則ち其の釜を得て喜び 児をも埋まず共に帰り 母にいよいよ孝行をつくせりとなり。
光り輝いている、というより何か傷んだ食品が入っていそうな効果線。ここは直線で描いてほしかったですねー。
