二十四孝に会いに行く!

中国の親孝行な人たち・二十四孝に関するものを紹介していきます。

書籍/繪本廿四孝 (梅堂国政1885~6)・16 朱壽昌

50年ぶりに母親と再会した朱壽昌。

国立国会図書館デジタルコレクションより

朱壽昌
朱壽昌 棄官尋母 七才の比父新に美女を求て実の母を去り爰に於て悲しみ歎くこと限無く父と後の母に使へ孝行をつくし其後五十年を過て父も後の母も身まかりて官を捨て母の行居を天に祈り地に祈り母は七十越存命

※文末に小さな字で「母は七十越存命」と書いて、それ以上書くスペースなくなっちゃったみたいですね。続きの感動の再会シーンは修身二十四孝で。

ーーー

修身二十四孝の朱壽昌。

(修身二十四孝)
七歳のころ 父あらたに美女を求めて 寿昌の実の母を去りけり ここにおいて悲しみ嘆くこと 限りなく もとより 孝心深きものなりければ 朝夕なに 事につけても実の母を慕ふ心は 至て切なれども 色にも表さず 父と後の母とに仕へて 孝行を尽くしけるが そののち 五十年を過ぎて 父も後母も みまかりしかば それより 官を捨てて 母の行方を求め 天に祈り地に祈りけるに このとき母は七十を超えて 猶寿(じゅ)をたもちありけるに めぐりあい 喜ぶこと限りなし これまことに孝心の天に通じたるなりとぞ 

ーーー

「繪本廿四孝」と「ゑほん廿四孝」で、まぎらわしい朱壽昌と仲由を並べて見ました。

ぱっと見で判断しにくいですね。